さくらしめじ、TDCホールで高校生の第1歩!成長した姿見せ「いつか大きな松茸に」

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さくらしめじが昨日4月23日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにてワンマンライブ「春しめじのeat shun(イッシュン)」を開催した。

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

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この春に高校に進学し、新生活をスタートさせた田中雅功と高田彪我。この日のライブは彼らが高校生になって初めて実施されたワンマンで、2人はきのこりあん(さくらしめじファンの総称)に成長した姿を見せるべく、バンド演奏に弾き語りと、さまざまなスタイルで楽曲を披露し、来場者を楽しませた。

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)[拡大]

開演時刻を迎えると、ステージ上部に設置されたスクリーンにはキノコが食卓に並べられる様子を描いたアニメーションが投影される。そんな中、雅功と彪我が下手から姿を見せると会場からは歓声が。ギターを手にした2人は暗闇の中で目を合わせると、「春しめじの、eat shun!」とタイトルコールをしてライブの幕を開けた。1曲目に彼らが届けたのは「ふうせんはなび」。ステージ奥には桜とキノコの形を模した電飾が輝き、雅功は元気いっぱいに「皆さん今日は盛り上がっていきましょう!」と呼びかける。なお、この日のステージは4人のバンドメンバーを従えた編成で、6人は冒頭から息の合ったエネルギッシュな演奏で観客を圧倒。また雅功と彪我はパワフルなサウンドに負けない力強さのある歌声を響かせて、以前までの穏やかなパフォーマンスとはひと味違うステージングを冒頭から見せつけた。

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

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2曲を終えたところで自己紹介をした2人は「楽しい! 2曲終わっただけだけど楽しい!」と気持ちの高ぶりそのままに言葉を発する。彼らはここでバックバンドのメンバーを紹介し、彪我は「6人で素敵な“eat shun(一瞬)”を届けていきたいと思うので、楽しんでくださいね!」と客席に向かって呼びかけた。その後も6人は原曲に大きくバンドアレンジを加えたナンバーを次々と演奏し、オーディエンスに新鮮な驚きを与えていく。柿澤秀吉(G / 秀吉)の鋭いギターリフからスタートした「ゆめがさめたら」はバンド演奏パートと2人の柔らかな弾き語りパートの抑揚が美しく、観客もじっくりと耳を傾けていた。

バックバンドのメンバーが一旦袖にはけたところで、2人は「新しいお友達を紹介します!」と観客に伝える。ここでスタッフに運ばれてきたのは、彼らの新しいギター。赤いボディが特徴的な彪我のギターは「高田パフパフ君」、渋いブラウンの雅功のギターは「おこげさん」という名前で、2人はこの新しい“相棒”と共に「だるまさんがころんだ」を弾き語りし、ふくよかなギターサウンドで温かく会場を包み込んだ。

客席から田中雅功のソロ曲を盛り上げる高田彪我。(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

客席から田中雅功のソロ曲を盛り上げる高田彪我。(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)[拡大]

また高校生になった2人の新たな挑戦として、2人がそれぞれに作詞作曲をしたソロ曲が披露される。彪我は「僕たちのことを歌う曲です」と言って、「ポンコツデリシャスロード」と名付けられたミドルチューンをお披露目。おっちょこちょいで食べることが大好きな男の子の悲喜こもごもを朗らかに歌い上げる。また雅功は「きっとみんな経験のある“学生あるある”を歌った曲です」と、一夜漬け学習の苦悩を歌う「勉強をしたいのに?」をパフォーマンス。いつも彪我が首にかけているタンバリンを借り、軽快にリズムを刻みながら楽曲を歌い上げた。

ソロコーナーが終わるとバンドメンバーがステージに復帰。このあとに届けられた新曲の「夕空小道」は彪我が作詞に参加したナンバーで、ステージ上がオレンジ色の光に染まる中、2人は優しい歌声でノスタルジックな曲の世界観を表現していった。また曲間に挟まれるMCでは2人の漫談のような掛け合いが観客を和ませる。彼らが高校生活をテーマにトークを展開した場面では、中学2年生のときに彪我が「高校生になったら僕、王子様になりたい」と語っていたことを雅功が暴露。すると彪我は「雅功さんは3日前に『高校でチヤホヤされてみたい』って言ってたじゃないですか!」と返し、2人共に恥ずかしさに身悶えるという姿をファンの前で見せていた。

タマゴのオモチャをバズーカで客席に飛ばす田中雅功。(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

タマゴのオモチャをバズーカで客席に飛ばす田中雅功。(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)[拡大]

