いろんな世代の架け橋になれたら

──2ndアルバム「Joyful Monster」の制作を終えて、手応えはいかがですか？

芹奈　新曲だけを見ても、今回は今までありそうでなかったようなジャンルにいろいろ挑戦しているんです。やっぱりアルバムはシングルよりも私たちのさまざまな面が見られると思うし、そういう意味でもこの1枚をたくさんの人に聴いてほしいです。

manaka　このアルバムは、タイアップ曲で知ってくれた人が初めて手に取るCDにもなると思うんです。だから自分たちでもなるべく濃い内容にしたくて、1stアルバムと同じく、通常盤にはカバー曲を収録したDISC 2も付けてます。リトグリのカバーが好きって人も多いと思うんですよ。だからオリジナルが好きな人とカバーが好きな人、両方楽しめるような工夫もしていますね。

──新曲の話に戻すと、リトグリ初の試みとなる全英語詞「Catch me if you can」はビックリするくらいジャジーで大人っぽい仕上がりになりましたね。

かれん　この曲はメロディがめっちゃカッコよくて。全英語詞はみんな本当に苦労したんですけど、やっぱり「いいものを作りたい」という気持ちがすごく強かったので、レコーディング中は発音指導をしてもらいながらがんばりました。普通には言えても、メロディに乗せるとどうしても発音が違ってくる単語があるんですよ。何度も何度もやり直した分、思い入れの強い1曲になりました。メンバーの今までにない顔が見せられていると思います。

麻珠　「Catch me if you can」は本当に難しかったけど、英語で歌うからこそ映えるメロディ。よりカッコいいものを目指してがんばっただけの仕上がりになったと思います。

──個人的にはリトグリのバラードも大好きなのですが、今回は後半でグッと畳みかけていますね。11曲目の「オレンジ」、先ほどMAYUちゃんの歌も話題に上がった12曲目の「会いにいく」という流れは最高でした。

芹奈　私たちは今まで若い世代に向けて歌う曲が多かったんですけど、「オレンジ」は大人も聴ける恋愛のバラードになっています。

アサヒ　私たちより上の世代の方も、過去の青春とリンクさせて聴いてもらえたらよりキュンキュンするんじゃないかと思います。

MAYU　歌詞のストーリーが目に浮かびやすいと思うし、芹奈が言ったみたいに青春真っ只中の学生さんだけじゃなく、お父さんお母さんの世代も昔の恋愛や恋人に置き換えられるというか。人によっていろんな聴き方をしてもらえたらうれしいですね。

manaka　DISC 2のカバーソングも幅広い年代の曲から選んでいますし、このCDがいろんな世代に共有されて、何か会話の架け橋になってくれたら最高だなって思います。

東京ドーム、絶対やりたい！

──1月8日には初の日本武道館公演を開催します。取材時点で開催まで1カ月を切っていますが、準備は順調ですか？（※取材は12月中旬に実施）

麻珠　あと1カ月ないって聞いたら、なんか急に緊張してきた！

芹奈　うん、ヤバい！

manaka　ある先輩アーティストの方に「武道館でライブをやるとお客さんの声が降ってくるような感覚になるよ」って言われたんですよ。私たち、武道館にはイベントとかでも立ったことがないので本当にどうなるかわからなくてドキドキで。ワクワクもあるけど、ちょっと緊張しているかもしれないですね。準備の面でいうと、曲順やステージセットがやっと決まって少しずつ実感が湧いてきました。

芹奈　セットもカラフルな感じやし、なんとなくやけど華やかなステージになりそう？

MAYU　ダンスで魅せる曲があったり、エンタテインメントな感じにしていけたらいいなって思います。

芹奈　突っ走ってきた2016年の集大成でもあるし、リトグリのまた新たな姿が見せられるようなライブをお届けしたいです。

manaka　そんな武道館を必ず成功させて、いつか東京ドームにも立てるように。ドームは絶対やりたい！

MAYU　絶対やる!!

manaka　宣言しとこ！ 2017年もできるだけ大きな会場でたくさんの方たちと歌を共有できるLittle Glee Monsterであり続けたいです。1月の頭から武道館に立てるというのは素晴らしいことやし、2017年のいいスタートが切れたらなって思います。