初ライブで関係者全員にめちゃめちゃ怒られた

──初めてライブしたときのことを教えてください。

Shawn　僕らの初ライブは去年の12月に新宿のNine SpiceでPoreheadと対バンしたときです。

Hank　リハーサルをどうやるか知らなくて全力パフォーマンスしちゃったのが恥ずかしかったな（笑）。本番は緊張し過ぎてどうやってギター弾いたかも覚えてない。

JK　僕もよく覚えてないな。人前でベースを披露するのが初めてだったからすごく不安でしたね。

Shawn　でも、それまでけっこう日本で練習もしてたし、僕はわりと自信があったんですよ。「記念すべき初ライブが終わった！」ってノリでステージを降りたら、「全然ダメだった」って関係者全員にめちゃめちゃ怒られました（笑）。

Hank　一番印象に残ってるのは、僕のギターの先生が「僕の教え方が悪くてすいません」って別のスタッフに謝っていたこと。現実を見せられたと言うか、もっとやんなきゃダメだなって思うきっかけになりました。

Mark　僕はこのライブのために一応シーケンサーでオケを組んでおいたんですよ。でも本番では演奏と全然ハマらなくてかなりヘコみましたね。機材トラブルもあって、ライブ後に本気でパソコンを捨てようと思った。

Maydayの武道館ライブでチラシ配り

──そんな状態で、今年2月に1stシングル「KALEIDOSCOPE」を発表しました。このシングルが1000枚売れなかったら解散しなくてはいけなかったんですよね？

Shawn　はい。ある日突然会議室に呼ばれて「このCDを2カ月で1000枚売らなきゃ解散」と言われました（笑）。最初は絶望的な気持ちでしたね。あのときは「僕は台湾に帰って屋台やるのか……」って本気で覚悟した。でもすぐに「具体的な目標があるほうが逆にがんばれる」と考えるようになって。台湾で2年間もダラダラした時間をすごしてしまったから余計にそう感じましたね。ケジメを付けてやろうと言うか。

Mark　うん。だからめちゃめちゃチラシを配りました。CD屋さんでインストアライブをやらせてもらっていたので、始まる前に店内のお客さんに「これから無料ライブをやるんで観てください」って配ったり。

Hank　ターニングポイントは日本武道館でのチラシ配りだったよね。

JK　台湾で一番有名なバンドのMaydayが武道館でライブをしたんですよ。僕らは「Maydayが好きなら、同じ台湾出身の僕らにも少しは興味を持ってくれるかも」と思って、ライブ終わりにチラシを配りに行ったんです。そこからインストアライブの動員数が飛躍的に増えました。あの日が確実に転機でしたね。