ライブが後半に差しかかると2人は再び弾き語りスタイルで3曲をパフォーマンスし、息ぴったりの演奏を披露。「さんきゅう」では安定感のある雅功の歌声と彪我の澄んだ歌声がオーディエンスの耳を奪い、2人はしっかりと目を合わせて「これからも一緒にいよう」とハーモニーを響かせた。またCD音源ではさわやかなバンドサウンドが印象的な「はじまるきせつ」もこの日は弾き語りで届けられ、2人は笑顔いっぱいにギターをかき鳴らして観客の手拍子を誘った。

さくらしめじのワンマンライブの様子。(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

さくらしめじのワンマンライブの様子。(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)[拡大]

バンドメンバーが再び舞台上へと戻り、ライブはラストスパートへ。彼らは枝豆の豆知識について歌うEDMふうのナンバー「いーでぃーえむ」で爆音のアンサンブルを奏で、会場のボルテージを一気に引き上げる。続いてドロップされたのは、新曲の「ねこの16ビート」。この曲では雅功と彪我が手招きのポーズで踊る“ねこダンス”を客席にレクチャーし、サビでは会場全体がこのダンスを踊って大きな一体感が生まれた。彪我の大好物である卵かけご飯に捧げる歌「てぃーけーじー」ではステージ上の6人が全員ニワトリの被り物をして演奏。間奏では雅功も彪我も客席に降り、バスケットに入れた卵のおもちゃを配ったりバズーカ砲を放ったりと、縦横無尽に会場を駆け巡っていた。そして、本編最後に届けられたのは「ひだりむね」。2人は弾けるような笑顔でこの歌を歌い、雅功は「高校生のさくらしめじもよろしくお願いします!」、彪我は「皆さんの“ひだりむね”に思いを届けられるように、これからも頑張っていきます!」とファンに伝える。桜吹雪が舞い散る中で演奏を終えた彼らは、客席へ向け丁寧に手を振りながらステージをあとにした。

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

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大きなアンコールの声に迎えられ再登場した2人は、初めて2人で作詞作曲したナンバーの「おもいでくれよん」をプレイ。そして、全国各地を回る新たなライブシリーズ「菌育 in the 家(はうす)」が始まること、6月14日のユニット結成記念日にライブイベントを行うことなど、これからの新しい活動をファンに報告した。ラストナンバーの「みちくさこうしんきょく」はバンドメンバーに加えてキッズダンサー「えのきっず」もステージに登場し、2人のパフォーマンスを彩る。曲中には「ラララ」の大合唱も巻き起こり、温かなムードが会場に充満する中でステージは終幕。2人は「イエーイ! 楽しかったー!」と笑顔を浮かべ、雅功は「こんなに素敵な一瞬一瞬をこれからも積み重ねて、いつか大きな“松茸”になれるように頑張ります!」とファンに伝える。彪我は「こんなに楽しい高校生一発目のライブができて、本当によかったなって思います!」と充実感いっぱいの表情を浮かべていた。

さくらしめじ 終演後コメント

田中雅功

田中雅功(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

田中雅功(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)[拡大]

とにかく楽しかったです! 曲を作ったりギターを新しくしたりといった“進化”はもちろんだけど、表現力や歌い方でも中学生のときの僕らとは違うところを出せたらと思いながら臨みました。ドキドキしたけど、練習を重ねてきた中では一番いいステージを今日は見せられたと思います!
高校生として1歩目のライブ、楽しいライブをさせていただきました。高校の3年間でもどんどん成長する姿を見せていければと思いますので、これからもさくらしめじをよろしくお願いします!

高田彪我

高田彪我(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)

高田彪我(撮影:埼玉泰史 / ハヤシサトル)[拡大]

高校生になって1発目のライブがこんなに楽しくてうれしいです。このライブに向けてこれまで練習を重ねてきましたが、その成果は出せたかなと思います! “ねこダンス”も皆さんすぐにやってくださって、本当によかったです。
これから先も、いろんな一瞬を大切に、楽しんでいきたいと思います。

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さくらしめじ「春しめじのeat shun」
2017年4月23日 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

01. ふうせんはなび
02. おたまじゃくし
03. かぜいろのめろでぃー
04. ゆめがさめたら
05. だるまさんがころんだ
06. ポンコツデリシャスロード / 高田彪我
07. 勉強をしたいのに? / 田中雅功
08. 夕空小道
09. きみでした
10. せきがえのかみさま
11. さんきゅう
12. はじまるきせつ
13. いーでぃーえむ
14. ねこの16ビート
15. てぃーけーじー
16. えそらごと
17. ひだりむね
<アンコール>
18. おもいでくれよん
19. みちくさこうしんきょく

※高田彪我の高は、はしごだかが正式表記。

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四性@これからも一緒 @ganymedestw

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