ヤーレンズとコマンダンテがシャッフル漫才、関西弁の出井「石井ちゃんになった」

昨日5月24日、東京・新宿バティオスにて「東西人気漫才師豪華共演～ヤーレンズ×コマンダンテ ツーマンライブ」が実施された。

これはK-PROが5月29日（日）まで開催している「K-PRO一週間ぶっ通し興行」の2日目公演。ヤーレンズの上京前、ともに大阪で活動してきた近い存在の2組が共演するとあって会場には多くのファンが集まった。

前説のコルが「ツーマンライブがスリーマンになるのを食い止める」という斬新な前説で会場を温めたあと、ヤーレンズとコマンダンテが登場。冒頭のトークではまず2組の関係性を解説する。ヤーレンズ出井とコマンダンテ安田、石井はよしもとの養成所・NSC大阪校の同期で、ヤーレンズ楢原が1期先輩だ。楢原が「俺だけ1人大先輩！」と言うも、「正直そんなに気遣ってないです（笑）」と石井。「セカンドギア」「ロマリオ」などそれぞれがかつて組んでいたコンビ名や当時のネタの再現も飛び出し、懐かしみながら話に花を咲かせる。

ヤーレンズの2人は、最近大阪のコンテストで2つのタイトルを獲得したコマンダンテを祝福しつつ、今年のはじめに「上方漫才協会大賞」で文芸部門賞を受賞していることを強調。「文芸先生」と呼ぶなど大げさに敬ってみせて笑いを誘った。ネタのコーナーは「新しいネタ」「お互いが見たいネタ」「大阪のファンが選んだリクエストネタ」の順に展開。この各3本を用意していると事前にアナウンスしていたが、ヤーレンズの腹立たしいファミレス店員のネタを楢原と石井で、コマンダンテの痴漢のネタを安田と出井で披露するシャッフルネタも。

コマンダンテは出井が選んだという好きなパンのランキングを発表していくネタについて、「組みたての頃のネタだから恥ずかしい」「無音が続くだけやと思う」と苦笑い。これに楢原は「なんだ君たちは！ 文芸部門賞だろ！」と怒鳴りつける。シャッフルネタでは、楢原と石井の「お前誰？」「俺？石井」、安田と出井の「コンビ名は内緒です」「おっと」というつかみの挨拶に観客がドッと沸く。最後まで標準語で通した石井、勢いに任せて関西弁でツッコむ出井の珍しい姿にも喜んだ。ネタを終えた出井は「『傘やん！』は関西弁じゃないと。そこは石井ちゃんになったね」と感想を語った。

トークコーナーでは元同居人の出井が石井の素顔を明かしていく。最後に聞いたメロディを何でもかんでも口笛で奏でる癖や「桃太郎電鉄」での異常なテンションの上がり方に関する逸話、“スーパードジ”なエピソードの数々に会場は爆笑。また当時から石井がハマっているという「関西のザコ後輩と武闘派の先輩のやりとり」に、出井は「こいつ5時間くらいやってくる」と迷惑がりながらもノリノリで再現する。

このほかにも大阪時代の思い出を振り返ったり、コマンダンテがヤーレンズに東京事情を聞き出したりしながら、めったにない組み合わせでのツーマンライブを楽しんだ2組。一方で、別の会場で「馬鹿超合金」が開催されていることを知った安田が「めっちゃ観たいっすわ……」とこぼし、笑いが起きる場面もあった。