ハコイリ♡ムスメ インタビュー

──ハコイリ♡ムスメはほかのアイドルグループと比べてどんな特徴がありますか？

鉄戸美桜　女優志望者が集まったアイドルユニットなので、表情など表現力はほかのアイドルさんに負けないようにがんばっています。あと、私たちは1980～90年代のアイドルさんの曲をレパートリーにしているので、昔のアイドルさんのよさを引き継いだグループになりたいと思っています。

──なぜ女優になりたかった人たちがアイドルグループに加入したんですか？

我妻桃実　一昨年の夏にあった新人公演（2014年7～8月「デビュー直前アイドル5組新人公演～真夏のシンデレラたち～」。ハコイリ♡ムスメやアイドルネッサンスら、当時結成されたばかりのアイドルが曜日ごとに定期公演を行った。参照：AKIBAカルチャーズ劇場で新人公演スタート）がきっかけです。

鉄戸　私たちはその定期公演のために結成されたユニットで、夏限定のはずだったんですよ。「女優志望の女の子がアイドルをやったらどうなるか？」っていう。でも、毎回観に来てくれるファンの方がだんだん増えてくるうちに、継続していきたいという私たちの気持ちが強くなって、今までこうして続けさせてもらっているんです。

──ハコムスの名前が広まり始めた頃、ただの「懐かしのアイドルソング」ではない絶妙なカバーの選曲センスが話題になっていました。あとは、メンバー同士で唐揚げを食べた食べないでモメる動画とか……。

神岡実希　私が問い詰めてました（笑）。素の楽しさを皆さんと一緒に共有したい……と思ってカメラを回していると、ああいうことになってしまうんです。

阿部かれん　メンバー同士腹を割って話すことが多いので、映像で観るとケンカが絶えないんですよ（笑）。

神岡　言い争いはしょっちゅうするけど引きずることはなくて、翌朝には忘れて「おはよーう」みたいな。

──こういう場では、よく話す人とおとなしい人、はっきり分かれます？

阿部　（井上）姫月と（吉田）万葉は新メンバーで年下だからまだ遠慮してますね。

吉田万葉　……まだしゃべれないね。

井上姫月　しゃべろうと思えばしゃべれるよ？

阿部　じゃあしゃべりましょう（笑）。

我妻　姫月はメンバー同士でしゃべってるときはどんどん割り込んでくるけど（笑）。

鉄戸　（星）里奈はね、もともとおとなしい性格だから。

神岡　ハコムスの中で一番の箱入り娘です。

星里奈　こういう場でのトークはこれから鍛えていかないとなって、自分の課題としてはわかってるんですけど……。

──新潟でのRYUTistとの合同ライブ（参照：レーベルメイトになったハコムスとRYUTist、新潟で初めての「コラボさん」）では、RYUTistに対して「ハコムスよりハコムス」っておっしゃってましたね。

阿部　私たち全然ハコイリじゃないんですよ。

──身も心も箱入り娘になろうとは思わない？

鉄戸　まったく思ってないですね（笑）。

──運営としては止めないんですか？ もっと箱入りでいてほしいという思いもあるのでしょうか。

スタッフ　本音を言うと、ないですね。これはメンバーへのメッセージでもあるんですけど、おしとやかな部分はパフォーマンスできちんと出してもらえればいいんです。普段はそれぞれ等身大のキャラクターを出しながら、そのギャップを楽しんでもらうことがハコイリ♡ムスメのコンセプトなので。

神岡　いいこと言うなあー（笑）。

──ハコムスのCDはこれまで会場限定販売でしたけど、PENGUIN DISCに加入したことにより今回のシングルから全国流通になりました。

鉄戸　そうなんですよ。今まではリリースイベントもほとんど関東だけだったので、なかなか遠くまで届けられなかったんです。これからは全国のお店にCDが置かれることで、聴いてくださる方も回数も増えると思うので、ハコムスの世界観を広めるチャンスだと思っています。

阿部　私は大阪出身だから、いつも家族や友達から「CDが欲しいけど買えない」という話をされていたんです。これからは地元のみんなにもCDをもっと身近に手に取ってもらえると思うとうれしいです。

──ここから先の何か具体的な目標はありますか？

神岡　ワンマンライブがしたいです。私たちにはAKIBAカルチャーズ劇場での単独定期公演があって、それはすごくありがたいことですけど、さらに別の会場にも飛び出して、もっと大きな会場でも私たちだけのライブをやってみたいです。

鉄戸　うん。ハコムスのライブは座って楽しめるのがよさだと思うから、ライブハウスよりも、座ってゆっくり観ていただけるホールの会場でライブがしたいです。