博多大吉とナイナイ岡村のイベントにどよめき、実は5GAPの爆笑コントショー

東京・ルミネtheよしもとにて「ネタ仕分イベント～博多大吉が後輩芸人のネタを観て仕分をするのをスペシャルゲストが温かく見守る会～」が昨日11月15日に開催され、博多華丸・大吉の大吉とスペシャルゲストのナインティナイン岡村隆史のほか、彼らの後輩芸人6組が出演した。

このイベントのオープニングで大吉は「ネタ番組のオーディションでネタの選択に失敗して、テレビに出られない若手がたくさんいる。そこで彼らが何を面白いと思っているのか、お客様の前でとことん問い詰めていきたい」と宣言。大吉がネタ仕分人、岡村が温かく見守る人として、後輩の5GAP、ゆったり感、イシバシハザマ、タモンズ、井下好井、ゆにばーすのネタを鑑賞していった。

大吉は自身の観察眼や経験に基づき、ゆにばーすに「そもそもはらちゃんを責める川瀬くんがブス」、ゆったり感に「江崎くんはツッコミをもうちょっと工夫したほうがいい」、イシバシハザマに「2人ともパーマ落としたほうがいいんじゃないかな。天才肌みたいな感じが出ちゃう」、タモンズに「爪痕を残そうというのは病気。若手がかかるのは一番ややこしい」、井下好井に「ネタが誹謗中傷にあたる」といったダメ出しを容赦なく続けていく。岡村は「大吉くん、厳しすぎるんじゃない？」とフォローしながら若手を温かく見守り、大吉とともに映画の話などで盛り上がる脱線トークでも客席を楽しませた。

一方でこのイベントには裏テーマが隠されていたことも次第に明らかとなっていく。1組目の5GAP、2組目のゆにばーすの出番が終わったあとで、先ほど出番を終えたばかりの5GAPが3組目として再び登場したのだ。出演順は事前に告知されておらず、意表を突かれた客席がその違和感にどよめき始める。4組目にゆったり感が漫才を披露したあとの5組目として姿を見せたのも5GAPで、結果的に5GAPは各コンビと交互に出演するローテーションで全6ネタを披露することに。5GAPに対する大吉の過剰な愛情が貫かれるイベントとなった。

大吉は5GAPの持ちネタの多さを評価する反面、テレビ番組のオーディションなどで彼らがネタの選択に迷っていることを憂いており、「そもそもこのイベントは5GAPをなんとかしようということから始まった」と話す。岡村が「大吉くん、漫才に厳しいねえ」と指摘するように、漫才を主体とするコンビにはときに辛辣なアドバイスを送る大吉だったが、5GAPに関しては「恥ずかしいけどうらやましい。ないものねだり」と賛辞を惜しまない。また熱演を続ける5GAPのテンションや大吉の贔屓ぶりに引きずられるように客席のボルテージも次第に上昇していき、バッティングセンターを題材とした4本目や、キングオブコントの予選でスベったという5本目、そしてトリとなった6本目のホワイト赤マンまで、着実に爆笑をさらっていた。

エンディングで大吉は5GAPについて、「6個のネタの面白いところだけ集めたら売れると思う。めっちゃ強いネタを1本作ったほうがオーディションにかかりやすい」とアドバイスを送る。その大吉から「6組の中で今日の岡村隆史賞をあげるとすれば？」と話を振られた岡村は、多くの人が5GAPと予想する中で「今回は該当者なしです！ ノーギャップ！」と言い放ち、大吉も「そんなに甘い世界じゃない！」と5GAPを含めた後輩たちを突き放して、2時間のイベントを楽しく締めた。