YUKIと銀杏BOYZ「駆け抜けて性春」で念願コラボ

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HOT STUFF PROMOTIONの設立30周年記念イベント「BLACK AND BLUE」の最終公演が6月22日に開催。YUKI銀杏BOYZが出演した。

YUKIのMCによると、この日のライブのチケット先行申し込みには20,000人の応募があったとのこと。会場外には入れなかったファンが多数集まっていた。

YUKIのMCによると、この日のライブのチケット先行申し込みには20,000人の応募があったとのこと。会場外には入れなかったファンが多数集まっていた。

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超満員のZepp Tokyoに先攻として登場したのはYUKI。ふわりとしたピンクのワンピース姿でステージに現れ、1曲目「ふがいないや」からいきなりトップスピードでライブをスタートさせる。最初のMCでは「今日はかっこいい男の子とかっこいい女の子ばかりですね。倒れそうな子がいたら助けてあげてください。いっしょに恋も生まれてください」と話し、会場はあたたかなムードに。

本日のバックを務めるのはワンマンライブ同様にコーラス2名、DJ1名を含む7人編成のフルバンド。タイトなサウンドがYUKIのハイトーンボイスをさらにのびやかに響かせる中、序盤から「ビスケット」「ハローグッバイ」「長い夢」と、キラーチューンが惜しみなく連発される。

ここでYUKIがHOT STUFFにまつわるエピソードを披露。彼女はデビュー間もない頃にHOT STUFFのスタッフとボーリングに行ったものの、お金がなくて飲み物も何も買えず、そんなとき当時のスタッフがアイスクリームをおごってくれたのだとか。普通の100円アイスだったがその嬉しさは今も忘れず。「今日はアイスのお礼が言いたくてやってきました!」と笑わせる。ちなみにそのスタッフは今では副社長になっているとのことだ。

ライブ中盤でスローテンポのナンバーをしっとりと聞かせたのち、YUKIが「OK!Come On,JOY!」と叫ぶとフロア全体がはじけ飛ぶように揺れた。そのまま「JOY」「ワンダーライン」「Rainbow st.」を立て続けに演奏し、YUKIのステージは終了。「Rainbow st.」でYUKIがマトリョミン(ゆきんこバージョン)を手に持ち、松江潤とスペーシーなギターバトル(?)を繰り広げていたのが印象的だった。

そして後攻は銀杏BOYZ。まずはボーカル峯田和伸が1人でステージに登場し、「今日ここにいる人に、今日ここにいない人に、2週間前に秋葉原で人を刺した加藤くんに、秋葉原で刺されてしまった人に。この歌は鎮魂歌です」と話して、アカペラで「人間」を歌う。間奏でハーモニカを吹くものの、そこにあるのは峯田の肉声のみ。いつも以上に気持ちの入った歌声に、観客は拳を上げて応えていた。

「人間」の途中でメンバーが参加し、2曲目「NO FUTURE NO CRY」からはステージもフロアも大爆発。メンバーは次々と客席にダイブし、「SKOOL KILL」で熱狂は早くも最高潮に達した。

そしてMCで峯田は、銀杏BOYZのライブDVDが「新興宗教銀杏BOYZ」というタイトルでリリースされる予定であることを発表。これは先日フジテレビで放送された「せんそうはんたいツアー」最終日Zepp Tokyoのステージをノーカット収録したもので、放送時はほぼ映らなかったチン中村の流血映像も含む完全版になるとのことだ。峯田は「今年の銀杏BOYZは出すものいっぱいあるから」と楽しみな言葉を聞かせてくれた。

ここで峯田が椅子に座り、新曲「銀河鉄道の夜 第二章~ジョバンニに伝えよ、ここにいるよと~」の演奏がスタート。この曲は大枠のメロディが「銀河鉄道の夜」と同じで、歌詞とサビのメロディが新しくなったニューバージョン。そのまま「あいどんわなだい」「BABY BABY」とアッパーな名曲が続き、ラスト「僕たちは世界を変えることができない」でライブは一旦終了した。

そして迎えたアンコール。銀杏BOYZが2005年に発表した楽曲「駆け抜けて性春」のCD音源で、女性ボーカルのパートをYUKIが歌っていることはファンの間では広く知られているが、この日のアンコールで演奏されたのはやはり「駆け抜けて性春」だった。曲が後半に差し掛かりファンの期待が高まる中、峯田が名前を呼ぶと、軽やかなステップでYUKIが登場。これまで銀杏BOYZのライブでファンが歌い続けてきたこのパートを初めてYUKIが歌う貴重な瞬間。目撃できたファンは幸運だったと言えるだろう。YUKIは自分のパートが終わったあとも、そのまま曲終了まで峯田といっしょに歌い続け、汗くさかったステージは一転して華やかな雰囲気に。幸福感に包まれたまま、充実の3日間は幕を閉じた。

2008年6月22日 Zepp Tokyo「BLACK AND BLUE」3日目セットリスト

<YUKI>
01.ふがいないや
02.ビスケット
03.ハローグッバイ
04.長い夢
05.プリズム
06.汽車に乗って
07.66db
08.JOY
09.ワンダーライン
10.Rainbow st.

<銀杏BOYZ>
01.人間
02.NO FUTURE NO CRY
03.SEXTEEN
04.トラッシュ
05.SKOOL KILL
06.銀河鉄道の夜 第二章~ジョバンニに伝えよ、ここにいるよと~
07.あいどんわなだい
08.BABY BABY
09.僕たちは世界を変えることができない

<アンコール>
01.駆け抜けて性春

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読者の反応

写真家 横田裕市 @yokoichi777

もう7年前か。「駆け抜けて性春」
銀杏BOYZ×YUKIのコーラスを生で聴けた事は、本当に一生の思い出だと思う。当時会場で発狂しなかったファンがいただろうか。 http://t.co/Q77N3kAL5L

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