VAMPS、激しく魅せた白熱のライブハウスツアー完結

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VAMPSの「VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD」のライブハウスツアーが、昨日9月18日の宮城・チームスマイル・仙台PIT公演をもってファイナルを迎えた。

HYDE(Vo, G)(撮影:田中和子)

HYDE(Vo, G)(撮影:田中和子)

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最新アルバム「UNDERWORLD」を携えて、今年の6月より全国7都市を巡っていたVAMPS。2人は合間に恒例の野外ライブ「BEAST PARTY」や野外フェスへの出演を挟みつつ全22公演を完遂した。

K.A.Z(G)(撮影:田中和子)

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ツアーの節目となる公演を見届けるべく、仙台PITには各地から大勢のBLOODSUCKERS(VAMPSファンの呼称)が集結。彼らは開演時刻が近付くとカウントダウンを始め、ステージを覆っていた幕に「16:66」という数字が映し出されると、メンバーを歓迎するようにピースサインを裏返しにした“ヴァンピース”を掲げた。HYDE(Vo, G)もヴァンピースを掲げファンに挨拶。激しいライブを予告するように「MIDNIGHT CELEBRATION」でパフォーマンスを開始した。

ダークかつヘビーな楽曲ぞろいの最新アルバム「UNDERWORLD」に合わせて、セットリストに組み込まれる過去の楽曲群も攻撃的なナンバーが中心に。序盤からK.A.Z(G)が鋭利なギターリフを奏でる「EVIL」や、HYDEが挑発的に歌い上げる「DOLLY」などが続き、フロアはたちまち熱気を帯びていった。「UNDERWORLD」を歌い始める前にHYDEは「『UNDERWORLD』にようこそ。最後までやりまくろうぜ。 悔いを残すな!」とオーディエンスを挑発。その言葉に呼応するように大きなシンガロングやクラップが起き、会場全体が強烈な一体感で包まれた。

VAMPS(撮影:田中和子)

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ライブの中盤に差し掛かると「BREAK FREE」や「DON’T HOLD BACK」など最新作の収録曲が息つく間もなく披露され、フロア一帯にディープな空気が漂った。「BLEED FOR ME」をプレイする前にはHYDEが軍帽を被り「Would you bleed for me?」と問いかける。そして赤く染められたステージで、HYDEはマイクに手をかけながら息遣いまでもが聞こえるような艶かしい声を響かせ、K.A.Zはうねるようなギターの音色を奏で観客を惹き付けた。また「CALLING」ではHYDEに合わせてK.A.ZとJu-ken(B)もシンガロングし、息の合った様子を見せる。さらにHYDEがマイクをフロアに向けると合唱が起き、美しい歌声が会場に広がった。

その後、HYDEは改めて「本当に今日が最後だからね」とオーディエンスに念押し、「今日一番熱くなろうぜ」と「BLOODSUCKERS」を投下。その言葉を体現するように「INSIDE OF ME」に突入するとステージ上のメンバーの気迫はさらに増し、それと同時に会場内の熱気も高まっていった。「AHEAD」が始まる前に、HYDEはエレキギターを抱えながら「全員でいこうぜ!」とシャウト。HYDE、K.A.Z、Ju-kenの3人はステージの中央に集まり、向かい合いながら音を鳴らし会場を激しく揺らした。「DEVIL SIDE」でHYDEはステージにしゃがみこみ、オーディエンスと同じ目線で熱唱。そして、四つ打ちのパーティチューン「B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)」で本編をクライマックスに導いた。

VAMPS(撮影:田中和子)

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盛大なVAMPSコールに応えて登場したHYDEとK.A.Zは、「SIN IN JUSTICE」をプレイ。HYDEはVAMPSのフラッグを付けたマイクスタンドを掲げ、力強く足踏みをしながらパフォーマンスを繰り広げた。再び会場に熱気を呼び戻したところでK.A.Zが「(仙台でのライブは)2年ぶりくらいかな? ただいまです。みんな楽しそうで、とてもうれしいです」「みんなが盛り上げてくれたおかげで、いいツアーになりました」とおっとりとした口調でライブハウス公演を振り返る。HYDEも「ちょっと寂しいね。でもみんなに元気もらったから、アメリカ行って戦ってきます」と続け、さらにライブハウスツアーより大阪・Zepp Osaka Bayside公演の模様を収めた映像作品を12月6日にリリースすることをアナウンスした。

VAMPS(撮影:田中和子)

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ここまではエネルギッシュなナンバーが続いたが、HYDEの「静かな曲を聴いてください」という言葉からミディアムテンポの「SWEET DREAMS」へ。タイトル通りの甘く穏やかなサウンドが、観客を柔らかく包み込んだ。そんなひとときも「RISE UP」で一転。HYDEは祈るようにマイクを両手で握りながら絶唱し、K.A.Zは豪快なギタープレイで会場を圧倒した。この日の最後を飾ったのは、ライブの定番曲「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」。VAMPSもオーディエンスも踊り、熱狂の渦が会場に生み出された。去り際にHYDEは「またひと回りデカくなって帰ってくるから。首洗って待ってろよ!」と咆哮。まだまだ進化することを誓って、ライブハウス公演に幕を下ろした。

ライブハウスツアーを終えたVAMPSは、このあと北米と南米を回る海外ツアーを実施。帰国後は恒例のハロウィンライブイベント「HALLOWEEN PARTY」を10月27~29日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで行うほか、「VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD」を締めくくるアリーナ公演を10月21日に兵庫・ワールド記念ホール、11月5日に千葉・幕張イベントホールで開催する。

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VAMPS「VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD」2017年9月18日 チームスマイル・仙台PIT セットリスト

01. MIDNIGHT CELEBRATION
02. EVIL
03. DOLLY
04. UNDERWORLD
05. BREAK FREE
06. DON’T HOLD BACK
07. BLEED FOR ME
08. IN THIS HELL
09. CALLING
10. BLOODSUCKERS
11. INSIDE OF ME
12. RISE OR DIE
13. AHEAD
14. DEVIL SIDE
15. B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)
16. SIN IN JUSTICE
17. SWEET DREAMS
18. RISE UP
19. SEX BLOOD ROCK N' ROLL

HALLOWEEN PARTY 2017

2017年10月27日(金)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール
2017年10月28日(土)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール
2017年10月29日(日)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール

VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD

2017年10月21日(土)兵庫県 ワールド記念ホール
2017年11月5日(日)千葉県 幕張イベントホール

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まちくる仙台 @machikurusendai

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