今年最後の「ヤマトウゲ」で幸せの白ゴキブリ＆オスプレイ問題

昨日12月3日に東京・千本桜ホールで、「バイきんぐ小峠×スパローズ大和トークライブ『ヤマトウゲvol.6』」が開催された。今年2月にスタートして以来、順調に回を重ねますます仲を深めた2人。今回は今年最後ということで、それぞれの1年も垣間見られるトークが展開された。

冒頭では、いつの間にか6回もライブを行ったことに、大和は「小峠が、次のその次のスケジュールも決めようとする。誘ったのは俺だけど怖くなってきた」とドン引き。負けじと小峠も、親友と10年ぶりとなる再会を果たした夜にかかってきた大和の熱い電話に対して、「このタイミングでの大和さんの面倒臭さ！」と一蹴してみせる。

年齢、出身地、所属事務所歴など、共通点の多い2人だが、中でも害虫駆除バイトは2人の話がもっとも盛り上がるポイント。この日はライブ前のロケで、小峠が殺虫剤で有名な大手製薬会社のロケに行ってきたと興奮気味に報告した。通常家庭によく出没するのは黒ゴキブリで、バイトをしている頃はほぼチャバネゴキブリしか見なかったという2人。そのため、製薬会社で見せられた箱一杯のチャバネゴキブリに小峠は、「懐かしい！」と声を上げたそう。この話に大和が「わかる」とうなづく姿も合わせて、観客は2人のおかしな感覚に爆笑してしまった。

害虫駆除トークが始まると、害虫駆除あるあるはもちろんのこと、「このライブ会場だったらどこに薬剤撒く？」と対決したり、2人が初めて白熱の害虫駆除トークバトルをしたときのことを思い返したりと、留まるところを知らず。また、見たら願いが叶うと言われる“幸せの白ゴキブリ”を、「キングオブコント2012」優勝の3カ月前に見たときの状況を小峠が臨場感たっぷりに再現する様を、大和だけが前のめりに見守っていた。

後半小峠は、ここ半年ほど新聞を読み始めたことを大和に報告。アベノミクスなどについて大和に説明し「めちゃくちゃ気持ちいい！」と悦に入るも、大和から「俺、思うんだけどオスプレイって……」という自論を展開された途端に膠着してしまう。続けて小峠の口から飛び出したまさかの「……何すか、オスプレイって」という言葉に、大和のみならず観客も仰天。大和が年金に関しての話をし始めるとと、小峠の思考は完全にストップ。大和を凝視したまま「へー」しか言わなくなってしまった。

クズを公言する大和は実はその狡猾さから、かつて日本経済新聞を読んでいたことがあり、情報収集の器用さは抜群。さらに人を丸め込む話術はお笑い界でも随一の腕前を持つだけに自論もしっかりしており、小峠は「俺もそういうことが言いたいのに」「俺は新聞を読むべき人間じゃないのかもしれない」と自信をなくしてしまった。そんな小峠に「小峠はお笑いのことしか考えてないと思ってた。だからコントが面白いんだなって」とサラリと言う大和。コントを褒められた小峠は素直に「うれしい！ オスプレイの件がリセットされました！」と大喜びしていたが、大和の話術に乗せられている感は否めなかった。

そのほか、「芸人のアメリカキャラは絶対ダメ！」「マカロンが許せない！」「Facebookは見せたい自分の自慢」「相方の頭がおかしい」など、さまざまなトークが飛び出しあっという間に終演時間。トークの中では、大和が終始「ロックだからね」と小峠の行動をイジりイラッとさせる場面も。事実小峠は、「mixiはチャラチャラしてて嫌いだったけど、そろそろ始めようと思ってる」「ヒートテックは一度手を出したらおしまい。だから絶対着ない。でもいつかは着る」など、謎の頑固さで大和をニヤニヤさせた。

次回は小峠の強い希望により1月7日（水）に東京・新宿バッシュ!!スにて開催予定。思考はまったく違うがなぜか気の合う2人の熱いトークをぜひ一度生で観てみよう。

※記事初出時、次回開催の会場に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。