「すぐ次の旅で会おうよ」Suchmos、豊洲で2万5000人動員ライブツアーに幕

5

2043

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 293 1694
  • 56 シェア

Suchmosのライブツアー「Suchmos "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE"」が、昨日11月19日の東京・チームスマイル・豊洲PIT公演をもって終幕した。

「Suchmos "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE"」東京・チームスマイル・豊洲PIT公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)

「Suchmos "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE"」東京・チームスマイル・豊洲PIT公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)

大きなサイズで見る(全13件)

新レーベル「F.C.L.S.」発足後初、最新作「FIRST CHOICE LAST STANCE」を携えて行われた今回のツアー。チケットは軒並みソールドアウトし、のべ2万5000人を動員する大盛況のツアーとなった。

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

TAIKING(G)(Photo by Shun Komiyama)

TAIKING(G)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

開演時刻を迎えると薄明かりが射すステージにメンバーが次々と足を踏み入れ、シルエットが順番に浮かび上がっていく。YONCE(Vo)は深々とお辞儀をし、「ハーイ!」と挨拶。それを合図に「A.G.I.T.」が始まり、TAIKING(G)、HSU(B)、OK(Dr)、TAIHEI(Key)、KCEE(DJ)がそれぞれの音を重ねていく。6人は重厚なアンサンブルでフロアを揺らし、ゆっくりと着実に会場の熱気を高めた。続いて彼らは、ピンクの照明が艶やかなムードを醸し出す中で「YMM」をプレイ。YONCE(Vo)は「Welcome to "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE" final!」と叫び満員のオーディエンスを歓迎した。

「今日は地元の仲間と一緒に過ごすように、くつろいだ時間を過ごしてください」というYONCEのMCから次のブロックへ。YONCEの穏やかな言葉とは裏腹に「PINKVIBES」「Burn」「WIPER」とエッジーなナンバーが続き、会場の気温と湿度は急激な勢いで上昇した。そしてキラーチューン「STAY TUNE」がドロップされると、オーディエンスは6人の奏でる心地よいサウンドに身を任せた。またこのブロックでは、いなたいシンセサイザーの音色やYONCEのクールな歌声が印象的な新曲も披露。同曲の間奏では楽器隊1人ひとりにスポットが当てられ、それぞれが巧みなプレイで観客を沸かせた。

「Suchmos "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE"」東京・チームスマイル・豊洲PIT公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)

「Suchmos "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE"」東京・チームスマイル・豊洲PIT公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

波音を口火に始まった「Pacific」でYONCEは伸びやかなファルセットを聴かせ、チルアウトタイムを作り出す。リラックスした時間は「MINT」でも続き、ミントグリーンに染まったステージで6人はグルーヴィなアンサンブルを紡いでいく。サビでYONCEは「恥ずかしがらないで、歌声聴かせて。豊洲BABY」と呼びかけ、オーディエンスの美しい合唱を誘った。HSUの奏でる弾むような音色にKCEEの軽やかなスクラッチが絡む新曲が終わると、メンバーはフィンガースナップをしながら「BODY」につなげる。「踊ってるほうがかわいいよ」というYONCEの言葉に呼応するようにオーディエンスは体を揺らし、思い思いの形で6人のパフォーマンスを堪能。そして「最後の1本。寂しいね。あっと言う間の旅だった。すぐ次の旅で会おうよ」とYONCEがアドリブを交えながら歌い出した「TOBACCO」から、ライブ本編はクライマックスへと突入した。

HSU(B)(Photo by Shun Komiyama)

HSU(B)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

OK(Dr)(Photo by Shun Komiyama)

OK(Dr)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

最後のブロックの最初を飾った「FACE」では、YONCEは上着を脱ぎハンドマイクで動き回り、TAIHEIは定位置を離れアジテーターとしての一面を見せる。6人は続く「SNOOZE」でも挑発的なモードを崩さず、「DUMBO」ではHSUが焦らすようにベースの弦を弾きオーディエンスを煽った。そして本編のラスト「GAGA」でフロアの熱気はピークに。YONCEは「Show me your groove!」とオーディエンスに呼びかけ、自らもグルーヴに身を委ねながら奔放に踊る。TAIKINGとHSUもステージの前方に躍り出ると各々の楽器を弾き倒し、激しいプレイでオーディエンスの熱狂を誘った。

TAIHEI(Key)(Photo by Shun Komiyama)

TAIHEI(Key)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

KCEE(DJ)(Photo by Shun Komiyama)

KCEE(DJ)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

アンコールでYONCEは「音楽は聴く人によって感想も違うし、抱く思いもまったく違うと思ってて。誰かと物事を共有するっていうのはあやふやで……」と述べつつ、音楽活動を通して着実にリスナーとのつながりを生み出せていることに言及。そして「音楽をやっててよかったなと思います。音楽が作ったあなたたちとのつながりを大切にしていきたいと思ってます。これからもよろしくお願いします」と述べ、自分たちのルーツへの思いを歌ったミドルテンポの新曲をパフォーマンスした。「We Want the Funk」のワンフレーズも盛り込んだ「Alright」が終わるといよいよラストナンバーに。YONCEがメンバーを代表して「あっと言う間の2時間だった。ツアーの記憶がほぼありません。一瞬だったから。でもめちゃくちゃ楽しかった」と口にしたのち、6人は目の前のファンに捧げるようにスケール感たっぷりの「OVERSTAND」を奏でる。雄大なメロディに乗せてYONCEはバンドのさらなる飛躍を誓うように「Far Away I&I Overstand」とサビを繰り返した。最後はまばゆい光の中に6人のシルエットが浮かび、晴れ晴れとした空気を作り出していた。

なおApple MusicおよびSpotifyでは、昨日のライブのセットリストをもとにしたプレイリストを公開中。ライブの余韻に浸りたい人はチェックしてみよう。

この記事の画像(全13件)

Suchmos「Suchmos "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE"」2017年11月19日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト

01. A.G.I.T.
02. YMM
03. PINKVIBES
04. Burn
05. WIPER
06. STAY TUNE
07. 新曲
08. Pacific
09. MINT
10. 新曲
11. BODY
12. TOBACCO
13. FACE
14. SNOOZE
15. DUMBO
16. GAGA
<アンコール>
17. 新曲
18. Alright
19. OVERSTAND

全文を表示

読者の反応

  • 5

ホタテ ギターズ @hotate_guitars

【ライブレポート】「すぐ次の旅で会おうよ」Suchmos、豊洲で2万5000人動員ライブツアーに幕(写真13枚) - 音楽ナタリー https://t.co/7loNh4RL8G

コメントを読む(5件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Suchmos の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。