1000本目のライブはお祝いオーラがすごかった

──で、初回盤には1000本目のライブのダイジェストDVDが付属してるんですね。演奏した全曲が入ってるけど、さわりだけを編集して、すごくうまくつなげてる。DJミックスみたいな（笑）。

ハヤシ　やっぱりメモリアルなライブだったし、当日来れなかった人も観てくれればいいなと。ダイジェストの仕方はいろいろ考えたんですけどね。曲数絞ってフルサイズ入れるか、冒頭20分だけ入れるとかも面白いと思ったけど、やっぱりいろんな曲やってるから、全部聴いてほしいし。

フミ　全体的なムードを伝えたいと思って。数曲だけだとそれがうまく伝わらないかなと。

──すごく面白かったですよ。時間が短いからサクサク観られるというのもあるし、その短い時間の中にポリのおいしいところだけが凝縮してる。

フミ　うんうん。うれしいですね！

──映像の編集はどういう形で指示を出したんですか。

ハヤシ　「ここは生かしてほしい」とか「この曲のこのへんから何十秒」みたいなざっくりとした指示は出して、あとはプロの方におまかせして。

──このときのライブはどんな感じだったんですか、自分たちとしては。

ハヤシ　あのね、めちゃくちゃあったかかった！

──あったかい？

ハヤシ　SHIBUYA-AXなんて何度もやってるのに、会場の雰囲気がとにかくお祝いムードいっぱいで。みんな「おめでTOISU!」みたいな（笑）。まあ「『おめでTOISU!』と言ってくれ!!!」というタイトルのライブだから、みんな言いに来てるんだけど（笑）。

──みんな言う気満々で（笑）。

ハヤシ　言う気満々なんだけど、とにかくみんなお祝いオーラがめちゃくちゃすごくて。俺らとしてはあまり構えず、今日がたまたま1000本目だった、ぐらいの気持ちでやるつもりだったんですけど、会場のあったかいムードがすごくて、そこに持っていかれた部分は大きかったなあ。

──そういう声をかけられてイヤな気分になる人はいないよね。

ハヤシ　いたら相当な偏屈者ですよね（笑）。

──なお一層サービス精神を発揮して。

ハヤシ　みんなを楽しませたいという気持ちは強いけど、サービス精神あるほうかな？

フミ　どうかなあ。

──まあ自分が楽しむほうが先かもしれないけど。

ハヤシ　あ、そこは基本ですね。自分が楽しまないと見てる人も楽しめないと思うから。

新体制ならではのアイデアも

──翌日の1001本目のほうはどうだったんですか。

フミ　むしろそっちのほうがお祭りっぽい気分だったんだよね。

ハヤシ　2日間とも印象深いライブでしたね。

フミ　セットも変えたしね。ステージも。

──楽器を細かく代えてましたね。

ハヤシ　あれは新体制になって、もっと自由なライブをやってみても面白いかなと。ヤノもギター弾けるし、フミもドラム叩けるからね。新生ポリは自由なんだぜ、なんでもできるぜってアピールしたくて。オレがシンセ弾いたりしてね。

──誰がどの楽器を弾いてもポリの音になってましたね。遊びなんだけど「お遊び」じゃない。すごくちゃんとした演奏になってる。

ハヤシ　うん、そこはただの余興じゃ意味がない。ヤノがギター弾くのもそれなりの意味があるし。3人体制になって音が固まってきて、そこであれをやれたのは良かったと思います。

──バンドにとって自信になったというか。なんでもできるっていう。逆に言えばどんな楽器編成でもポリになりうる。

ハヤシ　うんうん。でもそこはドラム、ギター、ベースっていう編成が根本にあるからこその、こういうアイデアだと思います。そこはおそらく変わらない。でもそういう基本を踏まえた上でのアイデアはいろいろ考えたりもしてます。

──なるほど。じゃあこのシングルを出して夏フェスに出て。

ハヤシ　レコーディングもやってます。年末までにまた何か出せればいいなと。

フミ　曲ももっと作らなきゃいけないし。最近忙しくてさすがに酒量減ってるよね。

──あなたのTwitter見てると、しゅっちゅう呑んでるみたいに見えるけど（笑）。

フミ　呑んでるばかりじゃないんですよー（笑）。