小6男子から見たブルース・リー

──「blue blue blue」はイントロのアジアンテイストなメロディが印象的です。「フロムカウントナイン」のMVでも3人はカンフー服を着たり、ヌンチャクを振り回したりしていますね。

ハヤシング　俺、ブルース・リーがめちゃめちゃ好きなんです。中学のときに音楽にどっぷりハマったんですけど、ブルース・リーには小6で触れていて。

──音楽よりも先に。

ハヤシング　そう。それがきっかけで中学高校とカンフーを習っていて。小6の男子から見て、彼はもうハンパないカッコよさで。影響を受けすぎてヌンチャクもけっこう練習してましたね。

──あれ、でも「フロムカウントナイン」のMVでヌンチャク振ってるのって……。

テラオカ　僕です（笑）。

ハヤシング　配役的にテラオカになったんですよね（笑）。

テラオカ　ほんまめっちゃ練習したんですよ……！ 本番なんとかやりきったんですけど、ハヤシがヌンチャク振ったらやっぱり俺より全然できてて、バリ悔しかったですね（笑）。

──今回はアーティスト写真もカンフー服で撮影されていますし、カンフー尽くしですよね。

ハヤシング　そこまで意図はなかったんですけど、なんでか自然にこうなりましたね（笑）。

ミヤチ　実は昔「足技e.p.」っていうタイトルの自主制作盤も出してたりして。

ハヤシング　カンフー推しっていったらイロモノっぽいですけど、僕ら3人の核にあるものがすごいJ-POP的なものなので、実はけっこうど真ん中いくつもりでやってるんです。まあでもカンフー推しすぎたなっていうのは否めないですけど……（笑）。

自分のことをスポンジだと思っている

──フィッシュライフの楽曲はストーリー性を感じる歌詞が特長的です。インスピレーションはどこからきているんですか？

ハヤシング　僕自身がめちゃくちゃ影響受けやすいんですよ。自分のことをスポンジだと思っていて（笑）。さっきブルース・リーの話をしたように、それこそ映画からすごいインスピレーションを受けたりもしますね。でも受けたものをそのまま出すんじゃなくて、なるべく意味のあるものにしようとは思っていて。どの曲が何に影響を受けたっていうのはあんまり覚えてないんですけど……。そのときにがむしゃらにやってることが曲につながっているのかなって。

──そのときどきの気持ちが表れているんですね。

ハヤシング　あ、でも「アネモネ」は僕がこうしたいっていうビジョンが明確にあった曲です。曲のコンセプトとして「男の子と女の子がそういうことをしたあとの、電気を消したホテルの感じ」っていうのがあって。少しセクシーな曲なんです。

──「アネモネ」は鉄琴の音色が入っていたりして、ほかの収録曲とは一味違うエモーショナルなナンバーです。

ハヤシング　鉄琴も僕が叩いていて、最後は歌声を重ねて合唱っぽくしたところがこだわりですね。バラードでもスケール感すごいのを作りたいなーと思って。