NICO初のSHIBUYA-AXワンマンで濃厚ライブを展開
2008年10月19日 6:50
9月24日にリリースした1stフルアルバム「Who are you?」がチャートで好記録を打ち出し、注目度の高さを証明した彼ら。この日の公演チケットも発売と同時にソールドアウトし、平日にもかかわらず会場には各地から多くのファンが集まった。
定刻10数分過ぎ、観客の期待感がフロアに充満した頃ステージを覆っていた純白の幕に4つの影が映し出され、アルバム「Who are you?」の中でもひときわ攻撃的な「B.C.G」からライブはスタート。のっけから激しいナンバーを響かせ、会場を一気に自分たちの世界観へと引き込む。続けざまに「そのTAXI,160km/h」「有言不実行成仏」といったエッジの効きまくった楽曲を連発し、観客を圧倒していった。
しかし、激しさだけがNICO Touches the Wallsの魅力ではない。「エトランジェ」「ほっとした」「夏の雪」といったミディアムナンバーで会場をやわらかく包み込んでいったかと思えば、ファンキーでダンサブルな「バニーガールとダニーボーイ」ではフロア中を揺らす。MCで光村龍哉(Vo,G)が「激しい曲から静かな曲までジェットコースター的な感じでやりますが、ついてきてください」と宣言したように曲順にもこだわったセットリストは、ワンマンでしか味わえない密度の濃いものだった。また演奏時間が約10分という即興さながらのスリリングな側面を押し出した「GUERNICA」を生で聴けたのも、ワンマンならではの特典と言えるだろう。最終的に本編では全15曲が披露され、ラストは「Broken Youth」で締められた。
その後、アンコールを求める拍手に導かれ、4人がステージに再び登場。「今まではメジャーで出した曲しかやってなかったんだぜ!」という光村の言葉に続いてアンコール1曲目を飾ったのは、インディーズ時代のナンバー「泥んこドビー」。しかし、アンコールだからといって盛り上がる曲ばかりを配置しないのが彼らの特徴。再びフロアを熱狂させた後、「葵」を切なく歌いあげ観客をしっとりと酔わせる。
そして最後は「anytime, anywhere」で終了。のはずだったのだが、ペットボトルを手にしたりステージを去りたくない様子を見せるメンバーたち。光村がニヤリと笑いながら、観客に向かってもう1曲やってもいいかと問いかけると、会場中から大きな歓声があがった。
ステージ上での作戦会議を経て、「後悔のないように!」と観客を煽る言葉に続いてラストナンバーとして「アボガド」を響かせた。演奏後は、4人が手をつなぎながら満員の客席に向かって挨拶をして、約2時間半にわたるライブは無事終わりを告げた。
2008年10月15日 SHIBUYA-AX「We are NICO Touches the Walls. ~A Queen of the Night~」セットリスト
01.B.C.G
02.そのTAXI,160km/h
03.有言不実行成仏
04.夜の果て
05.エトランジェ
06.image training
07.バニーガールとダニーボーイ
08.夏の雪
09.ほっとした
10.GUERNICA
11.(My Sweet)Eden
12.THE BUNGY
13.武家諸法度
14.GANIMATA GIRL
15.Broken Youth
EN-01.泥んこドビー
EN-02.葵
EN-03.anytime,anywhere
EN-04.アボガド
NICO Touches the WallsのTV・ラジオ出演情報
リンク
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