音楽ナタリー

フォーリミ主催、2年目のYON FES開幕「僕たちがやっと見つけた居場所」

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「YON FES 2017」初日公演終了後の記念撮影。(撮影:ヤオタケシ)

「YON FES 2017」初日公演終了後の記念撮影。(撮影:ヤオタケシ)

04 Limited Sazabysが主催する野外イベント「YON FES 2017」が4月1、2日に愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催中。この記事では1日目公演のレポートを掲載する。

あいにくの雨からスタートしたこの日。最初にSKY STAGEに現れた04 Limited Sazabysメンバーは「今年も帰ってくることができました!」と2年目の開催を喜び、トップバッターのBLUE ENCOUNTを呼び込んだ。BLUE ENCOUNTは「あったまろうぜ!」との田邊駿一(Vo, G)の言葉に続き、「Survivor」「DAY×DAY」といったアップテンポなナンバーでオーディエンスのテンションを引き上げる。2曲を終えると田邊が「フォーリミのライブ愛を感じる」と感想を述べ、バンドはさらに、ファンがタオルを回した「LIVER」、盛大な合唱が発生した「NEVER ENDING STORY」などを届けた。LAND STAGEの1番手を務めたのは、名古屋を拠点に活動するEVERLONG。彼らは「群青炭酸」「POPダイバー」といったナンバーでファンを踊らせたのち、フォーリミについて「地元の先輩として刺激をくれる上、悩んでくれたらそっと手を差し伸べて、背中を押してくれる先輩……じゃないな、お兄ちゃんだ。お兄ちゃんありがとう!」と感謝を口にした。

昨年LAND STAGEに出演したMy Hair is Badは今年はSKY STAGEに登場。彼らは椎木知仁(G, Vo)の「フォーリミありがとうございます! 1つひとつ返していけたらなって思います。とりあえず、雨が気になんないようないいライブをします!」という意気込みから「真赤」を披露してオーディエンスを揺らす。彼はアドリブ満載の「フロムナウオン」でバンドサウンドに乗せて情感たっぷりに思いを吐き出し、観客を圧倒した。続くThe BONEZのライブ中には、それまで降っていた雨が止み「雨止んじまったぞ!」とJESSE(G, Vo)が笑顔に。彼は「Adam & Eve」の曲中にステージから降り、支えられながら観客の頭上に立つと、たくさんのクラウドサーフが発生する中熱唱。地元に大きなフェスを作ったフォーリミと、そのファンにリスペクトを送ったのち、「Friends」を披露した。

1曲目「The Revelation」からフロアに大きなサークルピットを発生させたのは名古屋出身のcoldrain。Masato(Vo)はすっかり雨の上がった空を見上げて「ちょっと特効に不備があって雨が止んでしまったんですけど(笑)」と場内を和ませたのち「2日間で1番ヘビーにラウドにやります」と意気込み、「No Escape」「Final Destination」といったヘビーなナンバーを畳み掛けた。忘れらんねえよは柴田隆浩(Vo, G)いわく「スタイリッシュなコール&レスポンス」だという「モリゾー! キッコロ!」というコールで一体感を高める。「ばかばっか」では柴田がファンに運ばれるようにして、フロア後方でビールを受け取り、フロアの中央まで進むという大胆なパフォーマンスでオーディエンスを驚かせた。

「ソラニン」でライブを始め、観客を沸かせたASIAN KUNG-FU GENERATIONは、「Re:Re:」「スタンダード」と盤石の演奏で届け、オーディエンスを引きつけていく。「ごめんね、なんかメガネのおじさんって感じで」と観客の笑いを誘った後藤正文(Vo, G)は、「いろんな思いが各地でフェスになってるのはすごくいいなって。『YON FES』もずっとずっと続いていきますように」と思いを伝える。その後もバンドは最新シングル「荒野を歩け」や代表曲「リライト」など、バラエティ豊かな楽曲を披露しファンを楽しませた。四星球のステージでは、モリス(Dr)がフォーリミのGENに扮して水色のベースが描かれたパネルを持ち、金のしゃちほこふうの箱に乗って、運ばれながら登場。さらに彼らは「運動会やりたい」で観客を“キッコロチーム”と“モリゾーチーム”に分け、“ウォールオブデスを仕切る人の動き対決”をさせるなど、曲ごとにさまざまな演出を行い、モリコロパーク内に笑いを起こしていく。北島康雄(Vo)が「嘘みたいなライブをしたら、客席から本物の笑い声が聞けました!」と“コミックバンド”として胸を張ると、バンドは「コミックバンド」を熱演しステージを降りた。

