音楽ナタリー Power Push - 超特急

7つのキーワードで振り返る“ちょっと大人な、超特急。”

超特急がライブBlu-ray「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism」をリリースした。

超特急は2016年春に、バンドの生演奏でパフォーマンスを披露する「Body & Groovin'」と、初めて超特急を観る人でも楽しめるライブをテーマとした「Shout & Body」という2つの公演を並行して行う全国ツアー「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism」を開催。今回のBlu-rayには、「Body & Groovin'」公演が行われた神奈川・パシフィコ横浜でのツアーファイナルの模様が完全収録される。

Blu-rayのリリースを記念し、音楽ナタリーではメンバーにインタビューを実施。バンドアレンジが施された楽曲を優雅に歌い踊る“ちょっと大人な超特急”が8号車(超特急ファンの総称)を魅了した「Body & Groovin'」公演を、7つのキーワードをもとに振り返ってもらった。

取材・文・撮影 / 三橋あずみ ライブ撮影 / 米山三郎(SignaL)

Band

超特急の公演では初めての演出だった、バンドを従えてのライブ。4人のバンドメンバーによる演奏をバックに、7人は全24曲のパフォーマンスを披露した。

──バンドを従えてのステージは、超特急にとって初めての演出でした。

タカシ はい。初めての挑戦で不安もあったけど、生音で歌えるのはこんなに楽しく気持ちのいいことなんだって感じた記憶があります。

コーイチ

コーイチ あとバンドの皆さんが奏でる音にしっかりボーカルを乗せられるか、乗せられないかで「こんなにも聞こえ方が違ってくるんだ」ってことをすごく感じましたね。ジャズパートとかは特に、しっかり跳ねないと格好が付かなかったりして。リハーサルの段階でいろいろと歌い方を試しながら作っていきました。

──バンドセットのステージで、これまでと1番違ったことは?

カイ

カイ やっぱり、ステージ上に立っているのが7人だけじゃないこと。今までは何があっても7人だったけど、バンドメンバーの4人を加えた11人でステージに臨むのは新鮮だし心強かったです。バンドの皆さんは僕たちを見ながら演奏してくれていたから目が合ったりして、すごく安心感もありました。

リョウガ 毎回、ライブの前にはバンドチームも一緒に円陣を組んでたんですよ。

タクヤ それがカッコよくて。1号車(コーイチ)から7号車(タカシ)、バンドメンバーの順でひと言言ったあとに、全員で「俺たちはカッコいい!」って叫んでからステージに向かうの。

──どうしてそのかけ声になったんですか?

タクヤ (バンドメンバーの上條)頌さんが言い出したんです、突然(笑)。

リョウガ

リョウガ それが定着してね。ホントに個性豊かなバンドの皆さんでした。

──そして本編は、バンドアレンジされた「No.1」でスタートします。オリジナルとはがらりと変わっていて、8号車さんは冒頭から「いつもと違うぞ」感を受け取ったんじゃないかなあと。

コーイチ そうですね。バンドアレンジを加えるならまず「No.1」だなっていう思いがあってこの曲が1曲目になったんですが、華やかな感じがよかったですよね。あと、2015年の東京・国立代々木競技場第一体育館のワンマンでは冒頭で舞台に立っているのはダンサーだけだったんですけど、このツアーは逆にボーカルだけの状態でスタートするんです。これはすごくこのツアーの色を表していると思うし、ダンサーがどこにもいない状態でステージが始まるというのは今までに経験がないことだったので、いつもとは違ったワクワク感がありました。

DJ Dominator

「Body & Groovin'」公演初日に初披露された新曲。ファンク調のダンスナンバーで、これまでの賑やかなパフォ―マンスとは一線を画す7人の大人な表情がオーディエンスに新たなインパクトを与えた。

──そうして、2曲目には誰も聴いたことのない新曲の「DJ Dominator」がいきなり披露されます。これまでの超特急の楽曲と比べるとぐっと大人っぽい曲調で、かなりインパクトがありました。

コーイチ カイがこの曲めっちゃ好きやな。

カイ 曲調とダンスと雰囲気が、超特急の曲の中で一番好きです。これまでにない曲調だし、純粋に踊っていて気持ちいい。

ユーキ

──ダンスに個別の振り付けや複雑なフォーメーションがないのが逆に新鮮でした。7人がずっと同じ振りでリズムに乗っている様子が、曲の感じとも相まってマイケル・ジャクソンのミュージックビデオみたいだなあとも思えて。

ユーキ 今までの僕らのパフォーマンスとはまた違うダンスですよね。この曲は“ガツガツ・キレキレ”のダンスじゃなくて、生演奏のグルーヴに合わせて音を楽しみながら表現することを大事にしていました。

ユースケ

ユースケ シンプルなカッコよさがある振りだよね。50(FIFTY)さんっていう振付師さんが初めて振りを付けてくださったんですけど、“わちゃわちゃ”な感じではない大人な見せ方にしてくれて。表情の見せ方も今までとは全然違ったから刺激になったし、「これまでの僕らとのギャップを見せられる楽曲になってほしいな」って思いながらやっていました。踊ってて楽しかったし、生音も気持ちよかったね。このツアーのためのスペシャルな曲だったから、なおさらね。

ユーキ そうだね。シークレット曲!

