ベボベ、4度目野音に意欲「来年もこの時期にやりたい」

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Base Ball Bearが6月15日に東京・日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブ「日比谷ノンフィクションIII」を開催。立ち見客を含む満員の会場で全19曲を披露した。

「日比谷ノンフィクションIII」の様子。(撮影:古溪一道)

「日比谷ノンフィクションIII」の様子。(撮影:古溪一道)

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小出祐介(Vo, G)(撮影:古溪一道)

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関根史織(B, Cho)(撮影:古溪一道)

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湯浅将平(G)(撮影:古溪一道)

湯浅将平(G)(撮影:古溪一道)

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堀之内大介(Dr, Cho)(撮影:古溪一道)

堀之内大介(Dr, Cho)(撮影:古溪一道)

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野音に立つのは、今回が3度目となったベボベ。同会場でライブを行うのは約3年ぶりだったが登場からリラックスした雰囲気が漂い、貫禄と余裕を感じさせるパフォーマンスを繰り広げた。オープニングナンバーは湿度の高い気候に合う「BREEEEZE GIRL」。清涼感たっぷりのサウンドと、盤石のアンサンブルがオーディエンスを魅了する。そこから間髪入れずに湯浅将平(G)のメジャーコード全開のギターから始まり、小出祐介(Vo, G)の伸びやかな歌声が響く「PERFECT BLUE」、oiコールが巻き起こった「GIRL FRIEND」と野外にぴったりなナンバーが序盤を彩った。

「本日は『日比谷ノンフィクションIII』にお越しいただき、まことにありがとうございます。3年ぶりに野音の抽選が当たりまして。天気ももってくれて……」という小出のMCを経て、次のブロックへと進む。ここでは「17才」「彼氏彼女の関係」「アイノシタイ」などBase Ball Bear流の新旧のラブソングが続けざまに披露された。「愛してる」では関根史織(B, Vo)がメインボーカルをとる箇所で、小出と湯浅がギターセッションに興じる一幕も。2人は野外の解放感の中でプレイする楽しさを全身で表現し、空高く音を響かせた。

「思ったよりも蒸し暑いですよね」と小出が語ったことを皮切りに再びMCに。最初は6月26日にリリースされるアニメ「惡の華」のコンセプトCD「惡の花譜」にBase Ball Bearの新曲「光蘚(ひかりごけ)」が収められることが語られるなど真面目なトークが繰り広げられたが、次第に小出が堀之内大介(Dr)をいじり倒す流れに。堀之内のドラムに書かれている「魂」「愛」「絆」の文字をネタに小出は「精神性が違う」と言い放ち、さらには「衣装の方向性も違うし」と堀之内の赤いTシャツにツッコミを入れる。話はどんどん脱線していくも、「この前のツアーで募集した野音でやってほしい曲上位をやります」という小出の発言でライブは再開された。

涼しい風が高層ビルの隙間から流れ込む中で披露されたのは、堀之内の軽やかなリズムと小出の情感のあるボーカルが絡む「BOYS MAY CRY」と、さわやかな雰囲気が魅力の「short hair」。さらに夕闇が迫る中でプレイされた「君はノンフィクション」では、薄暗いステージにダイナミックなアンサンブルが響く。観客はゆったりと体を揺らし、そのサウンドに身を委ねていた。

後半は激しい展開の楽曲が連発されたが、その前に小出と堀之内によるセッションが行われた。互いにスピードを競うように楽器を鳴らしていたかと思えば、スカ風のリズムに乗せて音を重ねるなど、ギミックに富んだプレイが飛び出す。しかし終盤は小出の「ちょっと間を空けて」「ポだけ言って」「鼠先輩に近付けて」などの無茶な注文に応じて、堀之内のボイスパフォーマンスも行われ、笑い声が客席のあちこちから沸いていた。しかしそんな自由な空気も湯浅と関根が加わることで一変。「このままみんなで盛り上がってSIMAITAI!」と堀之内が絶叫したことを機に、ステージの後ろを覆っていた「Base Ball Bear」の幕が落ち、「日比谷ノンフィクションIII」と書かれた幕が姿を現す。そしてクライマックスに向けてアッパーチューンや、ディープな側面を打ち出したナンバーが披露された。

特に盛り上がりを見せたのは湯浅のダンスが披露された「真夏の条件」。ギターを置き、腰をくねらせ、しなやかに踊る彼に観客は釘付け。なお湯浅のダンスパフォーマンス終了後は、バンドのグルーヴもより安定したものになっていた。さらにノイジーなギターや、極彩色の照明が高揚感を煽った「yoakemae」、夜空にとけ込むような歌声が披露された「Tabibito In The Dark」、そして「海になりたいpart.2」と続き、ラストを飾ったのはエッジの効いた「LOVE MATHEMATICS」。複雑なリズムに絡むナンバーを無事届けると、小出は「日比谷! ありがとうBase Ball Bearでした」と丁寧に観客に挨拶をした。

その後4人は、盛大なアンコールに応え再びステージに登場。小出は新作でコラボしているRHYMESTERは「来ません!」と断言しながらもサービス精神たっぷりのMCを展開。「来年もこの時期に野音当たればいいな。武道館3回目もやりたいし。その間に次のアルバムを作ったりね」と意欲を伺わせる。そして野音公演では恒例となっている「HIGH COLOR TIMES」と、ライブの定番曲「祭りのあと」の2曲を届けた。

「ありがとう! また会おうぜ」と感謝を告げステージを降りたものの、ダブルアンコールを求める声援と拍手に導かれるように4人がみたび登場。「どうしましょうか?」と小出は言いつつ、「changes」のイントロを奏で再びオーディエンスの熱狂に火をつける。4つ打ちのリズムで会場を揺らしたあと、小出は「ありがとう! 愛してるぜ、日比谷!」と観客に感謝を伝える。こうして2時間半弱におよぶライブは、Base Ball Bearのこれからを予感させる形でフィナーレを迎えた。

Base Ball Bear「日比谷ノンフィクションIII」
2013年6月15日@東京都 日比谷野外大音楽堂セットリスト

01. BREEEEZE GIRL
02. PERFECT BLUE
03. GIRL FRIEND
04. 17才
05. 彼氏彼女の関係
06. アイノシタイ
07. 愛してる
08. BOYS MAY CRY
09. short hair
10. 君はノンフィクション
11. SIMAITAI
12. 真夏の条件
13. yoakemae
14. Tabibito In The Dark
15. 海になりたいpart.2
16. LOVE MATHEMATICS
<アンコール>
17. HIGH COLOR TIMES
18. 祭りのあと
<ダブルアンコール>
19. changes

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