音楽ナタリー Power Push - うたパス「Listen with」特集 Vol.15 山崎まさよし

自分を深めて20年、山崎まさよしがチャット初挑戦

山崎まさよしが12月26日(土)19:00から、auの定額制音楽配信サービス「うたパス」および「KKBOX」のチャット機能「Listen with」を使ったイベントに登場する。

「Listen with」はアーティストやタレントがセレクトした楽曲をユーザーがリアルタイムで聴きながらチャットできるコミュニケーション機能。音楽ナタリーでは「Listen with」の特集連載の第15回として、山崎まさよしへのインタビューを実施した。チャット初挑戦という山崎に、SNSなどのネットワークサービスに対する思いや、デビュー20周年を迎えた今の心境などを語ってもらった。

取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 笹森健一

「人から曲」が「曲から人」へ

──チャットでファンとコミュニケーションを取りながら曲を共有する「Listen with」のサービスについて、どういう印象を持ちましたか?

僕はあんまり「これを聴いて」って人に薦めるタイプじゃないんです。どちらかというと、流れている音楽を「これ誰?」って聞くことのほうが多いですから。たぶん今回が初めてじゃないかな? 自分で選んだ曲をまとめてファンにオススメするのって。

──山崎さんはどういうきっかけで新しい音楽に出会うことが多いですか?

山崎まさよし

僕はラジオですね。家でも車でもラジオがかかってますから。ただラジオって、基本は新人アーティストとか今の音楽ばかりが紹介されているので、ある種マニアックな音楽にはあまり出会ってないのかもしれないですね。

──山崎さんは音楽を聴くときプレイリストを作るタイプですか?

最近は作ってないですね。昔テープで音楽を聴いてた頃は「FM STATION」とか雑誌を読んで作ってましたけどね。えらいめんどくさかったこともあって、いつからかアルバム単位で聴くようになりました。でも今は皆さん、1曲単位で聴くことが多いんでしょ?

──そうみたいですね。

僕はやっぱりアルバムなりレコードなり、その作品を通しで聴く流れみたいなものが好きなんですよね。例えばレコードって内側のほうがカーブが強くなるから、収められる情報量が少なくなるんですよ。だから外側と内側で収録される曲の傾向が違う。外側から内側になるにつれてだんだん楽器の少ないものになっていって、最後はバラードになる、とか。そういう曲順をすごく気にするタイプだから、1曲単位で曲を聴かれていると思うと少し寂しくなりますね。

──定額で音楽が配信されるサブスクリプションサービスについてはどう思っていますか?

「しゃーないなあ」と思ってますね。消費の方法が変わって、今後音楽の価値みたいなものがどう変わるかは僕にはわかりませんけど、すでに音楽との出会い方は変わりはじめてると思うんです。例えば昔は「人から曲」って流れが多くて、「誰々さんの曲だから買おう」だったものが、今は「曲から人」になってるんじゃないかなって。「なんやこれ面白い曲やな」っていうのがきっかけで、新しいアーティストに出会う流れが多くなってると思います。

「88888」に驚き

──チャットをするのは今回が初めてですか?

初体験です。打ち込むのは簡単なものでいいんですよね?「こういうところが好きなんです」ってメッセージが来たら「マジで?」って打ち込むくらいで。

──(笑)。すべてのメッセージに対してリアクションをする必要はないので、山崎さんが気になった発言に対してレスポンスすればいいと思います。

山崎まさよし

僕はこういう、ネットを媒介にしたコミュニケーションがヘタクソなんだろうなって、自分で思っているんです。今みたいな取材だったら、お互いの顔も見えていますし、質問に対して自分の中で咀嚼して答えることができるから、そんなに不安はないんです。でも顔の見えない相手とリアルタイムでやり取りをするっていうことに対しては、ちょっと怖ささえ感じるんですよね。例えばほら、最近多いじゃないですか。Twitterとかで“燃えてらっしゃる方”が。

──いわゆる「炎上」と言われるものですね。

そうそう。「炎上」って言ってYahoo!のトップニュースに載ったりするのを見てると、やっぱり時代が変わったんだなあってしみじみ思いますね。「炎上」といえば火事のこと、ではなくなってますからね。

