会いたいのはみうらじゅん、リリー・フランキー、後藤真希

──やりたいことを実現させたという意味では、汐りんさんがゲームアプリ「真・戦国バスター」で声優デビューをするという発表がありましたね。

恋汐　「CHEERZ」っていうスマホアプリで、アイドルを対象にした「グランプリになると声優＆ゲームキャラ化」っていうオーディションをやってて。お題に沿ったセリフをiPhoneに吹き込んで審査員に聞いてもらうオーディションだったんですけど、それに個人的に応募して1位になりました。

鈴姫　おめでとー！

恋汐　自分のキャラがゲームに出てきて、そのキャラの声優を務めます。

望月　戦うの？

恋汐　たぶん、戦うと思う。

七星　汐りん「声優やりたい」ってずっと言ってたからうれしいー。

──バンもん！の存在が大きくなっていくにしたがって、1人ひとりができることの可能性も今後確実に広がっていくと思います。皆さんの中に「グループとしての目標」とは違う、「個人として叶えたい夢」はありますか？

鈴姫　抜けた歯を入れたいと思ってるんです。

七星　うそ！ それずっと言ってない？（笑）

甘夏　まだ歯医者に行ってないの？

鈴姫　どうしよう、やばい。焦んなきゃ（笑）。MV撮影のときに「歯がないけど大丈夫かな？ 消しゴムでも詰めといたほうがいいかな？」って気になるんです。

──僕が聞きたかったのはそういう話じゃないです（笑）。

鈴姫　銀歯にしたら口を開けたときに目立ちそうだから悩み続けてるんですよ。悩まずにホイッと白い歯を差せるぐらい売れたいですね（笑）。

七星　歯は高いからね。

望月　でも、みさこの歯が入ったら私もうれしい。みさこずっと言ってたもんね……。

恋汐　汐もお祝いしてあげたい。

望月　みんなでお祝いしようね、そのときは（笑）。

──ほかの皆さんは何かないですか？

望月　私は前にちょっとだけ映画のお仕事をさせてもらったことがあって、それがすごく楽しかったんです。バンもん！から一歩出た外の世界で1人で仕事をしたのも新鮮だったし、また演技やりたいなって思ってます。その1つとして、ほかのアーティストさんのMVに出たい。

甘夏　ああー、それポンもめっちゃ思う！

大桃子　私は写真家の米原康正さんと一緒に写真展をやってみたいです。女の子の写真を撮るのが好きなので。あとは、ほかのアイドルやバンドのCDジャケットのアートディレクションとか、MVのディレクションとか。

鈴姫　ももにMV録ってほしい！

大桃子　あと、みうらじゅんさんに会いたいです。みうらさんの存在がなかったら今の自分はここにいなかったので。

七星　うわあ、それめっちゃヤバい。ぐみはリリー・フランキーさんにも会いたいな。

望月　私は後藤真希さんに会いたい。自分の根っこの部分にいる存在なので。

恋汐　汐は田村ゆかりさん！

甘夏　ポンはKen Yokoyamaさん！

いい曲にならないんだったらアンサーソングにしないでほしい

──アルバムの話に戻りますね。終盤にはアカシックの理姫（Vo）さんが作詞、奥脇達也（G）さんが作曲を手がけた「ピンヒール」も収録されています。

甘夏　わし、「ピンヒール」がすごく好きなんです。達也さんに曲を書いてもらったバンもん！の曲はこれまで3曲あるんですけど、理姫さんに歌詞を書いてもらったのは今回が初めてで。女の子なら誰もが胸を締め付けられちゃうような、今までのバンもん！にはなかった歌詞ですよね。切ない恋の曲はあったけど、ちょっと角度が違うというか。今回のアルバムは全体を通していろんな泣かせ方をしてくるので、早くみんなに聴いてほしいです。

望月　ホントだね。いろんな感情になりそう。「ピンヒール」でエモくなって泣いた直後に、「YATTA!」でハッピー過ぎて泣く（笑）。

──最後の曲「エンド・レス」は、バンもん！が最初期から歌っている「ショコラ・ラブ」のアンサーソングとのことで。6年経った今のタイミングでこの曲を作ったのはなぜですか？

鈴姫　やるなら3月しかないと思ったんです。

──ああ、「ショコラ・ラブ」がバレンタインデーの歌だからアンサーソングはホワイトデーの時期にリリースしたかったと。なるほど。

鈴姫　アンサーソングを入れるためにアルバムの発売日を3月にしたわけではないんですけどね。「そういうことができたら面白いね」ってアイデアはずっと前からあって。ただ、「ホントにいい曲にならないんだったらショコラのアンサーにはしないでほしい」ってことは話してました。

──それだけ「ショコラ・ラブ」が全員にとって大切な曲ってことですね。

七星　そうですね。

鈴姫　そしたらミナミトモヤさんとKOJI obaさんが、「ショコラ・ラブ」のコード進行をベースにして、マイナーだったところをメジャーにしたり、同じフィルを入れたりしたこの曲を書いてくれたんです。それを聴かせてもらって「絶対いい歌詞を書こう」って決めました。「ショコラ・ラブ」は私たち自身の思い入れも強いし、「バンもん！で一番好きな曲」って言ってくれるもんスターもいまだに多いので、「ショコラ・ラブ」の解釈を狭めてしまうような曲を作るわけにはいかないと思ってました。あと、最近バンもん！を知ってくれる人は「ショコラ・ラブ」が生まれたときのことなんて全然知らないはずだし、そんな人がちゃんと感動できる曲にしないと、って。だから歌詞を書いたときに思いをたくさん込め過ぎて、自分ではいいのか悪いのかわかんなくなっちゃって、「この歌詞でいいかな？」って1回メンバーに聴かせて判断してもらったんですよ。

恋汐　めっちゃよかった。

七星　最高でした。

大桃子　普通に涙が出た。感情移入せずには歌うことも踊ることもできないから、この曲を歌ってると気持ちが入って泣きそうになっちゃう。私たちにとって大事な曲になりました。

望月　もんスターにとっても、これから大事な曲になっていけばいいなってホントに思います。