中村一義×小谷美紗子|同じ志を持った“兄妹”の20年

20年続くと思ってた?

中村 20年続くと思ってた? デビューしたとき。

小谷 うーん、思ってた。

中村 おっ! じゃあ、20年前の自分が今みたいになってると思ってた?

小谷 それは思ってない。

中村 だよね? その部分で俺、20年やれてなかったかもと思って。

小谷 なるほど。やっぱり中村くんは賢いというか頭脳がちゃんとしてる。私は田舎の山猿的というか、あんまり考えてないから。

中村 今日ずいぶんそこ推すね(笑)。

小谷 でも「もしかしたらこれが最後のツアーになるかもしれない」とか、「CDを出せるのも最後かもしれない」って気持ちはずっとある。曲ができたときも、「2度とこんな曲は書けないかもしれない」って毎回思う。

中村一義

中村 でもさ、もしそうなったとしても、仲間がみんな集まってくるから。「何がなんでもやろうぜ」って。俺たち、そういうふうに支えられてきてるから感謝だよね。

小谷 価値観や志が近いミュージシャンの友達には本当に感謝してます。

──そんなお二人が8月に東京・渋谷La.mamaにて初めての対バンライブ「正しさの価値観に共感する。中村一義×小谷美紗子」を開催します。

中村 「正しさの価値観に共感する」というのは、僕が「MONSTER」にしたコメントに対して、みーちゃんがツイートしてくれてた中のセンテンスなんです。

小谷 まさかそれがタイトルになるとは思わなかった。

中村 クリエイターだから何をしゃべってもすぐタイトルになっちゃう。ずっとこれがキャッチコピーみたいに頭の中に残ってたから。文才がここにも、って。

小谷 えーっ、うれしい!

怖いLa.mamaになるぞ

──当日はどういうライブになるんでしょうか?

中村 何か見えてる?

小谷 見えてるというか、こうしたいなっていうのはあります。せっかく兄妹みたいな感じだから何でもやりたいことが言えちゃう(笑)。

中村 わっ、今、悪い笑い方した! 怖えーっ!(笑) でも確かにどうせやるんだったら、面白いことやりたいよね。お互いのファンに喜んでもらえるような、そのときにしかできないようなプレシャス感。

小谷 うん、何か一緒にやりたい。

中村 ただ、あんまり難しいこと要求するとまっちぃ泣くからね?(笑)

小谷 うふふ。ピアノのコードをギターで再現してもらおうとすると、いつもすごく嫌がられるんです。私がもともとクラシックから来てるのでコードにこだわりがあるんですけど、それをギターで再現しようとするとすごくシンプルなものになっちゃうから、そこはちょっとがんばってオタオタしてもらって(笑)。

中村 これは怖いLa.mamaになるぞーっ(笑)。しかも、みーちゃんが本当に海賊メンバーになってくれるんなら、ここがスタートだよね。だってせっかくまっちぃがつらい思いしたのに1回で終わっちゃったら可哀想じゃん?(笑)

小谷 あはは!(笑)

中村 20周年はまだ続くし。僕としては100sのときに、いつも一緒にいたのになかなか一緒にやれるステージがなかったんで、1つでも多くやりたい気持ちがあって。

小谷 そうね。いつでもできるやろなっていう安心感もあって、なかなか。

中村 家族っぽいもんね。「北の国から」みたいな感じ。今こうして話しているだけで走馬灯のように思い出しますもん(笑)。

小谷美紗子は自分の鏡

──対バン、楽しみにしています。それにしてもお話を聞けば聞くほど共通点が多いですね。

小谷 あと、もう1個共通点があるなと思うのが、2人共歌詞が魅力だと思われてるところがあるんですけど……。

中村 俺も思った! 俺たち別に詞先行のアーティストじゃないから。「曲もけっこうすごいんやで」っていうのはあるよね?

小谷 もちろん曲もある程度評価してもらってるんですけど、「どちらかというと魅力は歌詞だよね」って思われているように、こちら側からは見える。でも、作り手としてはもちろん歌詞も大事に思っているけど、音楽だけでなく日常にも興味があって、そこから感じてるものを言葉として使っているだけなんです。本当にやりたいことは音楽で自分の魂を表現したい。クラシックだって言葉はないけどすごい表現するじゃないですか? 思いを丸裸にして。そこが共通点じゃないかなと思っていて。

中村 だから圧倒的に素なんでしょうね。派手なメイクしてもいいけど、僕らがやっても逆にカッコ悪くなっちゃう(笑)。

小谷 無理してる感じ。

中村 それくらい個性が外にあふれ出ちゃってるから、それを歌詞って形で1回まとめないとダメなんだよね。

小谷 そうそう。

中村 20年前はマーケティングに基づいたような音楽が主流で、それと戦ってきた感はある。

小谷 うん!