──「顔の見えない相手とのコミュニケーションが怖い」とのことですが、山崎さんはニコニコ生放送で定期的に番組を配信していますよね。

ニコニコ生放送は、メディアとして面白いなと思って。テレビと違ってスポンサー制度がないから、縛りがゆるくて自由な番組が作れるんですよ。だからスタッフと一緒に「こんなんやったら面白いよね」と話していた企画がダイレクトで具現化できる。もともとライブがそういうものですから。ある意味ライブ感覚でやってる部分はあります。

──チャットと同じで、ニコ生の場合は文字で視聴者からコメントが寄せられます。これまでの中で印象に残っている反応はありますか?

僕、最初驚いたのが「88888」ってやつ。「何やこの“8”の連続」って聞いたら「拍手ですよ」って教えてもらって。なるほど!と思いました。

──独特の表現ですよね。

山崎まさよし

コメントが右から左に流れていくのも面白いですし。不思議と歌ってるときはコメントが少ないんですよ。

──みんな聴き入っていると。

そうだと思います。それで、終わると「88888」。

──「Listen with」では、山崎さんも視聴者と同じくキーボードを使ってコメントを打ち込んでいくことになります。

僕、タイピングが遅いんですよ。人差し指を使ってポチポチって感じですから。最近音声認識で文字を打ってくれる機能あるじゃないですか? それだったら楽なんですけどね。「さあ次の曲いくぜ~」ってマイクに向けて言えばいいわけですから(笑)。

うたパス

「うたパス」はauの定額制音楽配信サービスです。月額300円(税抜)(※1)で最新のJ-POPからアニソンやカラオケ定番曲まで、500以上の多彩なチャンネルから選び、聴き放題で楽しむことができます。

<キャンペーン期間> 2015年12月31日まで

2015年12月31日まで、「auかんたん決済(au ID)」での会員登録で60日間無料(※2)、「App Store」の「アプリ内課金」での会員登録で1カ月無料(※3)となるキャンペーン実施中!!

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※3. 初回登録時に限り1カ月無料です。無料期間終了後は自動的に月額情報料がかかります。

※再生中の音楽を保存することはできません。

うたパス「Listen with」

アーティストと一緒に聴こう
アーティストとチャットを楽しもう

「Listen with」とは、有名人やアーティストと一緒に同じ音楽を聴きながらチャットができるソーシャル機能。アーティストが自身の曲、影響を受けた曲、好きな曲などを再生し、ファンはアーティストとチャットで会話が楽しめます。

「Listen with」山崎まさよし
開催日時:2015年12月26日(土)19:00~20:30[詳しくはこちら

※「うたパス」「KKBOX」アプリから参加する事が可能です。

山崎まさよし(ヤマザキマサヨシ)
山崎まさよし

1971年生まれ、滋賀出身の男性シンガーソングライター。1992年から横浜を中心に弾き語りによるライブ活動をスタートさせる。1995年9月にシングル「月明かりに照らされて」でデビュー。1997年1月に発表したシングル「One more time,One more chance」のヒットで一躍ブレイクを果たす。また、役者としても映画「月とキャベツ」やドラマ「奇跡の人」、CMなどに出演し高い評価を獲得している。2015年8月にベストアルバム「ROSE PERIOD ~the BEST 2005-2015~」と「UNDER THE ROSE ~B-sides & Rarities 2005-2015~」を同時リリース。同年9月にはデビュー20周年を記念したライブイベント「YAMAZAKI MASAYOSHI in Augusta Camp 2015 ~20th Anniversary~」を開催した。現在、最新シングル「21世紀マン(20th anniversary ver.)」を携えた全国ツアー「"Twenty First Century Men" TOUR 2015-2016」を開催中。2016年3月2日には「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」の主題歌「空へ」を収録したシングルを発表する。

山崎まさよし「空へ」
2016年3月2日発売 / Augument Records
DVD付特別盤
[CD+DVD] 1944円
UPCH-80425
ドラえもん盤
[CD] 1296円
UPCH-80426

2016年1月12日更新