スネオの人生相談

──皆さんは、どんな男性をスタイリッシュだと感じますか？

スネオ　スマートな人ですね。例えばレディファーストだったりね。だから本当に坂本のように、ササッとすぐ行動に移せるような人は憧れますよ。

DAICHI　僕もスネオさんがおっしゃったように、一見クールだけど、心の中に熱いものを持っている人はスタイリッシュだなって思います。

GORO　僕が思うのは、無駄がないこと。動きだったり言動だったり感情の振り幅に無駄が一切ないのが、一番スタイリッシュだなって思います。特に無駄な時間を使わないのはスタイリッシュ。僕、そういう人になりたいんですよ。でもなかなかできないんですよね。

HAMA　僕はそうですね……例えば付き合ってる彼女にテディベアをあげたら、そのテディベアにネックレスがかかってるとか！

DAICHI　HAMAロマンチストだな!?

HAMA　あとアルフォートを彼女にあげたら、そのアルフォートの箱の中に、東京ディズニーランドのチケットが2枚入ってるとか！

GORO　なんだよそれ（笑）。

HAMA　そういうことがさりげなくできる人がスタイリッシュだなあと思います！

──せっかくの機会なので、カスタマイZの皆さん、スネオさんに聞きたいことはありますか？

GORO　はい。結婚はしたほうがいいですか？

スネオ　僕、3回結婚してるんですけど、結婚は「するかどうか」っていう話ではないんですよ。「結婚したい」と思える人がいるかどうか、ということだと思います。

GORO　そうなんですね。家庭を持つのはいいことですか？

スネオ　僕はいいことだと思いますよ。つながりが増えるっていうのはね。自分が存在した証がDNAレベルで次の世代へとつながっていくっていうこともすごいことだなって、たまにびっくりしますから。夜にふと考えたりしてね。

GORO　そうなんですね。僕、結婚って実際どうなんだろう？って思っていたんですよ。家庭ができると、その分経済的にも時間的にも、使う部分がそちらに取られるわけじゃないですか。そういう生き方って、自分の中ではまだ具体的に考えられなくて。

スネオ　GOROくんは独り身のほうがいいかもしれないね（笑）。でもなんにせよ、生き方を共有できる人がいるっていうのはいいことだと思うよ。それが夫婦でも、友達でも。

GORO　そうか。それが家庭なのかどうかはその人次第で、つながりがあるっていうのはいいことなんですね。ありがとうございます、勉強になります。

HAMA　次、いいですか。スネオさんが今までに感じた一番の挫折ってなんですか？

スネオ　挫折ね！ 言えないこともたくさんあるけど、言えることだと中学生のときに高校受験に失敗して1年間遊んだことですね。

HAMA　そうなんですか。

スネオ　中学浪人って言うのかな。ほとんどいないよね。その1年間は、初めて挫折を味わった期間だったかな。大学進学のときにずれるのとは、やっぱり違うんですよ。

HAMA　スネオさんはそれをどうやって乗り越えたんですか？

スネオ　乗り越えられてはいないですね。今でも「あのときこうしておけば」って思いますもん。それに、僕デビューしたの31歳ですよ！ みんなからしたら、今から10年先の時期。嫌になっちゃうでしょ!?　僕、全然スタイリッシュじゃないんですよ。貧乏でアパートの壁食ったりしてましたからね。

GORO　ええ！ 壁、食ってたんですか！

スネオ　そう。（むしるような仕草で）ピッピッてね。まあでも、だんだん愛おしくなってきますよ、そういう昔の後悔もね。人生、ガタガタしてたほうが面白いじゃない。いや、でもみんなはガツンとまっすぐ行ってよ？ それでどんどん活躍して僕にサインちょうだい。昔対談したってよしみでさ。

カスタマイZ　いやいやいや（笑）。

HIROKI　じゃあ次、僕も。スネオさんは、どこの国の方が好きですか？

DAICHI　おい、嘘だろ……？

GORO　人生の先輩としての質問にしろよ（笑）。

HIROKI　いやあの、これはぜひ聞きたいなと思って。日本人はもちろんいいんですけど、外国の方で言えば……？

スネオ　中国。

カスタマイZ　おおー。

スネオ　アルバイトをしていた時期によく中国の方と一緒だったんですけど、中国の方ってわりと欧米的な発想を持ってるんですよ、実は。でも同じアジア人じゃないですか。英語ができない劣等感を感じなくていいし、クレバーな方が多いっていう印象もあるので、一緒にいていろんなことを学べるんじゃないかなと思って。

