「すでに降りてきてます」又吉が桂文珍との対談で2作目の執筆匂わす

本日4月19日、東京・神保町花月にて「桂文珍的ココロ『神保町大阪文化祭！』」のプレイベントとして桂文珍とピース又吉のトークショーが実施された。

「神保町大阪文化祭！」は4月23日（土）から5月7日（土）まで神保町花月、神保町シアター、三省堂書店が共同して開催する、桂文珍のトータルプロデュースイベント。落語を芝居に変換させた舞台を中川家、NON STYLE石田、矢野・兵動、テンダラーらが演じるほか、文珍セレクトの大阪を舞台にした映画が上映される。

本日のトークショーは、又吉の芥川賞受賞作「火花」の印税に関する話題からスタート。「まさか、いきなりお金の話になるとは」と戸惑う又吉に、文珍はにっこりと微笑みながら「これが『文珍的ココロ』の神髄なんですよ。シビアなところは押さえておかないとクリエイティブな仕事はできないんです」と語った。

続けて文珍は、又吉の幼少期から芸人を目指すまでのエピソードなども掘り下げていく。また途中には開演前に観客から募った質問に文珍と又吉が答えていくコーナーも。ここでは、又吉が「こんなものを書きたいという気持ちはすでに降りてきてます」と「火花」に続く2作目の執筆を匂わせるひと幕もあった。

イベント後の囲み取材では、文珍が先ほどのトークについて「又吉くんが『2作目コケてもそれで笑いがとれる。どっちに転んでも大丈夫』と言ったところに、したたかさを感じた。また2作目が今、降りてきてるんだろうなというのも感じた」とコメント。取材陣から「わざとコケようとしてるんじゃないですか？」と尋ねられた又吉は笑いながら「はなからコケるつもりはないです。全力で書きにはいきます」と回答していた。

また又吉は文珍と対談したことについて「師匠とゆっくりお話できる機会なんてないので緊張しました」と漏らす。これに対し文珍は「今は深いところで話せる若手が少ない。でも彼はわかってくれる。たぶん賢いんでしょうね。ほかはバカ」と冗談混じりに語り、記者たちの笑いを誘っていた。