ナタリー PowerPush - moumoon

9つのアトラクションひしめく「No Night Land」=脳内ランドへようこそ

2011年夏、資生堂「マキアージュ」のCMソング「Chu Chu」がスマッシュヒットを記録した男女2人組ユニット・moumoon。一昨年の大ヒットシングル「Sunshine Girl」で一躍注目を浴びた彼らは、清涼感のある柔らかなボーカルと洗練されたメロディで、一歩一歩、着実にファン層を広げつつある。

そんな中、moumoonは3rdアルバム「No Night Land」をリリース。YUKA(Vo)の頭の中を具現化するところから始まった今作は、“遊園地”をテーマにしたコンセプチュアルな作品に仕上がっている。moumoonが招待する、温かくて優しくて、夢見心地な“音の遊園地”を多くの人に堪能してもらいたい。

取材・文 / 川倉由起子

moumoonの遊園地へようこそ

──“遊園地”をテーマに作られた3rdアルバム「No Night Land」(ノーナイランド)は、全体的にバラエティ豊かで、さまざまなアトラクションを回っているような感覚でした。まさに脳内ランドですね!

YUKA そうなんです(笑)。今回はタイトルが……。

KOUSUKE MASAKI ダジャレでした!っていう。

──あははは(笑)。でもこのタイトルを見た瞬間、聴くのがすごく楽しみになりました。どんな世界が待ってるんだろう!?って。

YUKA ありがとうございます。

──そもそも、今回の“遊園地”というコンセプトはどこから?

YUKA 前のアルバム「15 Doors」はどこかふわふわしていて、聴いてて気持ちの良い、パステルカラーみたいなイメージで作ったんです。で、次のアルバムはどうしよう?って考えたときに、前回よりビビッドで、楽しむことに能動的な作品にしたいということになって。音楽を聴くときって、自分の気持ちを盛り上げるためとか、楽しい方向に行きたいからという理由が多いじゃないですか? それって遊園地に行く感じと似てるなって思って、その2つをリンクさせてみようと思ったんです。

──確かに、遊園地って大人になっても行くと気分が上がりますもんね。

YUKA ねー、私も大好きなんです。だから、平常心を基準にするなら、それよりもテンション高めのアルバムにしたいっていうのはありましたね。タイトルに関しても、曲作りのとき「カッコいいね」っていうものができると気持ちいい脳内物質が出るんですけど、そういうアドレナリンが出る感じをそのまま味わってほしくて「No Night Land」(脳内ランド)に。「moumoonの遊園地へようこそ」っていう感じです。

──では今回は、テーマなりアウトラインなりから固めていった感じですか?

MASAKI いや、テーマを決めたときは既に半分くらい曲ができてたんです。シングル「Chu Chu」も発表してたし、“遊園地”というテーマは、それらの曲のバランスも含めて制作の途中で決めました。

YUKA 「Chu Chu」みたいなシングルもあれば、ジェットコースターっぽい曲もあって。ギターがギャンギャン鳴ってたり、ピコピコしたのもやりたいなあ……とか考えてたら、これはもう楽しい遊園地みたいな世界にしよう!って(笑)。

曲作りは絵を描くところから

──ところで、YUKAさんは曲を作るときまず絵を描くという話を聞いたのですが……。

YUKA そうなんです。

──じゃあ、今回も?

YUKA はい。最初は(資料を見て)このCD ONLY盤のジャケット写真みたいな絵を描きました。そのときは顔が正面だったんですけど、本当に、頭に遊園地が乗ってるって絵を(笑)。

──絵を描くことで、MASAKIさんやスタッフにイメージが伝わりやすくなるんですか?

YUKA うん、それはありますね。今回だと“遊園地”っていうコンセプトや、イメージする色合い、こんなアトラクションがあって、その世界にみんなを招待したい……っていう私の頭の中を伝えやすくするために。あ、実物見ますか?(と、スマートフォンの画像を見せる)

──わー! すごく伝えたいものが明確に描かれてますね。普段から、このくらいのしっかりしたクオリティで?

YUKA いや、落書き程度のものも多いです(笑)。

MASAKI 場合によりますけど、モチーフによってはササッて鉛筆で描いたほうがわかりやすかったりするんで。でも昔は結構、本格的なのも描いてたよね?

YUKA あー、油絵みたいなやつ?

MASAKI そうそう。楽曲制作より、そっちのほうが大変なんじゃない?みたいな(笑)。

YUKA 今よりもっと時間に余裕があったときは、絵を描いてる時間のほうが長いんじゃないかってときもありましたね(笑)。

3rdアルバム「No Night Land」 / 2012年2月8日発売 / avex trax

CD収録曲
  1. Chu Chu
  2. Yes / No continue?
  3. ジェットコースター
  4. Butterfly Effect
  5. うたをうたおう
  6. I found love.
  7. トモダチ / コイビト
  8. Bon Appetit
  9. We Go
  10. good night(studio live recording)※通常盤のみのボーナストラック
初回限定盤DVD DISC1収録内容
  1. Chu Chu(video clip)
  2. うたをうたおう(video clip)
  3. トモダチ / コイビト(video clip)
  4. Bon Appetit(video clip)
  5. トモダチ / コイビト(making clip)
  6. Bon Appetit(making clip)
  7. No Night Land (making clip)
初回限定盤DVD DISC2収録内容
  1. FULLMOON LIVE SPECIAL 2011 中秋の名月 @中野サンプラザ
  2. FULLMOON LIVE SPECIAL 2011 中秋の名月 @中野サンプラザ (Documentary)
moumoon(むーむーん)

2005年に結成された、YUKAとKOUSUKE MASAKIからなる男女ユニット。YUKAの女性らしい柔らかなボーカルと、MASAKIの生み出すポップなメロディの融合が魅力。2006年7月にシングル「Flowers / pride」をインディーズレーベルから発表し、翌2007年8月にミニアルバム「love me?」でメジャーデビューを果たした。2010年5月にリリースした「Sunshine Girl」が資生堂「アネッサ」CMソングに起用され、ユニットの名前を全国的に広めるきっかけに。その後も2011年夏に「Chu Chu」が資生堂「マキアージュ」のCMソングに起用されるなど、キュートかつガーリーな楽曲を次々と発表。2012年2月の3rdアルバム「No Night Land」リリース後は、初のホールツアーを開催する。