フォーリミメンバーの「同世代からバトンを受け取りたい」という思いから、SKY STAGEのトリ前の出番を任されたのはSUPER BEAVER。渋谷龍太(Vo)が「本日のアンカー、04 Limited Sazabysにバトンを渡すのは、同世代代表SUPER BEAVERです!」と声を上げ、バンドは「証明」でライブをスタートさせる。続く「秘密」ではフロアの大合唱を受けて渋谷が「GENちゃん、聴こえてますか?」とうれしそうに問いかけ、袖でライブを見ていたGEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)が手を上げて応える場面も。フォーリミとの出会いを回想してから始まった「ありがとう」では渋谷がエモーショナルに歌い上げ、最後には「『YON FES』どうもありがとうございました」と感情たっぷりにお礼を告げた。LAND STAGEのトリを務めるSHANKはMCを挟まず7曲を連投。一息つくと庵原将平(Vo, B)が「持ち時間あと10分あるのに、(用意していた残り曲が)2曲しかないわ」と明かし、フロアから上がったリクエスト曲「MONKEY FUCK」を急きょ演奏してファンを喜ばせる。そしてSKY STAGEで準備を始めるフォーリミへ「ありがとね。あんまりお酒飲みすぎんようにね」とエールを送った。

フォーリミは「帰ってきたぜ『YON FES』! 名古屋の04 Limited Sazabys、始めます!」というGENの言葉から、昨年の「YON FES」で初披露したナンバー「climb」で勢いよくライブを開始。そのまま「fiction」「knife」と続け、RYU-TA(G, Cho)とHIROKAZ(G)がキレのあるギターサウンドで観客を煽る。GENはHi-STANDARDとのツーマンライブ実現や初の東京・日本武道館公演の成功などを例に挙げ、「この1年間、俺たちがどれだけやってきたかを見せたいと思います!」と宣言した。

KOUHEI(Dr, Cho)の芯のあるドラミングが光る「Now here, No where」のあと、GENは「伝説みたいなライブがいっぱいあった」と1日を振り返り、「1年に1回でもこんな幸せな日が迎えられるなら、なんでもがんばれる気がする」としみじみとコメント。さらに「去年上京して。ここは僕たちの帰ってくる大切な居場所です。メロコア、ギターロック……結局どこにも属せなかった僕たちがやっと見つけた居場所なので、これからも守っていきたいと思います」と力強く言葉を重ねる。ステージが温かな光に包まれた「hello」では、GENとオーディエンスのシンガロングがモリコロパークに広がっていた。またこの日のアンコールでフォーリミは、アジカンメンバーが袖で見守る中、アジカンの結成20周年を記念して3月に発売されたトリビュートアルバム「AKG TRIBUTE」より「未来の破片」のカバーを熱演。GENは最後に「The BONEZ先輩とか、いろんなバンドが「いいヤツらだな!」とお客さんを褒めてくれて。皆さんは俺たちの誇りです!」と感謝の気持ちを表した。

なお本日4月2日に行われる「YON FES」2日目のSKY STAGEにはフォーリミのほか、sumika、キュウソネコカミ、Crossfaith、東京スカパラダイスオーケストラ、WANIMAが、LAND STAGEにはcinema staff、go!go!vanillas、NAMBA69、フレデリック、tricotが出演する。

※音楽ナタリー Power Push公開中!
04 Limited Sazabysが教える「YON FES 2017」の楽しみ方

YON FES 2017(※終了分は割愛)

2017年4月2日(日)愛知県 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
<出演者>

SKY STAGE

sumika / キュウソネコカミ / Crossfaith / 東京スカパラダイスオーケストラ / WANIMA / 04 Limited Sazabys

LAND STAGE

cinema staff / go!go!vanillas / NAMBA69 / フレデリック / tricot

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