心を入れ替えた井上陽水、誠実な歌とジョークで沸かせたツアーファイナル

井上陽水のライブツアー「井上陽水 コンサート2017 "Good Luck!"」最終公演が、昨日6月25日に山口・周南市文化会館で行われた。

4月にスタートしたこのツアーで、全国20会場22公演を行ってきた陽水。オープニングを飾る「この頃、妙だ」から5曲目の「Make-up Shadow」まで息つく暇もなく演奏を届けた彼は、ツアー最終日にあたって「最近、私、心を入れ替えまして。誠心誠意、歌わせていただきます」と意気込みを語り始める。思わぬ発言に客席から笑いが起こると、陽水は「誠心誠意という言葉が似合わない人間ですが、座右の銘は“誠実”」と独特なニュアンスで語り、さらに観客を沸かせた。

和やかな雰囲気の中、陽水はライブ中盤には自身が作詞を手がけた安全地帯「ワインレッドの心」のセルフカバー、NHK総合「ブラタモリ」のオープニングテーマ「女神」およびエンディングテーマ「瞬き」など、新旧織り交ぜたセットリストを展開。代表曲もアレンジを加えた演奏で届けて観客を楽しませ、本編を「氷の世界」「結詞」で締めくくった。

アンコールを受けて再びステージに戻った陽水は、「アジアの純真」「夢の中へ」を歌唱し場内を多幸感あふれるムードへと誘う。彼は最後に「夏の終りのハーモニー」をしっとりと聴かせ、ツアーの幕を閉じた。