豪華な2人体制

──Da-iCEはいつも5人でコレオグラファーを決めてオファーされてますけど、今回はどうされたんですか？

大輝　今回はもうね、僕らのワガママを通していただいて。

徹　そうね。

大輝　なかなかない、レアな組み合わせを……。

想太　シングル曲に関してはほぼほぼs**t kingzさんにお願いしていて、いつもはメンバー4人のうち1人が振りを付けてくださるんですけど、今回は2人体制で。oguriさんとNOPPOさんが作ってくれました。

颯　豪華だ……。

大輝　2人でやっていただくのはひさびさで、しかもシングル曲では初めてだったのですごくワクワクしていたんですけど、やっぱりとてもいいものが上がってきて。

想太　シッキンさんも2人で作る機会はあまりないみたいで、2人体制は僕らが前回頼んだ以来っておっしゃっていました。

──そうだったんですね。s**t kingzの皆さんは、4人それぞれにダンスの色が違うじゃないですか。

想太　違いますねえ。いい具合に。

──今回は、どういった狙いでその2人にお願いしたんですか？

大輝　あの“四天王”はどんな曲でも素晴らしい振りを付けてくれるので、厳密に理由があったわけではなく、本当に僕らのイメージですね。曲的にゆったりと大きく、エモーショナルなイメージだから、そうなるとoguriくんかなあ……とか、そんな話をしながらオファーしました。

想太　毎回シングル曲の振付師さんを選ぶとき「やっぱりシッキンがいいよね」って話になるんです。そこはもう安定感と言うか。歌も歌いやすいんですよ。ダンサブルな曲だと歌が歌いづらくてどうしても抜かなきゃいけないところとかも出てきてしまったりするんですけど、シッキンさんはDa-iCEを知ってくださっているので、自分から抜く必要があまりないというか。無理めなところは最初から抜いてあったりするんです。

雄大　なんでなんだろうね？ 三浦大知さんと付き合いが長いからかな。

大輝　いや、でも俺らも大分長いことやってもらってるよ。

想太　6年やってもらってますからね。

大輝　僕らのことをまったく知らない方にオファーをさせてもらうと、またそれはそれで違ったいいニュアンスが出てくるんですけど、ことシングルとなるとバランスを取らなきゃいけないところもあって。

想太　テレビとかで歌唱披露するとき、振付が激しいとビビりながら踊らないといけない部分があったりするんですけど、難しいし激しいのに、なぜか歌えるっていうのがすごいなといつも思います。

──計算し尽くされているんですね。

大輝　構成力は圧倒的だと思います。

──では、今回も仕上がりは。

大輝　最高です。

徹　最っ高です。

豪雨のグアム

雄大　今回ミュージックビデオもめっちゃいいんだよね。

想太　ああ、すごい好き。

──グアムで撮影されたMVですね。豪雨で撮影が難航したと伺ったのですが。

颯　もう、難航に難航を重ねました！（笑） 雨が降ってもいいように屋根があるところでダンスシーンを撮る形だったんですけど、雨が横殴りで全部室内に入ってきちゃって、床がびっちょびちょになっちゃって。スタッフさんがきれいに拭いてくださったんですけど、本当に申し訳なかったよね。

雄大　いざ「撮るぞ！」っていうときにポツポツと来てしまったからちょっと中断して。まあ、その段階でスタッフさんの間に少し、ピリッとした空気が流れるじゃないですか。

一同　あはははは（笑）。

雄大　僕らも僕らで「大丈夫かな」って思っていたんですけど、さあ再開しようというタイミングで一気にザーッと来たんですよ。もう池みたいになっちゃって。そうなるともう、みんなあきらめの笑いでした（笑）。

大輝　照明の傘が、雨よけの傘になってたもんね。

雄大　ホースで降らせてるみたいな、もうギャグなんじゃないかくらいの勢いの雨で。

想太　散々でした。雨が降らないようにグアム行ったんですけどね！（笑）

大輝　その頃国内はカンカン照りだったようです。

雄大　まあでもDa-iCEって、そういうグループですよね（笑）。

想太　無事撮れてホントによかったよ。

──でも仕上がった映像は、雨の気配を感じさせない仕上がりになってましたよね。

大輝　はい。現代のテクノロジーに頼りました（笑）。

想太　あとは照明さんとカメラマンさんの腕ですね。

雄大　メイキングをすごく楽しみにしていてください。

──わかりました。苦労話だけだとアレなので、楽しかった思い出も教えてもらえますか？

想太　雨が降ったことで時間ができたので、ショッピングに行きました。5人で！

大輝　行ったねえ。

想太　ただ雄大君が体調悪いのに来てて、次の日バタンキューされて。

雄大　「頭痛えなあ」と思いながら付いて行ったんですよ。

大輝　ビックリするくらい元気なかったよね。

颯　で、あと5分で全員帰るってくらいのときに「僕先に帰るわ」って。

雄大　その数分も待てないくらい「あ、ダメだ」ってなっちゃって。

──だけど、一緒に買い物に行きたかった。

雄大　そうですね。せっかくなんで。結局熱を出してしまったんですが（笑）。

──思いがけない余暇の時間を楽しみつつ、忘れられないグアムになったわけですね。

想太　はい。初めてのグアムであんだけ雨降られたら、一生忘れないです！