中村 自分を知ることで、音楽をどう世の中に叩き付けるかみたいな感じでずっとやってきたから。自分にわからないものが人に伝わるかって感じで。だからみーちゃんはピアノと格闘してたし、俺は宅録で格闘してたんだと思うんです。みーちゃんを見てると鏡みたいだから自分を誤解しないで済むというか、確認させてくれるんです。

左から中村一義、小谷美紗子。
La.mama 35th anniversary
「正しさの価値観に共感する。中村一義×小谷美紗子」

2017年8月3日(木)東京都 渋谷La.mama
<出演者>
中村一義(Acoustic set) / 小谷美紗子(弾き語り)

中村一義「最高築」
2017年5月24日発売 / Victor Entertainment
中村一義「最高築」初回限定プレミアム盤

初回限定プレミアム盤 [CD+ブックレット+缶バッジ]
5940円 / VIZL-1163

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中村一義「最高築」通常盤

通常盤 [CD]
3240円 / VICL-64788

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収録曲
  1. 犬と猫
  2. 永遠なるもの
  3. 魂の本
  4. 笑顔
  5. 1,2,3
  6. ロザリオ
  7. 素晴らしき世界
  8. キャノンボール
  9. いつだってそうさ
  10. Honeycom.ware
  11. ワンリルキス
  12. ビクターズ

-bonus track-

  1. 世界は変わる
初回限定プレミアム盤特典
  • 写真集(撮影 佐内正史)約60ページ
  • 全アルバムジャケットスペシャル缶バッジ(10個)
中村一義
「ERA最高築 ~エドガワQ 2017~」
2017年5月24日発売 / Victor Entertainment
中村一義「ERA最高築 ~エドガワQ 2017~」

[DVD]
5940円 / VIBL-852

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収録内容

第一部

  • イーラ
  • 1,2,3
  • ロザリオ
  • メロウ
  • スヌーズ・ラグ
  • ピーナッツ
  • ショートホープ
  • 威風堂々(Part1)
  • 威風堂々(Part2)
  • 虹の戦士
  • ジュビリー・ジャム
  • ジュビリー
  • ゲルニカ
  • グレゴリオ
  • 君ノ声
  • ハレルヤ
  • バイ・CDJ
  • ロックンロール
  • 21秒間の沈黙
  • 素晴らしき世界

第二部

  • 犬と猫
  • ワンリルキス
  • スカイライン
  • 永遠なるもの
  • キャノンボール

-bonus track-

  • キャノンボール(Music Video)
小谷美紗子「MONSTER」
2017年4月15日発売 / Music For Life
小谷美紗子「MONSTER」特別「木の箱」仕様盤

特別「木の箱」仕様盤 [CD]
5400円 / MFLR-1001

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2017年5月20日発売 / Music For Life
小谷美紗子「MONSTER」通常盤

通常盤 [CD]
2700円 / MFLR-1002

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小谷美紗子20周年記念弾き語りツアー2017「旱に雨」
  • 2017年6月23日(金)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
  • 2017年6月29日(木)京都府 高台寺
  • 2017年6月30日(金)京都府 高台寺
中村一義(ナカムラカズヨシ)
中村一義
1975年、東京都江戸川区出身のシンガーソングライター。1997年1月にシングル「犬と猫 / ここにいる」でデビューし「金字塔」「太陽」「ERA」というオリジナルアルバム3枚をリリースする。2001年「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001」に出演した際のバンドメンバーが集結し、2002年にアルバム「100s」を発表。2004年には同メンバーでバンド・100sとしての活動を開始し、3枚のフルアルバムをリリースした。2012年2月に約10年ぶりとなるソロ名義での新作CD「運命 / ウソを暴け!」を、7月にアルバム「対音楽」を発表。同年12月にはデビュー15周年記念ライブ「博愛博 2012」を東京・日本武道館で実施した。2014年には盟友・町田昌弘(100s)とのトーク&弾き語りライブツアー「まちなかオンリー!2014」、自身初となる地元・江戸川区での特別公演「エドガワQ」、約12年振りとなるソロ名義のバンドツアー「RockでなしRockn'Roll」を開催する。2016年3月にはビクターエンタテインメント移籍後初のアルバム「海賊盤」、ライブDVD「金字塔完成記念日~エドガワQ 2015~」を発売。2017年5月にはセルフカバーベストアルバム「最高築」と、2月に東京・江戸川区総合文化センターで行われたライブ「エドガワQ2017~ERA最構築~」の様子を完全収録したDVD「ERA最高築 ~エドガワQ 2017~」を同時リリースした。
小谷美紗子(オダニミサコ)
小谷美紗子
1976年京都生まれ。ピアノ弾き語りによる情感あふれる歌声が注目を集め、1996年リリースのデビューシングル「嘆きの雪」がスマッシュヒットを記録。以後コンスタントに作品を発表し、多彩な音楽性を見せつけながらその存在感を確立していく。2003年には彼女をリスペクトするミュージシャンが集まり「odani misako・ta-ta」名義でアルバムを発表するなど、他アーティストからの支持も厚い。近年は玉田豊夢(Dr)、山口寛雄(B)とともにトリオ編成のバンドでライブやレコーディングを実施。2013年12月に通算12枚目となるオリジナルアルバム「us」を発表。2016年4月にはデビュー20周年プロジェクトの第1弾として弾き語りベストアルバム「MONSTER」をリリースした。