SPYAIR×BLUE ENCOUNT、念願ツーマンで「大好きな曲」コラボ

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SPYAIRBLUE ENCOUNTの対バンライブ「SPYAIR×BLUE ENCOUNT LOCK ON!!!!」が、昨日9月5日に東京・新木場STUDIO COASTにて開催された。

「SPYAIR×BLUE ENCOUNT LOCK ON!!!!」終演後の記念撮影。(撮影:鈴木公平)

「SPYAIR×BLUE ENCOUNT LOCK ON!!!!」終演後の記念撮影。(撮影:鈴木公平)

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今回のライブは、昨年SPYAIRのIKE(Vo)とBLUE ENCOUNTの田邊駿一(Vo, G)がLINE LIVEの番組「さしめし」で対談した際のトークがきっかけとなって実現したもの。会場には超満員の観客が集まり2組の熱演を存分に楽しんだほか、ライブの一部はLINE LIVEでも生配信された。

この日、開演前の影アナを務めたのはBLUE ENCOUNTとSPYAIRが共にテーマ曲を手がけたテレビアニメ「銀魂」で、主人公・坂田銀時を演じる声優の杉田智和。杉田は2組のプロフィールや開演前の注意事項を読み上げるが、「BLUE ENCOUNTの『銀魂゜』主題歌、『DAY×DAY』を大ヒットさせて、武道館に連れて行ったのは銀さんのお陰のようなもんだ!(笑)」、さらにSPYAIRのことを「大きな声じゃ言えないけど活動休止の期間を経て……(笑)」といじるなど、その語り口は“銀さん”そのもの。フロアを大爆笑に導いた。

BLUE ENCOUNT(撮影:鈴木公平)

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オーディエンスに配布されたリストバンド型ライトが青く光る中、最初にステージに登場したのはBLUE ENCOUNT。フロアを見渡した田邊は「すげえな、パンパンじゃねえかよ!」と笑顔を浮かべ、1曲目「MEMENTO」を奏でる。辻村勇太(B)が鳴らすダイナミックなベースラインに合わせて会場が大きく揺れたあとは「DAY×DAY」で場内の熱気をさらに引き上げた。「めっちゃ楽しみにしてたよ。誰かにとってはただの平日かもしれないけど、ここにいる全員にとって最高の記念日だと思います」と田邊が語ったあとは「Survivor」のスリリングなサウンドが響き、「ルーキールーキー」では江口雄也(G)がステップを踏みながらギターをクリーントーンで高らかに鳴らした。

IKE(右 / SPYAIR)と「もっと光を」でコラボレーションするBLUE ENCOUNT。(撮影:鈴木公平)

IKE(右 / SPYAIR)と「もっと光を」でコラボレーションするBLUE ENCOUNT。(撮影:鈴木公平)[拡大]

中盤のMCで田邊はIKEとの対談や対バンが実現した経緯を改めて振り返る。そこへIKE本人が登場し、田邊に「お前、喋りすぎだろ! 袖で5分くらい待ってたよ!」と突っ込むが、田邊は「IKEさん寝てたんですよね? 顔にタオルの跡が付いてる……(笑)」と先輩相手に容赦なく切り返し、双方のファンを爆笑させた。和やかなやり取りのあと、5人はIKEが「ずっと歌いたかった」という「もっと光を」でコラボレーション。IKEと田邊はイントロから完璧なハーモニーを披露し、オーディエンスを狂喜させる。そのまま熱い演奏に合わせてパワフルな歌声を響かせ、フロアに熱狂の渦をもたらした。

後半でも「JUST AWAKE」「ロストジンクス」と、エモーショナルなアッパーチューンを連発。高村佳秀(Dr)が刻むビートに乗せ、観客は腕を上げたりモッシュしたりと思い思いの形で4人のサウンドを楽しんだ。「LAST HERO」の前には田邊が「SPYAIRと肩並べるだけじゃ嫌なんだよ! SPYAIRに勝った記念日にさせてくれよ!」と絶叫し、バンドとオーディエンスのテンションをさらに引き上げる。ラストは場内が一体となったこの夏のアンセム「SUMMER DIVE」で華やかに締めくくった。

