渋谷クアトロからたまアリへ!さくらしめじ、夢見据え歌った東京ワンマン

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さくらしめじが昨日9月3日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてワンマンライブ「菌育 in the 家 スペシャル!」を開催した。

さくらしめじ(撮影:ハヤシサトル)

さくらしめじ(撮影:ハヤシサトル)

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「菌育」は彼らが7月にスタートさせた、月に1回のペースで全国各地のライブハウスを回る自主企画。9月の今回は「菌育 in the 家 スペシャル!」と題し、満員のきのこりあん(さくらしめじファンの呼称)を集めた渋谷のCLUB QUATTROで行われた。

さくらしめじのライブの様子。(撮影:ハヤシサトル)

さくらしめじのライブの様子。(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

「こんこんずし」のインストバージョンをオープニングSEに会場に姿を見せた田中雅功と高田彪我は、満員のフロアを見つめて大きな笑顔を浮かべながら肩を組んだ。彪我が「今日は楽しんで楽しんで、最後まで楽しんでいきましょう!」と呼びかけると、2人は目を合わせて繊細なアルペジオを奏でる。1曲目は「いくじなし」で、彼らは温かな歌声でこの曲を届けた。

2曲目の「ふうせんはなび」では雅功が「やって来たぞ、QUATTRO!」と喜びを爆発させる。最初のMCでは彪我がチケットソールドアウトの感謝を観客に伝え、雅功は「一生思い出に残る時間にしていきたいと思います」と約束した。

さくらしめじのライブの様子。(撮影:ハヤシサトル)

さくらしめじのライブの様子。(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

郷愁を誘うメロディに雅功が甘い歌声を乗せた「きみでした」、アコースティックアレンジでファンに新鮮な印象を与えた「まよなかぴくにっく」に続くMCで2人は「学生の方、宿題終わりました?」と高校1年生らしい話題を切り出した。彪我は「提出するぶんは昨日終わらせました」と胸を張ったが、雅功が「明日提出するぶんが60ページくらい残ってる」と明かすとファンからは悲鳴が。彪我が「今やる?」と提案すると、雅功は「ここに立ってるときだけは、宿題のこと忘れさせて?」と苦笑いした。ここで2人はライブ定番曲の「てぃーけーじー」を披露。これは彪我の“卵かけごはん愛”を歌う曲だが、語りのパートで彪我は「ここは渋谷! ハチ公、かわいいですよね。今からハチ公のモノマネをします……ワン!」と歌詞をアレンジしてみせる。これにファンも大盛り上がりで、大きな「てぃーけーじー!」コールを飛ばした。

田中雅功(撮影:ハヤシサトル)

田中雅功(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

中盤には「菌育」の恒例企画となった即興コーナー「即興3ワードソング」が展開される。これは観客から集めた3つの言葉を使って彪我がオリジナルソングをその場で歌うというもの。「きのこ、パスタ、スイカ」というお題が上がると、彼は「パスタのように細く長く生き延びろ スイカの寿命は短いぞ! カモンベイベー!」とロッカーばりに情熱的なメッセージをフロアに叩き付け、雅功から「深いようでめっちゃ浅い!」とツッコまれていた。

高田彪我(撮影:ハヤシサトル)

高田彪我(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

2人がバックバンドのメンバーをステージに迎え入れると、後半戦がスタート。パワフルなバンドサウンドに彩られた「あやまリズム」では雅功が「ドライブヘッドー! 言ってみただけ!(笑)」とこの曲が使われているアニメのタイトルを叫び、「ケセラセラララ」では雅功と彪我の呼びかけにオーディエンスが「ケセラセラセラ ララ」と声を合わせた。

ネコの手で手招きする“ネコダンス”で会場がひとつになったアッパーチューン「ねこの16ビート」でさくらしめじとバンドの演奏は一層熱を帯びていく。雅功は「ニャー!」とシャウトし、くるくると回りながらギターをかき鳴らす自由なステージパフォーマンスを見せた。そして彪我が鳴らす怪しげなギターリフから「いーでぃーえむ」がドロップされるとステージ上は“枝豆色”の緑の光に染まる。雅功はステージを左右に動いて観客の声を求めた。疾走感に満ちた伴奏に雅功と彪我がさわやかなボーカルを乗せた「はじまるきせつ」を経て、2人は本編最後に「ひだりむね」を披露。晴れやかな笑顔を浮かべながら力強いハーモニーを会場に思い切り響かせて、ステージをあとにした。

さくらしめじのライブの様子。(撮影:ハヤシサトル)

さくらしめじのライブの様子。(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

アンコールを求める声に応じて再び舞台上に姿を見せたさくらしめじの2人は、初めて2人だけで作った思い出のナンバー「おもいでくれよん」を弾き語りで届ける。オーディエンスは軽快に手を叩きながら、彼らの温かな歌声を楽しんだ。曲を終えると雅功は「この曲は僕らにとってすごく大切な曲で。皆さんに対しての感謝とか彪我に対する気持ちとかが入ってて」と口を開く。そして「もっとたくさんの方に聴いてもらえたらいいなって思います」と続けた。雅功の言葉を隣で聞いていた彪我はこの日のライブを振り返り「今日みたいな楽しい時間をもっともっと積み重ねて……今、この渋谷を歩いている人とかにも歌声を届けられるようになりたいです。そして、いつか僕たちの声とギターの音色が、夢であるさいたまスーパーアリーナに響くようにがんばっていきます!」と誓った。この日最後の楽曲は、バンドメンバーを迎えて届けられた「みちくさこうしんきょく」。雅功が「最後はやっぱりみんなで歌いたいです!」と言うと大きなシンガロングが会場に響き、雅功と彪我はステージの左右隅々まで走り回ってファンと笑顔を交わす。ラストは大きなジャンプで締めくくられ、2人は充実感に満ちた表情でステージをあとにした。

さくらしめじ「菌育 in the 家 スペシャル!」
2017年9月3日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. いくじなし
02. ふうせんはなび
03. きみでした
04. まよなかぴくにっく
05. てぃーけーじー
06. えそらごと
07. あやまリズム
08. ケセラセラララ
09. きのうのゆめ
10. せきがえのかみさま
11. ねこの16ビート
12. おたまじゃくし
13. いーでぃーえむ
14. はじまるきせつ
15. ひだりむね
<アンコール>
16. おもいでくれよん
17. みちくさこうしんきょく

※高田彪我の高ははしごだかが正式表記。

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