新曲初披露！ファンモン最後の卒業式ライブは地元八王子で

6月の東京ドームワンマンライブ2DAYSをもって解散するFUNKY MONKEY BABYSが、地元・八王子の都立翔陽高校で3月8日に実施された卒業式にサプライズで登場。最後の「卒業生応援ライブ」を行った。

「卒業生応援ライブ」は彼らが新生活に向かう卒業生を応援したいとの思いでメジャーデビュー翌年の2007年から行ってきた、学校の卒業式を舞台にした無料ライブ。今年は全国から寄せられた2435通1713校の応募の中から、八王子の進学校である東京都立翔陽高等学校が会場に選ばれた。

最後の「卒業生応援ライブ」がこの学校になった理由は、卒業生からの応募メッセージに書かれていた担任の名前が、ファンキー加藤が都立八王子北高等学校に在籍していた頃にお世話になった先生だったこと。また同校は都立館高等学校と都立八王子高陵高等学校が併合して2005年に開校した学校であり、併合前の高陵高校がDJケミカルの出身校であることに選定途中で気づいたことが理由となった。

卒業式が終わってホームルームが行われている間、メンバーは卒業生と入れ替わるように体育館に移動。ホームルーム終了後に体育館に呼び戻された卒業生と保護者、在校生に校長先生が「我々教職員一同で、卒業生に心を込めてビッグプレゼントを用意しました」と言うと、ご当地ソング「八王子音頭」をリメイクしたファンモンの人気曲「太陽おどり～新八王子音頭～」が体育館に鳴り響いた。騒然とする生徒の前で、曲に合わせてステージのどん帳が上がっていくと、そこにはファンモンの姿が。体育館中で一斉に大歓声が沸き起こり、最後の「卒業生応援ライブ」がスタートした。

この日のライブでは、応募者である卒業生のメッセージでリクエストされていた「おかえりなさい」も披露。DJケミカルは卒業生に向けて「みなさんどーも！ おめでとう！ がんばれよー！ しがらみなどなーい！ つき進め―！ いけー！」と檄を飛ばし、モン吉は「皆さん卒業おめでとうございます。想像は無限大なので思ったとおりに行動してください！」とエールを贈った。

そしてファンキー加藤は「3年生卒業おめでとう！ 知っている人もいるかもしれないけど、僕たち3人も今年の6月にはみんなと同じようにFUNKY MONKEY BABYSというグループを卒業します。たぶん心境はみんなとすごく似ていると思うんだよね。みんなの笑顔見てたらわかる。素敵な仲間たちに囲まれて、素晴らしい学校だったんだって。楽しいことばかりではなかったと思う。悲しいこと、つらいこともたくさんあったと思う。でも、振り返ってみればどれも素敵な思い出で。みんなと同じで俺たち3人も苦しいこと、悲しかったことたくさんあったけど、時間が過ぎれば、笑い話になるくらいどれも素敵な思い出で。そんな3年間を無駄にはしてほしくない。僕はFUNKY MONKEY BABYSを10年間やってきてわかったことがあります。がんばっていれば幸せは必ず訪れると。夢とか目標は全員が全員、必ずしも叶わないかもしれない。それでもがんばってきた日々っていうのは絶対に自分自身の力になっていく。これは、俺たち自身もたくさんの失敗から学べたことです。大切なのはとにかく、あきらめないことと、自分自身に負けないこと。この2つだけだと思います。ともにこれからがんばっていきましょう！」と話し、全員で高く手を挙げて「あとひとつ」を熱唱した。

最後には、音楽番組などではもちろん現在行われているアリーナツアーでもまだ歌唱されてなかったラストシングル「ありがとう」を初披露。ファンキー加藤が「この曲は盛り上がらなくてもいいから、隣の友だちのことを思って聴いて。手拍子もいらないから、みんな手をつないで」と言うと、卒業生も在校生も、男女問わず隣の人と手をつないだり肩を組みながら「ありがとう」に聴き入っていた。

なおFUNKY MONKEY BABYSは3月27日にベストアルバム「ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST」をリリースする。