ステージは観なくてもいい

──どんなお客さんに来てほしいですか？

どうかなあ。ナタリーを普段ヘビーに観てるような人には楽しんでもらえると思うけど。

──なるほど。

このイベント、やっぱりサブカル童貞臭が抜けない感じとかもナタリーに近いんじゃないかな（笑）。マンガだったりお笑いだったり、いろんなものがあわさって好きなものができている。それがたぶんナタリーとかザンジバルナイトとかの成分なんだろうね。

──狙ってるわけじゃないのにそうなってしまう？

そうなんだよね。だから今回はプールとかフードコートとか、どうでもいいところを充実させたくて。顔ハメとか作りたいんだよね。ミュージシャンの顔だけくり抜いてあって……。記念写真用に（笑）。

──それたぶん怒られますよ（笑）。

バカらしいのがいいんですよ。

──バーベキューエリアもあるそうですね。

うん、俺ライジングサンに行ってもずっとジンギスカン食ってるだけだったりする。その空気感が楽しいの。最終的に「ステージ全然観ないでずっとバーベキューしてたよ」っていうやつがいてもいいと思ってる。

──ある意味贅沢ですね（笑）。

「どぶろっくだけ観たよ」っていうのがいてもいい（笑）。

杉作J太郎わたあめは大丈夫

──顔ハメ以外にはどんな計画を？

やっぱり「くだらねえなあ！」っていう感じがいいなって思って。売店でわたあめ売ってたりして、わたあめを入れる袋が昔だったらウルトラマンとかだったけど、それがミュージシャンのビニール袋になってるの。

──それは実現しそうなんですか？

小室さんがダメでもスチャダラパーは100％いけますからね。スチャダラパーと杉作J太郎は大丈夫でしょ（笑）。

──杉作さんの顔がプリントされたわたあめですか……。

でもここで買わないともう手に入らないんだよ（笑）。っていうかせっかくだからナタリーもなんかやってよ。

──え？ 何をですか？（笑）

金魚すくいとか？ ナタリーの金魚すくいステージ作っておくんで（笑）。

──いよいよカオスですね……。

あ、そういう意味じゃさ、あの青森の、山売りながらやってるフェスあるじゃない？

──「夏の魔物」ですか。

あれの今回のゲスト面白いんだよね。ビッグダディと川越シェフ。あと大根仁だって（笑）。なんなのあれは？ センスいいよね。

──なんなんでしょうね（笑）。

だから大根にはザンジバルナイトでも何かしてもらおうと思って。あ、大根が今まで録った作品を14インチくらいの昔のブラウン管でずっと映して生でコメンタリーするとか？ 今思いついたけどそれいいかも。「モテキ」とか観ながら「このときはこいつの機嫌が悪くて……」とかそんな話を大根がずっとしゃべってる。

川越シェフの水（800円）

──そういう思いつきが許される懐の深さがザンジバルナイトの特徴なのかもしれないですね。

いや、でもなんかちょっといいでしょ。川越シェフも来てくれないかなあ。

──え？

それで川越シェフには売店で水売っててほしい。800円で（笑）。

──あはは（笑）。

それぐらい洒落が利いてるほうがいいと思うんですよ。そういうものも文化として取り入れるのがいいじゃないですか。

──でもライブハウスで売ってる水が800円というのは……。

いや、800円で水8本だからね。8本だったらいいでしょ（笑）。あと入場料もナタリーを見て来たっていうお客さんは20円引きますよ。

──えっ？

受付で20円渡します（笑）。このイベント、今回特にナタリーの読者の人に来てほしいんですよ。