SPYAIR(撮影:鈴木公平)

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続くSPYAIRは、フロアのライトが赤く光る中で「OVERLOAD」でライブをスタート。「ようこそ、SPYAIRの『LOCK ON!!!!』へ!」とIKEが叫んだあとは疾走感に満ちた「現状ディストラクション」で場内の一体感を高める。間奏ではUZ(G)が高らかにギターソロを奏で、大歓声を浴びた。

オーディエンスが気持ちよさそうに大合唱を繰り広げた「WENDY ~It's You~」ではIKEが「お前ら、ブルエンで疲れてんのか?」と場内を煽る。リストバンドがカラフルに光った「イマジネーション」ではKENTA(Dr)が生み出す力強いリズムに乗せて無数の腕が上がった。続いて披露されたのは、テレビドラマ「ウツボカズラの夢」の主題歌として書き下ろされたニューシングル「MIDNIGHT」。前半のアッパーチューンとは一変し、大人っぽさを漂わせるナンバーで彼らの異なる魅力をアピールした。

UZのギターイントロから始まった「サクラミツツキ」ではエモーショナルなアンサンブルとIKEの切実な歌声が響き渡り、「ROCKIN' OUT」ではMOMIKEN(B)がベースソロでフロアを圧倒していく。「ちょっと激しいヤツいくぞ?」とIKEが叫んたあとはヘビーなロックチューン「RAGE OF DUST」へ。4人が鳴らす骨太なサウンドに合わせて、超満員のフロアからは一斉に腕が上がった。

IKE(右)から「サムライハート(Some Like It Hot!!)」前の決めゼリフを教えてもらう田邊駿一(左 / BLUE ENCOUNT)。(撮影:鈴木公平)

IKE(右)から「サムライハート(Some Like It Hot!!)」前の決めゼリフを教えてもらう田邊駿一(左 / BLUE ENCOUNT)。(撮影:鈴木公平)[拡大]

最後の曲に入る前、IKEはこの日の対バン相手のBLUE ENCOUNTについて「ちょっと気を抜いたら追い抜かれそうな、ライバルと言うか後輩と言うか憎たらしいヤツらと言うか……(笑)。こんなに最高のバンドなんだと、対バンしてわかりました」と絶賛する。そして先ほどのお返しとばかりに田邊を呼び込んだ。田邊が「IKEさん、終わるのイヤです! ツアーやりたいです! 」と迫ると、IKEも「僕らはまた必ず対バンします。そのときは来てくれますか?」と観客に呼びかけ、この日一番の大きな歓声を巻き起こした。

田邊が「持ってるタオルを出してくれ!」とIKEのお決まりのセリフを代わりに叫んだあと、本編ラストのナンバー「サムライハート(Some Like It Hot!!)」へ。IKEと田邊は息の合ったパフォーマンスでオーディエンスを大いに盛り上げ、最後はタイミングもぴったりのジャンプで演奏を締めた。アンコールではIKEが「田邊が『サムライハート』歌ってくれて、僕も大好きな『もっと光を』を歌えて、2つのバンドが一歩近付けた気がしました。また必ずやるから、そのときは一緒に最高のライブをしましょう」と観客に語りかける。熱狂の対バンを締めくくったのは「SINGING」。演奏が終わったあとは2組がステージにそろって記念撮影を楽しみ、最後は手をつないで観客に挨拶した。

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「SPYAIR×BLUE ENCOUNT LOCK ON!!!!」2017年9月5日 新木場STUDIO COAST セットリスト

BLUE ENCOUNT

01. MEMENTO
02. DAY×DAY
03. Survivor
04. ルーキールーキー
05. NEVER ENDING STORY
06. PLACE
07. もっと光を
08. JUST AWAKE
09. ロストジンクス
10. LAST HERO
11. HANDS
12. SUMMER DIVE

SPYAIR

01. OVERLOAD
02. 現状ディストラクション
03. WENDY ~It's You~
04. イマジネーション
05. MIDNIGHT
06. サクラミツツキ
07. ROCKIN' OUT
08. RAGE OF DUST
09. サムライハート(Some Like It Hot!!)
<アンコール>
10. SINGING

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イカレFEVERイチミヤ @kilin_138

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