──ボーカルの2人も体を弾ませながら楽しそうに歌っている姿が印象的でした。

コーイチ そうですね。

タクヤ

タクヤ コーイチの笑い声がポイントですよ。「平日は平凡な俺は今はこのフロアの支配者」って歌ったあとに「ハハッ」て言うの。

カイ あれ、僕すごい好きだよ。

タクヤ コーイチさんはなんであそこで「ハハッ」て笑うアレンジをしたんですか?

コーイチ あはは、あそこポイントね(笑)。曲調はすごくカッコいいけど、歌詞は少しダサさがあるじゃないですか。「普段は冴えない男の子が、女の子を振り向かせるためにDJがんばる」みたいな。そういうところは超特急らしさがあるかなと思ってて。で「ハハッ」は、陰キャラの子がステージで目立って、思わず笑ってしまうみたいなイメージ。

タカシ

リョウガ 「僕、今目立ってる!」みたいな?

コーイチ そうそう。言いたくならない?

リョウガ わかる。オンラインゲームで敵倒したときとかに「ハハッ」って言っちゃう感じだわ。

タクヤ リョウガがめっちゃ共感してる(笑)。

ライブBlu-ray「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism」 / 2017年2月15日発売 / SDR
「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism」
初回限定盤 [Blu-ray+ブックレット+PlugAir] / 8200円 / ZXRB-3018
Loppi・HMV限定盤 [Blu-ray+CD+ブックレット] / 7480円 / ZXRB-3019
Blu-ray収録内容
  1. No.1
  2. DJ Dominator
  3. STYLE
  4. Star Gear
  5. panipani
  6. Kiss Me Baby
  7. Beautiful Chaser
  8. Time Wave
  9. Turn Up
  10. Starlight~Billion Beats
  11. スターダスト LOVE TRAIN
  12. EBiDAY EBiNAI
  13. Rush Hour~Secret Express~Shake body~Drive on week
  14. バッタマン
  15. Keyword
  16. FLASHBACK
  17. refrain
  18. Burn!
  19. OVER DRIVE
  20. fanfare
  21. Yell
  22. Synchronism

<アンコール>

  1. 走れ!!!!超特急
  2. Signal
Loppi・HMV盤付属CD
  • DJ Dominator

Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017「Trans NIPPON Express」

2017年4月29日(土)
北海道 わくわくホリデーホール
2017年5月3日(水・祝)
大阪府 大阪国際会議場 メインホール
2017年5月4日(木・祝)
大阪府 大阪国際会議場 メインホール
2017年5月6日(土)
山口県 周南市文化会館
2017年5月7日(日)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2017年5月12日(金)
神奈川県 よこすか芸術劇場
2017年5月20日(土)
石川県 本多の森ホール
2017年5月21日(日)
富山県 高周波文化ホール
2017年5月27日(土)
静岡県 静岡市民文化会館
2017年5月28日(日)
岐阜県 土岐市文化プラザ サンホール
2017年6月3日(土)
和歌山県 和歌山市民会館 大ホール
2017年6月17日(土)
鹿児島県 鹿児島市民文化ホール
2017年6月18日(日)
福岡県 福岡サンパレス
2017年6月24日(土)
千葉県 森のホール21 大ホール
2017年7月1日(土)
山形県 酒田市民会館 希望ホール
2017年7月2日(日)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2017年7月15日(土)
香川県 サンポートホール高松
2017年7月17日(月・祝)
愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
2017年7月23日(日)
兵庫県 神戸国際会館
2017年8月8日(火)
東京都 東京国際フォーラム ホールA
超特急(チョウトッキュウ)
超特急

ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。コーイチ(1号車 / Vo / お父さん担当)、カイ(2号車 / Dancer / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / Dancer / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / Dancer / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / Dancer / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / Dancer / 元気担当)、タカシ(7号車 / Vo / 末っ子担当)の7人で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年3月に関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」の主題歌を表題曲とするシングル「Yell」を発表。10月26日に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリースする。2017年2月に、前年の春に行われたツアーの最終公演を記録したBlu-ray「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism」を発売。