フルカワミキ、ボカロイベントで「サイハテ」作者とトーク

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本日12月4日、お台場・TOKYO CULTURE CULTUREでイベント「“サイハテ”ナイト」が行われた。これは歌声合成ソフト「VOCALOID」をテーマにしたトークライブで、ネットで話題のボーカロイド楽曲「サイハテ」をフルカワミキがCDリリースしたことを受けて開催されたもの。

左からDJ急行(司会)、丹治吉順、コザキユースケ、小林オニキス、津田大介、フルカワミキ。

左からDJ急行(司会)、丹治吉順、コザキユースケ、小林オニキス、津田大介、フルカワミキ。

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会場にはフルカワミキ、小林オニキス(「サイハテ」作者)、コザキユースケ(イラストレーター)、丹治吉順(朝日新聞be編集部)、津田大介(メディアジャーナリスト)の計5名が登場。ボーカロイド文化に関する考察や、フルカワミキが「サイハテ」をカバーするに至った経緯などについて、なごやかなトークが展開された。

津田は「これまでのメジャーレーベルのやり方とは異なり、JASRACへの楽曲登録を行わないなど『ボーカロイド文化自体を発展させていこう』という従来と違うルールが作られつつある」と音楽業界におけるボーカロイド創作のポジションについて言及。丹治もボーカロイド文化を追いかけてきた第一人者としてその歩みを語った。

「“小林オニキス”を始めたときは誰にも言わずひっそりとやっていて、1年くらい経ってからマイミクにだけこっそり明かした」というオニキスは、「VOCALOID2 SF-A2 開発コードmiki」のパッケージイラストにコザキを推薦したのが自分であることも告白。コザキは「パッケージのキャラクターは声質と絵を合わせようと思って、フルカワさんの声のサンプルを1日中流しまくって描いた。できあがったときに開発サイドからキャラクターの身長を尋ねられて答えたら、それがフルカワさんの実際の身長と偶然同じだった」と製作秘話を明かした。

トークライブの後半ではスペシャルゲストとしてフルカワミキ本人が登場。「動画サイトは以前から知っていたし、猫や犬の動画はよく観ていたけど、ボーカロイドが登場してからさらに興味を持った」「『サイハテ』を聴いたときに音楽的に近い匂いを感じて、この曲の作り手の方とコンタクトをとって会ってみたいと思った」と、ボーカロイド楽曲との出会いを明かし、「自分は自分が好きな音楽しか歌えないけど、ボーカロイドにはいろんなものを歌わせてほしいし、それを感じて刺激を受けてみたい」「ソフトの鳴り方は生声とは違うけどその良さもある。そこが面白い」と、その可能性についてコメントした。

なお本日のイベントは2部構成で実施。続く第2部ではヤマハST開発スタッフを交えて、ボーカロイドに関するさらにディープなトークが繰り広げられた。

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