2期生には「自分に何ができるのか」を考えておいてほしい

──1年前のインタビュー（参照：乃木坂46「制服のマネキン」特集 - 生駒里奈が語る「センターの覚悟」）で、昨年6月に「第一回ゆび祭り～アイドル臨時総会～」で日本武道館のステージに立てたのは自分たちの力じゃないと言いましたよね（参照：指原莉乃「ゆび祭り」で豪華コラボ版「ヘビロテ」実現）。あれから1年半が経ち、12月20日には乃木坂46の単独ライブが武道館で行われます。それどころか、武道館よりも大きい代々木体育館で2公演も行ったわけじゃないですか。そのへんについては今、どう思ってますか？

生駒　ファンの方、そしてスタッフさん、テレビや雑誌やインターネットに出してくださる人が乃木坂のことを一生懸命応援してくれたから、実現できました。なので、そういう意味も込めてこれははっきり言わせていただきます。今回は、乃木坂の力で武道館に立つことができたと思います！

──じゃあ1年前と比べて、考え方が変わってきた？

生駒　うーん、変わったのかな。こうやってできること、やれることに対してダメだって思っちゃうと、どんどんマイナス思考になっちゃうから。だから反省はするけども、ちゃんと気持ちを切り替えてニコニコしていこうって思うようになったわけですよ。

──2期生も加わり、武道館や代々木体育館といった大会場でのライブも実現。さて、乃木坂46をここからどうしていきましょう？

生駒　うーん、ここからなんだよなあ。与えられた場所で常にプラスアルファのものを出していって、それを観た人に好きになってもらうのが大きな課題だと思う。そうしないとどんどん広がっていかないし。それには1人ひとりがもっとしっかりしていかなきゃダメ。大きい会場を経験するとそのぶんみんな変わると思うけど、そこで気が緩んだらダメじゃないですか。もう3年目なんだし、そういうところを強くしていかないと……あとは乃木坂のことを好きな人たちにもっと好きになってもらうように努力して、その人たちに乃木坂のことを広めてもらったり。「乃木坂46っていうグループは本当にすごいんだよ、だからあなたにも聴いてほしい」って言ってくれる人を、どんどん増やしていきたいです。

──もしかしたら、その広めていくという部分は2期生も大きな力になるのかもしれないですね。だって乃木坂が好きで入ってきた子たちだから、好きだからこその広め方が絶対にあると思うし。

生駒　そうですね。自分たちだけじゃできないからこそ、堀ちゃんや2期生が入ってきて。たぶん、もっと前に出ていくタイミングがこれから増えていくと思うので、そういうときのために1人ひとり「自分に何ができるのか」を考えておいてほしいな。そうすることで、立派な乃木坂46の一員になれるんじゃないかと思います。ちょっと偉そうに言っちゃいましたけど。

最終的にはすごく楽しそうな子だなって言われたい

──堀さんはこれからどうなっていきたいですか？

堀　うーん。「なんか楽しそうだね」って思われる人になりたいです。自分に与えられた仕事とか役割とかを果たすのもすごく大切なことだし、個人で活動してるわけじゃないからグループのことを一番に考えてやっていくのも大事なんですけど。でも考えすぎて悪い方向に行っちゃうと自分がダメになってしまうから、とりあえず楽しんでいきたいなって。本当に楽しいと、雑誌でもテレビでも観てる人に伝わるじゃないですか。だから最終的にはすごく楽しそうな子だなって言われたいです。

生駒　おお……ほっちゃんって本当にすごいな！ 今ね、めっちゃ感動してる。本当に。ほっちゃん面白いなあ。いくちゃん（生田絵梨花）が2年かけて出した答えを一瞬で出した。そうよね、楽しんで、それが広がればいいんだもんね。

──そういう意味では、今こうやってセンターになったことはチャンスだと思ってますか？

堀　それはまだ何とも言えないです。複雑な心境だし、やっぱり不安もあるし。でも時は過ぎ去っていくから、今の不安な気持ちをちょっとずつでも自信に変えていけたらいいなって思います。

生駒　ほっちゃん偉い！ そうやって自分の考えをちゃんと言えるのっていいと思うよ。うちなんて、最初の頃はそこまで言えなかったからさ。

ぶっ倒されないようにがんばるしかないよ

──今日の取材を通じて、堀さんって場の空気を読んで、相手に対しての気遣いがしっかりしているという印象を受けました。昔からそういう感じだったんですか？

堀　親からは勉強についてあんまり言われなかったんですけど、年上の人や友達に対しての接し方については厳しく言われてきたので。ちょっと変わってるかもしれないんですけど、今でも人の悪口を聞くのがすごく嫌いなんです。自分で言うのもイヤで、言ったら自分がダメになっちゃうと思うから。でもイヤなことがあっても、食べて寝たらすぐに忘れちゃうんです（笑）。

生駒　ほっちゃん、本当にすごいな。ああ、ほっちゃんみたいにいい子になりたかった。

──生駒さんも十分に素晴らしいと思いますよ？

生駒　本当に？ でも「ガールズルール」以降呪縛から解放された感があるから、だんだんとほっちゃんみたいになれたらいいなあ。

──でもここ最近の生駒さんを見てると、本当に肩の力が抜けていい感じなんじゃないかと思いますよ。1年前のインタビューでは「自分のことを褒めない」と言っていたのに、今日は「自分に優しくする」と言ってるわけですし。

生駒　うん。前より自分のことを褒めるようになったかな。

──それは成長なんじゃないかと思うんですよ。

生駒　そうですね。自分で言うのもなんだけど、本当に成長したと思う。だから最近すごい楽しいし。

──2人の会話を聞いてると、生駒さんにとって堀さんが選抜メンバーに入ったことはプラスになってるのかなと思います。

生駒　うん。プラスですね。最初はやっぱり戸惑いましたよ。「2期生入ってきた！ ワーオ！」みたいな。でも今日「あ、ほっちゃんすごいや」と改めて実感したし、すごく影響されたと思う。

堀　うれしいです。

──堀さんは堀さんで、いきなり1期生の中に投げ込まれて、同じ戦場に立ってるわけですよ。

生駒　もうPVのように全部ぶっ倒しましょうよ。ぶっ倒されないようにがんばるしかないよ。

堀　うふふ（笑）。はい！

生駒　行け行け！ やっちゃえ！