歴史上の人物と共演!?

──そしてアルバムの最後を締めくくるのは、カジさんのリミックス「Boyfriend -A.S.A.P- Favourite Wild Summer Remix」と。

YURIA　カジさんにリミックスしていただけると聞いたときは信じられなくて。というのも、最初に“渋谷系”を勉強しようと思ったときに本でカジさんの名前を見たので、私の中では歴史上の人物みたいな感覚になってたんですよ（笑）。「えっ!? 教科書に載ってた人だよね？」みたいなイメージで。まだお会いしていないので、7月7日のリリースパーティに来てくださる（参照：Faint★Star、七夕のアルバム発売記念イベントにカジヒデキ登場）というのもまだ信じられなくて。

──歴史上の人物が同じステージに（笑）。

YURIA　まずリミックスにカジさんの声が入ってたことに驚きでゾワッとしました。私たちの曲を歌ってる！って。

──そのほか3カ国の海外盤には、インドネシアからIkkubaru、台湾からBoys Get Hurt、アメリカからColour Visionが参加しています。

YURIA　Ikkubaruさんはこの間来日していたときにライブを観させてもらって、インドネシア語で挨拶しました。Ikkubaruさんの音楽はすごくポップで心地よくて、なんておしゃれな音楽なんだろうって思いました。

HINA　実はインドネシアでは、EDM系の曲よりも「フィルム！フィルム！フィルム！」みたいなさわやかな曲のほうが反応がよかったんですよ。

YURIA　Ikkubaruさんは山下達郎さんとかtofubeatsさんのカバーもされていて、それもすごくハマってたんですよね。日本の音楽と共通するところもあるのかなあって。

HINA　ライブは楽しかったんですけど、私たちは自撮り棒で一緒に写真を撮るという目標があったので「このあとちゃんと撮れるかな」って必死で。

──特設サイト「Faint★Star Tokyo Magazine」用の撮影ですね。

HINA　自撮り棒で撮ろうとしたらセンサーの反応が悪くて、最終的に棒を持ちながら直接携帯のボタンを押して撮ってるところをIkkubaruさんに見られて大笑いされました（笑）。

YURIA　インドネシアには5月に行けて、アメリカでのライブは決まっていて、台湾はまだ予定がないんですよ。いつか台湾にも行きたいです。

「Faint★Starは地球出身です」

──そのほか行ってみたい国ややってみたいことなど、今後に向けての具体的な目標はありますか？ 現実的なことだけじゃなく、とんでもない構想でもかまわないので教えてください。

YURIA　「Tokyo Girls' Update」（160カ国・500万人以上の海外ユーザーを持つ、日本のガールズカルチャーを発信するポータルサイト。Faint★Starは2014年3月度月間ビュー数ランキング1位を獲得した）で紹介されたとき、ヨーロッパの方々のコメントがけっこうあったので、ヨーロッパにはいつか行ってみたいです。

HINA　インドネシアに行ったときに感じたんですけど、「どこ出身？」という質問に「ジャパン」って答えるじゃないですか。東京とか地元の栃木ではなく。これを、「どこから来たの？」と言われたときに「地球」と言えるぐらいの規模になったらすごいなって。

YURIA　……えっ!? どういうこと？

HINA　世界から出ていって、宇宙からしたら私たちは「地球出身です」って答えるでしょ？

──宇宙進出をしたいと。

YURIA　あ、火星で歌うとかそういうこと？

HINA　インドネシアでそれを感じたんです。「日本です」って答えるのもすごいなと思ったけど「出身地は地球です」って答えられたらいいなって。

──その反応ということは、YURIAさんはHINAさんの野望を今初めて聞いたんですよね。

YURIA　初めて聞きました。超びっくりしてる今。そんなこと思ってたんだね。

HINA　とんでもない構想でもいいって言っていただいたので、だったらこれかなあって。宇宙まで行かないといけない。

YURIA　行かないといけない（笑）。

──では超現実的な目標は？

HINA　7月7日のイベントでは初めて1時間超えのライブをするんですよ。持ち歌全曲やっちゃうんじゃないかという勢いなので、まずはそこに向かって。

YURIA　今年の目標として海外進出、アルバムリリース、ワンマンライブの3つを挙げていて、今2つ叶ったんです。あと1つのワンマンライブも今年中にぜひ実現したいです。

HINA　そのためにはまず7月7日のイベントを成功させないと、って心から思っています。それが一番身近で現実的な目標ですね。