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「Coming Next Artists」 #2 ヒグチアイ|“えらいポップ”な「猛暑ですe.p」で示す彼女なりの夏

ピエール中野

パーソナリティ
ピエール中野

ストーカーになったことはないです!

──僕は最後に入っている「残暑です」がめっちゃ好きで、心にグッときました。

ヤバくなっちゃった女の子の話ですね。

ピエール中野

──女性ってこんなに引きずるもんなんですか? 自分のことを基本的に歌っているそうですけど。

嘘は書いてないです。でもストーカーになったことはないです(笑)。

──あ、よかった(笑)。実話をもとにしてたとしたら、どうなんだろうと思って。

されたことはあるんですが、その人の気持ちがわからなくもないっていう。「連絡が返ってこないから嫌われてる」じゃなくて、「連絡が返ってこないからメールを送ってもいい」みたいに線引きが甘くなるというか……。

──解釈がだんだん変わってきちゃう。

そう。返ってこないっていうのが当たり前になって一方的に連絡し続けちゃうみたいな。でもそういうときに全然返信をしてなかった相手がたまにメール返しちゃうみたいなパターンが多いんじゃないかな。もともと恋愛関係にあったなら、自分のいいように考えるようになって、そのうち相手の家で待ちぶせすることも普通になっちゃうんじゃないかなって。

──浮気をされたことを友達に話したら「別れろ」と言われた、という歌詞がありますけど、僕が相談されたら同じこと言うと思う。

ですよね。別れたほうがいいっていうのは大前提で、「別れたくないんだよね」って気持ちがスタート地点なんです。相手の別れたくないっていう気持ちがわかるんで、「じゃあそこからどうするか?」っていう。

──浮気された相手と別れないでうまくいくんですか?

ヒグチアイ

私だったら100%うまくいかない(笑)。でも浮気をされたときにその相手と別れられないのは好きだからという理由ではなくて、自分のことを一番に思ってくれない現実に納得ができないから別れられないんだと思うんです。相手がもう一度自分のことを一番好きになってくれたとき、「あ、やっぱりこの人はいらないな」って思う瞬間がくるから、そういう気分になった瞬間に「じゃ、もういいんで。さよなら」って言うのが、浮気された相手への一番の復讐だなって。

──それじゃ相手がストーカー化するでしょ(笑)。でもそういう気持ちは歌詞からも感じる。

自分の気持ちが楽になる方法を考えると、すぐに別れないほうがいいんじゃないかなとは思いますね。

──「残暑です」はサウンドがエレクトロニカっていうのもグッときました。

このトラックはMiliの葛西(大和)さんが作ってくれたんです。葛西さんはちょっとしたパーティみたいなので知り合った人で。Miliは日本語以外の言葉の曲もたくさんあるし、自分とは全然違うタイプの音楽なんですけど、なんかすごく大好きになって、向こうも自分の音楽を気に入ってくれて、これも縁だなあって。Miliの複雑なコードとかアレンジがどういいのかは説明できないけど、「これカッコいいな」って音だったんです。「残暑です」は私が聴いたMiliの印象がそのまんま出ていて、すごくいいアレンジにしてもらいました。

──その組み合わせがすごくうまくハマってるし、「猛暑です」から「残暑です」までの収まりがとてもよかった。

最後の曲から1曲目にループさせたかったので、マスタリングのときにクリックを聴きながら「ここ!」って何度か調整して、それだけで15分くらいかかりました(笑)。

“かわいくない”写真で勝負に出た

──「猛暑ですe.p」の“e.p”は“えらいポップ”って意味なんですよね?

はい、でも中身はポップじゃないですよね(笑)。今作は夏がテーマになってますけど、「海でビキニ!」とか「みんなでワイワイお酒飲む!」とかが夏のすべてじゃないと思っていて。私は1人で夏を楽しむことが好きだから、家の中にいて蝉の声を聞いて、風鈴が鳴ってるだけで幸せなんです。そういう夏の楽しみ方があっていいし、歌詞の内容を含めて世間一般で言うポップではないけど、私の中では“えらいポップ”っていう。