HIROKI　そうなんですね、謝謝……いや、ありがとうございます。僕は男女問わずイギリスの方がいいなって……。

スネオ　君は男の人も好きなの！

GORO　HIROKI、男女問わないんですよねえ。

HIROKI　いや！ そういう意味では男女は問うんですけど（笑）、イギリスの方に憧れてるんです。自分も将来的には身長高くなって目が青くなって鼻も高くなって……っていうふうに、近付きたいんです。

DAICHI　僕ちょっと真面目な質問なんですけど、スネオさんの音楽のルーツって、何かなあって。

スネオ　1980年代の歌謡曲かな。街で流れているようなね。

DAICHI　そうなんですね。曲作りのときも、やっぱり当時聴いていた歌謡曲がベースにあるんですか？

スネオ　それを言うとさっきの発言を否定するみたいになっちゃうんですけど、曲作りに関しては洋楽に影響を受けているんだよねえ。「日本の曲だせえ」とか言って、90年代は洋楽ばっかり聴いてたんですよ。

DAICHI　僕もバンドをやり始めてから、いろんな洋楽を聴くようになりました。Deep Purpleの「Smoke On The Water」を聴いたときに「こんなにカッコいいリフがあるんだ！」って思って、そこからバンドってカッコいいなって思うようになったんです。

居続けること

──では、スネオさんからカスタマイZの4人に伝えたいことがあれば。

スネオ　これはいとうせいこうっていう人に「これから僕はどうすればいいのか」と尋ねたときに教えてくれた言葉なんですけど、「居続ける」ことが大事みたいです。居続けるんですって、バンドとして。続けることはすごく難しいことだと思うんだけどね。あとはさんざん、むちゃくちゃにやったほうがいい。「やりすぎちゃったな」って思うくらいのほうが、いい経験になるなって思いますよ。

──スネオさんが“居続け”られた理由はなんでしょう。

スネオ　居続けたつもりはないんですけどね。1つひとつやってきたというか。

カスタマイZ　ああ。

スネオ　長期のビジョンみたいなものも大事だと思うけど、1個1個の出来事に瞬発的に反応していくことかな。

カスタマイZ　勉強になります。

スネオ　でもそうやっていくと、こうなっちゃいますから。

カスタマイZ　いやいやいや（笑）。

スネオ　イギリス人にはなれないから。

HIROKI　イギリス人にはなれないんですね……。

スネオ　僕みたいにならないようにするには、独自の道を進んでいかないとね。でもホント、個性のある4人なので楽しいですよね。大丈夫ですよ。

アパートの壁を食べたいと思います

──今後についても少し伺えればと思うのですが、スネオさんは5月にオリジナルアルバムをリリースされます。

スネオ　そうですね。3年ぶりですかね。重心の低いアルバムになっていると思いますよ。

GORO　重心の低い？

スネオ　浮わついてないというかね。タイトルが「0（ラブ）」なんですけど、誰の顔色もうかがっていない、どこの方向にも向いていないアルバム。かなり大人な作品になってると思います。聴かなくていいんで買ってください！

カスタマイZ　いや、聴きます！（笑）

──カスタマイZも、1stアルバムを「COOLEST」と同時リリースしますね。

GORO　はい。バンドが4人編成になった当初から今までに発表した曲が入っているんですよ。1曲新曲も入っているんですけど、これまでの足跡が辿れるので、ベスト盤のような感じで聴いてもらえたらと思います！

──今日の対談、いかがでしたか？

スネオ　楽しかったですね！ 僕、しゃべりすぎて迷惑かけちゃったなと思って。すいません（笑）。

カスタマイZ　いやいやいや！

DAICHI　スネオさん、すごい面白い方です。もうハンパじゃないです。

HAMA　僕もアパートの壁を食べたいと思います。

GORO　これから、スネオさんの曲たくさん聴きます！

スネオ　ああ、ぜひぜひ！ 今度事務所にお送りしますよ。でも聴いたら戻してね。

カスタマイZ　あはははは！（笑）

スネオ　あんまり手持ちの数がないんですよ。ごめんなさいね。