今、首を振っています

──春の「ZeppZeppHep」ツアーではつい感極まってしまうシーンもあったりしましたけど、夏の日比谷野外大音楽堂と名古屋センチュリーホールでは、これまでにない規模のライブなのに堂々とこなしているように感じました。もう大舞台に立つ恐怖心はないのかなと。

一同　（無言でブンブン首を振る）

──それインタビューじゃ文字にならないです（笑）。

一同　いやいやいやいやいや!!

安藤ゆず　今、首を振っています。

大黒柚姫　とんでもないですよ。

咲良菜緒　たぶん実感がなさすぎたんですよ、大きすぎて。

坂本遥奈　圧倒されてた。

安藤　なんじゃこりゃ、みたいな感じ。

秋本帆華　なんじゃこりゃ！

大黒　ステージに出たときのインパクトが強くて。ステージに立ったら、熱気と声援とペンライトが……。

伊藤千由李　とにかく人の数がすごかった。センチュリーホールは上のほうまでビッシリ。

──東京や名古屋の人だけじゃなく、全国からファンが集まってますからね。全国的な認知度も短期間でかなり上がったんじゃないかと。

安藤　ブログのコメントを見てると、北海道の方も「ライブは観たことないけど応援してます」とか書き込んでくれていて。もっとビッグになったら、全国いろんなところに行ってライブがやりたいです。

秋本　なんで北海道の方までしゃちほこを知ってくれてるんだろう？ 名古屋のテレビとかにしか出てないのに。

咲良　ももクロちゃん（ももいろクローバーZ）のおかげだよー。8割ももクロちゃんのおかげ。

大黒　いや、9割だね。

伊藤　いや、9.5割！

咲良　もう自信なくすからやめよう！（笑）

今回は地球規模なんです

──認知度も期待値も高まっている中、ニューシングル「愛の地球祭」がリリースされるわけですが……前作「首都移転計画」に続き、今回も非常にインパクトの強い曲で（笑）。曲をもらったときはどういう印象を持ちましたか？

伊藤　だいぶヘンな曲だと思いました（笑）。

──「首都移転計画」には愛知から全国へ、という意気込みが込められてましたけど、今回はスケール感が壮大で。

咲良　デカすぎるよね（笑）。

安藤　今までは日本の中に収まってたのに、今回は地球規模なんです。日本飛び出しちゃった。

大黒　ちょっと調子に乗りすぎちゃったかな。

秋本　次が怖いよねー。どこに行っちゃうんだろう。

──音楽的には少し難しい要素が多いですよね。

咲良　そうですね。ゆっくりなテンポは逆に難しいです。

大黒　しかもサビでは急に速くなるし、最後はもっと速くなる。

──レコーディングではどういうふうに歌ってほしい、表現してほしいという指示があったんですか？

一同　なんにも……。

安藤　基本自由に歌わせてくれるんですけど、そんなプロっぽいことはやってないです（笑）。

伊藤　でも「カッコよく歌って」とは言われたな。声が幼いからかもしれないけど、もっと大人っぽく歌うようにとは言われました。

大黒　ライブでは踊りが激しいから、声がブレないようにとはよく注意されます。私は特に振りが大きくなりがちだから、マイクが離れちゃうんですよ。そういう指示は個々にありますね。

スミス監督は考えてることが全然読めない

──ビデオクリップは前作に引き続きスミス監督の作品ですが、今回はいかがでしたか？

安藤　スミス。

秋本　スミス。

安藤　私たちがどんどん増殖するんですけど、撮影はちょっとずつ移動しながらたくさん撮るので大変でした。1秒しか映らないようなところもすごく時間がかかるんですよ。

咲良　あんまりPVっぽくないよね。「首都移転計画」みたいに歌ってるところのアップが入らないし。しかもライブの振り付けが全然入ってなくて、ほとんど体操？

坂本　緑の人になるともう誰が誰だかもわかんない（笑）。モリリン。

──森のコスプレですね（笑）。

伊藤　しかもそれが完成してどういうふうになるのか、撮影してるときは全然わかんないから……。テーマは「無限増殖」って聞いてたんですけど、どんな映像になるかわかんないままいっぱい撮影して。

咲良　スミス監督は考えてることが全然読めないから。

大黒　だから楽しいんだよね。できたときは「こんなの撮ってたんだ!?」って。

安藤　撮ってるときも表情ひとつ変えずに観てるんですよ！

秋本　「いいんじゃない？ じゃあ次行こうか」って。

伊藤　でもできてないときに不満そうな顔されたらやだよね（笑）。だからそのままでいてほしい（笑）。