音楽ナタリー Power Push - Tokyo 7th シスターズ

拡大するナナシスの世界茂木総監督が語るその構想

Q. 777☆SISTERSの中で一番思い出に残っている曲はなんですか？: 「僕らは青空になる」と「FUNBARE☆RUNNER」です。個人的に、777☆SISTERSの初期3部作を制作していた頃にはこういうバンドサウンドメインの楽曲をやるとは思ってなかったんです。でもゲーム内で「4Uシナリオ」というものをやって、1stライブ「ハジマライブ」をやった上で、「よし今、ロックをやろう」と思った。でも制作を始めてみると、とても不安でした。ナナシスらしくないとか、いろいろ思われるだろうし。結局やってみたらナナシスになりました。ほかのアイドルソングとは違うものになったと思っています。だからとても印象に残っています。
Q. 私が声を務めるムスビのエピソードの1つ「ワン・ステップ・フォワード」のBGMに「僕らは青空になる」のピアノバージョンがかかっていて、それ以来この曲が一段と好きになった私ですが、「僕らは青空になる」の歌詞のイメージはどんなときに生まれたものですか？: 「ハジマライブ」後の6月の終わり、晴れた日に「ハジマライブってなんだったんだろうな」とか「また夏がくるなあ」とか考えながら歩いていたときですかね。

Q. 「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!」の歌詞のコンセプトが知りたいです！: コンセプトというか、うーん……例えば「オ・モ・イアプローチ」とか、登場人物や物語や視点を決めるってことが歌詞にコンセプトを持たせるってことなら、そういう制作方法を取るときもあるんですけど……。でも「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!」に関しては、その当時にナナシスファンの皆さんに伝えたい思いでしたね。どストレートです。
Q. 茂木さんが思う777☆SISTERSの姿とはどんなものですか？: 中島さんの質問は妙に哲学的ですね（笑）。777☆SISTERSは「可能性」だと思います。だからこれといって固まったイメージはありません。中島さん含めキャストさんたちと僕ら制作陣が一緒に作ったものならそれが彼女たちの姿だと思います。

Q. 曲のテーマって毎回どのように決めているのですか？: 曲を発注する前に方向性から決めることもあるし、楽曲を決めてから歌詞でテーマを付けていくこともあります。前者の場合は、その曲を歌うユニットの特性、リリース時期、ナナシス全体を俯瞰したときに、何をやるべきかのタイミングなどから決めます。あとは僕個人のそのときの趣味です。後者の場合は、やっぱり個人的にそのときの自分の気持ちや状況とかですかね。基本的にはバンドやシンガーソングライターをやっている人たちとあんまり変わらないと思いますよ。
Q. 普段どんな音楽を聴きますか？: 本当にちょこちょこ変わるんですよね。飽きっぽいのかもしれません。最新のEDMやハウスなども調べつつ聴いてたりするんですが、やっぱり自分の青春時代というか1998年～2006年くらいの洋楽ロックはひさしぶりに聴いていいなあと改めてハマってしまうことがたびたびあります。KasabianとかThe MusicとかThe Strokesとか。あとは映画音楽作家ならハンス・ジマーとか好きですね。

Q. できあがった「さよならレイニーレイディ」を聴いての第一声はなんだったでしょうか？: 第一声!? 道井さんは変化球好きですよね（笑）。「あー、これこれ、これです。100%です」だったと思います。
Q. ファンの方が、「AOZORA TRAIN」「お願い☆My Boy」「さよならレイニーレイディ」の歌詞が3部作になっていると考えている方がいるみたいです。物語は続いているのでしょうか？: さて、どうでしょう？秘密です（笑）。歌詞の解釈はリスナーさんの自由でいいと思っています。