音楽ナタリー Power Push - 三月のパンタシア

ボーカルみあ&コンポーザー証言で紐解く「あのときの歌が聴こえる」の世界

コンポーザー(すこっぷ、40mP、ゆうゆ、buzzG、n-buna)コメント

すこっぷ

Q.三月のパンタシアのボーカルみあの魅力とはどんなところでしょうか?

歌声がきれいなのはもちろんですが、聴き取りやすく説得力のようなものがあるところが魅力的だと思います。自分は曲を作るときは歌詞も大切にしてできる限り意味やメッセージを込めて作るのですが、みあさんの歌は曲を聴いていてそんな歌詞がスッと入ってくるような気がします。

Q.ご自身が担当した楽曲の聴きどころやコンセプト、楽曲に込めた思いを教えてください。
「day break」

三月のパンタシアの初オリジナル曲だったので、できる限りみあさんの魅力を引き出したいということと、雰囲気作りを大切にするということを意識しました。切なく儚い感じが自分的には一番みあさんのボーカルに合うと思ったのでそういうイメージで曲を作りました。

「フェアリーテイル」

アニメ「亜人ちゃんは語りたい」のエンディングテーマだったのでアニメの雰囲気に寄り添いつつ三月のパンタシアらしさも出るような曲にしたいと思いながら作りました。前向きな曲になっていますがただ明るいだけではなく、明るさというのは、切なさの裏側にあるんだというそんな曲になっています。

Q.三月のパンタシアというプロジェクトの面白さとは? 今後やってみたいことはありますか?

1人のボーカルに対してクリエイターがたくさんいて、クリエイターも作るジャンルがさまざまなので幅広く活動できるところが魅力の1つなのではないかと思います。そういう面を生かして共作みたいなものもやってみたいです。

プロフィール
2008年よりインターネット上にオリジナル楽曲を投稿し、2012年にその集大成としてベストアルバム「Days ~Best of Scop」をリリース。以降はさまざまなアーティストへの楽曲提供や、アニメ主題歌を手がけるなど幅広く活動している。

40mP

Q.三月のパンタシアのボーカルみあの魅力とはどんなところでしょうか?

なんと言っても透き通るような歌声だと思います。どのフレーズを取ってもどこか憂いのあるような印象を与えてくれて、つい耳を傾けて聴き入ってしまう魅力があると感じています。かと思えば、ポップな楽曲にもその透明感がきれいに合わさっていて、いろんな作風で歌声が聴いてみたくなります。

Q.ご自身が担当した楽曲の聴きどころやコンセプト、楽曲に込めた思いを教えてください。
「星の涙」

はじめて三月のパンタシアのために制作させていただいた曲で、当初いくつかいただいたイメージワードの中にあった「並行世界」というキーワードが印象的だったので、そこから発想して曲作りを行いました。決して交わることのない場所にいる2人の恋を想像しながら歌詞を書きました。

「ブラックボードイレイザー」

ケータイ小説サイト「野いちご」と三月のパンタシアのコンテスト企画の課題曲として制作した楽曲です。学生同士の恋を描きたいと思い、すぐに連想したモチーフが教室にある黒板でした。誰もいない教室の黒板に自分の本当の気持ちを書く、というシチュエーションをイメージして書いていきました。

「シークレットハート」

「野いちご」との企画で大賞を受賞された田崎くるみさんの「全力片思い」の作品を読んで、「ブラックボードイレイザー」のアンサーソングにあたる楽曲を制作しました。小説に登場する主人公の女の子が物語で描かれている高校時代の恋愛を経て、数年後にどのような心情になっているか、を想像しながら歌詞を書きました。

「いつかのきみへ」

アルバムのプロローグにあたる楽曲ということで、三月のパンタシアが持つ透明感を伝えられるようなメロディ作りを意識しました。次の曲の「はじまりの速度」にきれいにつながるように、ということも気を付けながら作曲させていただきました。

「あのときの歌」

アルバムのエピローグ曲です。今作のイメージコンセプトを聞いて、冬と春の間、始まりと終わりの間、そこにある歌声……という着想を得て、そのイメージが赴くままに歌詞を書きました。プロローグ曲の「いつかのきみへ」のメロディをモチーフとし、プロローグとエピローグでのつながりも意識して制作を行いました。

Q.三月のパンタシアというプロジェクトの面白さとは? 今後やってみたいことはありますか?

プロジェクトの持つコンセプトをしっかりと中心に据えていながら、多様なクリエイターと共にさまざまなジャンルに挑戦している姿勢がアーティストとして素晴らしいなと純粋に感じております。私はこれまでわりとクールな曲調を書かせていただくことが多かったので、いつか元気でポップな曲を書き下ろしてみたいです!

プロフィール
2008年から動画投稿サイトでオリジナル曲の投稿を開始し、「からくりピエロ」など数多くのポップソングを発表。テレビアニメやテレビ番組の主題歌なども手がける。2015年からイナメトオル名義でシンガーソングライターとしても活動している。
1stアルバム「あのときの歌が聴こえる」 / 2017年3月8日発売 / Ki/oon Music
初回限定盤 [CD+Blu-ray Disc] / 4104円 / KSCL-2858~9
通常盤 [CD] / 3240円 / KSCL-2860
CD収録曲
  1. いつかのきみへ
  2. はじまりの速度
  3. day break
  4. フェアリーテイル
  5. イタイ
  6. 青に水底
  7. 群青世界
  8. 七千三百とおもちゃのユメ
  9. 星の涙
  10. ブラックボードイレイザー
  11. シークレットハート
  12. あのときの歌
初回限定盤Blu-ray収録内容
  1. はじまりの速度 -Music Video-
  2. 群青世界 -Music Video-
  3. フェアリーテイル -Music Video-
  4. ブラックボードイレイザー -Lyric Video-
  5. シークレットハート -Lyric Video-
「あのときの歌が聴こえる」収録曲ミュージックビデオ
三月のパンタシア(サンガツノパンタシア)

「終わりと始まりの物語を空想する」をコンセプトに、ボーカルのみあを中心に結成されたプロジェクト。コンポーザーとしてすこっぷ、n-buna、ゆうゆ、40mP、buzzG、イラストレーターとして浅見なつ、loundraw、bob、ノベリストとしてみのりが名を連ねる。2015年8月に活動を開始し、2016年6月にテレビアニメ「キズナイーバー」エンディングテーマであるシングル「はじまりの速度」でメジャーデビュー。2016年12月にOVA「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」のオープニングテーマ「群青世界」を、2017年2月にテレビアニメ「亜人ちゃんは語りたい」のエンディングテーマ「フェアリーテイル」をそれぞれシングルとして発表している。2017年3月にメジャー1stアルバム「あのときの歌が聴こえる」をリリース。