ヒグチアイ「猛暑ですe.p」ジャケット

──それってジャケット写真でも何かを訴えかけていますよね。真夏なのに真冬の格好をしていて。

ふざけたり楽しんだりするのがすごく好きなので、今回それで勝負してみたかったんです。このジャケットでスベる可能性もあるんですけど、それはそれでやりたかったことだし自分ってこういうもんだからいいかなって。ジャケット写真は最終段階で3パターンまで絞ってて、実はもう2つのほうが写りがちょっとかわいかったんですよ(笑)。で、何人かに相談したら、全然悩まなかった人は全員「これ!」って一番かわいくない写真を選ぶから「これにしますけど……かわいくないですけど……」って悩みつつ、悩まない人を信じて決めました。

──実物かわいいなって、普通に思いました。

うれしい! ジャケット写真よりはかわいいですよね?(笑)でもせっかくこれを選んだんで、ダメだったらヘコみます。初めて見た人はどういう気持ちになるんだろうとかいろいろ考えると不安になってきた。

──インストアライブもツアーもあるし、どんな反応があるのか楽しみですね。

今までのジャケットはイラストだったから、このジャケット写真見てみんなどう思うんだろうなあ。ずっとそれが心配で。

──いやいや、大丈夫でしょ。もっと出していこう。

ありがとうございます(笑)。

左からヒグチアイ、ピエール中野。
ヒグチアイ「猛暑ですe.p」
2017年7月5日発売 / TAKUMI NOTE
jealkb「IDENTITY」Type-A

[CD]
1700円 / TECG-17119

Amazon.co.jp

TOWER RECORDS

ローチケHMV

収録曲
  1. 猛暑です-e.p ver-
  2. 夏のまぼろし
  3. みなみかぜ
  4. やわらかい仮面(※アニメ「闇芝居」5期エンディングテーマ)
  5. ラジオ体操
  6. 妄想悩殺お手ガール
  7. 残暑です

ライブ情報

ヒグチアイ「猛暑ですe.p」発売記念イベント“猛暑地ツアー”~インストア編~
  • 2017年7月16日(日)大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店 6Fイベントスペース
  • 2017年8月7日(月)東京都 タワーレコード新宿店 店内イベントスペース
ヒグチアイ(夏)ソロコンサート~まだまだ猛暑ですツアー~
  • 2017年8月26日(土)東京都 R'sアートコート
  • 2017年9月2日(土)愛知県 広小路ヤマハホール
  • 2017年9月3日(日)大阪府 GANZ toi,toi,toi
ヒグチアイ
ヒグチアイ
1990年11月28日生まれ。香川生まれ長野育ちで、2歳からピアノを習い、18歳でシンガーソングライターとして活動を開始。大学進学と共に拠点を東京に移す。年間150本以上のライブを行い、年令や性別を問わず、幅広い層の支持を獲得。2014年2月に初の全国流通盤となる1stアルバム「三十万人」をリリースした。2015年3月に2ndアルバム「全員優勝」を発表し、全国40カ所でツアーを実施。最終公演を東京・WWWにてバンド編成で行い、チケットを完売させた。2016年11月にアルバム「百六十度」をテイチクエンタテインメント内のTAKUMI NOTEから発表し、メジャーデビュー。2017年1月に「百六十度」を携えた東名阪ワンマンツアーを行い、全国ツアーで4月の長野・NAGANO CLUB JUNK BOX公演まで各地を回った。7月にメジャー2作目のミニアルバム「猛暑ですe.p」をリリース。同月末に「FUJI ROCK FESTIVAL '17」に初出演し、8月下旬より東名阪ツアー「ヒグチアイ(夏)ソロコンサート~まだまだ猛暑ですツアー~」を開催する。
ピエール中野(ピエールナカノ)
ピエール中野
凛として時雨のドラマー。高度なテクニックに裏打ちされたドラムプレイやステージで見せる独自のマイクパフォーマンスで多くの音楽ファンの支持を獲得している。カオティック・スピードキング、玉筋クールJ太郎のメンバーとしても活躍するほか、DJやコラム連載でもその才能を発揮。2011年より自主イベント「ピエールナイト」を開催している。2011年9月にドラム教則DVD+BOOK「Chaotic Vibes Drumming 入門編」「Chaotic Vibes Drumming 実践編」をリリース。2014年6月にさまざまなアーティストとのセッションを収録したミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」を発表した。2017年7月には主催イベント「ピエールフェス 2017」を開催する。