ストレイテナー、アットホームなアコースティック公演

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3月3日、ストレイテナーが招待制アコースティックライブ「ストレイテナー Special Live Tour "ACOUSTIC"」の東京公演を渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催した。

慣れない雰囲気に若干緊張気味の観客を見て、ホリエが「ほら、見慣れない格好するから。ジャケットとか着ちゃって(笑)」とリズム隊2人の服装を茶化すと、ナカヤマが「これのせいなの? じゃあ着替えるよ!(笑)」と返す一幕も。

慣れない雰囲気に若干緊張気味の観客を見て、ホリエが「ほら、見慣れない格好するから。ジャケットとか着ちゃって(笑)」とリズム隊2人の服装を茶化すと、ナカヤマが「これのせいなの? じゃあ着替えるよ!(笑)」と返す一幕も。

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昔の楽曲が多めのセットリストとなったこの日、ホリエは「懐かしい曲を掘り起こすのもいいですね。『いい曲作ってたなぁ』って改めて思えるし(笑)」と語った。

昔の楽曲が多めのセットリストとなったこの日、ホリエは「懐かしい曲を掘り起こすのもいいですね。『いい曲作ってたなぁ』って改めて思えるし(笑)」と語った。

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アコースティックライブの原点となった宮古島ライブで演奏した「Blue Sinks In Green」をホリエは「この曲がいちばんボロクソだったんだよね……」と振り返る。大山も「雨降ってきちゃうしさ……」としみじみ述懐していた。

アコースティックライブの原点となった宮古島ライブで演奏した「Blue Sinks In Green」をホリエは「この曲がいちばんボロクソだったんだよね……」と振り返る。大山も「雨降ってきちゃうしさ……」としみじみ述懐していた。

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これは1月13日にシングル「Man-like Creatures」がリリースされたことを記念して、名古屋・大阪・東京で開催したもの。会場にはシングル購入者の中から抽選で選ばれたファンが訪れ、普段のステージとは違う4人の演奏を堪能した。

定刻を少し過ぎたころ、着席スタイルで開演を待つオーディエンスの前にメンバー4人が登場。日向秀和(B)、ナカヤマシンペイ(Dr)の2人はジャケットを着用し、いつもより若干改まったファッションだ。ステージ上の4人もスツールに腰掛け、落ち着いた雰囲気を漂わせる。ホリエアツシ(Vo, G)が「今日はゆっくり楽しんでいってください」と挨拶し、いよいよライブがスタートした。

1曲目は「Man-like Creatures」のカップリング曲「Toneless Twilight」。大山純(G)が華麗なアコースティックギターの音色を響かせ、ホリエはオリジナル音源と同じくピアノを奏でる。テンポは原曲とほぼ同じだが、疾走感を控え目にしたような落ち着いたアレンジで観客の心を引きつけていく。いつものライブではダイナミックなドラミングを披露するナカヤマ、観客を煽りまくってアグレッシブにプレイする日向も、この日は穏やかなリズムを刻む。

ナカヤマが「みんな緊張はとけたかな?(笑)」とオーディエンスをなごませて、続く「TOWER」ではホリエがアコギを、日向がアップライトベースを披露。さらに「奇跡の街」と、2004年のアルバム「LOST WORLD'S ANTHOLOGY」に収録された懐かしいナンバーを連続で演奏する。原曲に近いストレートなアレンジだが、それぞれの鳴らす音とホリエの力強い歌声が見事なハーモニーを生み出す。

ここでホリエは今回のアコースティックスタイルの始まりについて説明。「去年宮古島でやった『MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL』のアフターパーティで初めてアコースティックをやったんですけど……まーダメでした(笑)。それでこれはいかん、ってんでがんばってきたわけです。次の曲はそのときやった、南国をイメージしてアレンジした曲です」と語り、披露されたのは「Blue Sinks In Green」。オリジナルのタイトなアレンジから一変、アコースティックバージョンはゆるめの雰囲気に生まれ変わっている。間奏では大山が圧巻のソロを聴かせる。曲が終わった後、思わず日向が「いいなーこれ!」と漏らすほどの演奏だった。

続いてはライブ当日、3月3日にリリースされたニューアルバム「CREATURE」の収録曲「Starless Coaster」。ホリエは再びピアノを奏でながら柔らかなメロディラインをしっとりと歌い、オーディエンスを酔わせる。続いて始まったのは6/8拍子のイントロ。場内には「何の曲かな?」という空気が漂うが、ホリエが歌い始めた「SIX DAY WONDER」の歌詞にかすかなどよめきが走った。もともとすでにアコースティックに近いテイストの楽曲が、ひと手間かけて新たな曲に変身。彼らのアレンジ力の高さをうかがわせた。

通常のライブとは異なる魅力を放つ楽曲の数々に魅了されたオーディエンスに、ホリエは「じわじわきちゃってるでしょ?」と余裕の笑顔で語りかける。「Evergreen」ではホリエと大山がアコギのストロークを力強く鳴らし、リズム隊とともに重厚なグルーヴを作り上げる。続く「ネクサス」は原曲と雰囲気を大幅に変えた静かなアレンジ。その中にホリエが情熱的なボーカルを響かせ、歌詞の世界を観客の心の中に強く刻み込んだ。

ここでメンバーは挨拶し、いったんステージから退場した。アンコールを求める熱烈な拍手に応えて再登場したメンバーは缶ビールを手にして「アンコールが起きなかったらどうしようかと思って(笑)、ここでビールを取りに行ってるということにしてます」と照れ笑い。終盤までほのぼのしたMCを続ける。

そしてホリエは4月からスタートする全国ツアーについて「ツアーはこういう感じじゃなくて、ジャケットとか着ていない(笑)むき出しのストレイテナーをお届けします」と予告。ナカヤマも「ここまでフレンドリーじゃないからね。ライブ中に一生懸命こっちに喋りかけてきたら帰ってやる!(笑)」と応じた。

アンコールとして披露されたのは「TENDER」と「MAGIC WORDS」。ハネたリズムを刻む「MAGIC WORDS」ではオーディエンスの手拍子も加わり、ますますアットホームでなごやかな雰囲気に。ステージと客席の距離がぐっと縮まる感触を、メンバーも観客も十分に楽しんだ瞬間だった。

ストレイテナー Special Live Tour "ACOUSTIC"
2010年3月3日 Shibuya duo duo MUSIC EXCHANGEセットリスト

01. Toneless Twilight
02. TOWER
03. 奇跡の街
04. Blue Sinks In Green
05. Starless Coaster
06. SIX DAY WONDER
07. EVERGREEN
08. ネクサス

EN-01. TENDER
EN-02. MAGIC WORDS

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音楽ナタリー @natalie_mu

ストレイテナー、アットホームなアコースティック公演 http://natalie.mu/music/news/28643

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