桜吹雪の下で流した涙、the GazettE「大日本異端芸者」で15周年祝福

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the GazettEが3月10日に結成15年を迎え、東京・国立代々木競技場第一体育館にて記念ライブ「十五周年記念公演 大日本異端芸者『暴動区 愚鈍の桜』」を開催した。

the GazettE「十五周年記念公演 大日本異端芸者『暴動区 愚鈍の桜』」の様子。(写真提供:Sony Music Records)

the GazettE「十五周年記念公演 大日本異端芸者『暴動区 愚鈍の桜』」の様子。(写真提供:Sony Music Records)

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「大日本異端芸者」は、バンドが活動初期に掲げていたコンセプト。15周年を祝うために用意された特別なステージを目に焼き付けようと、会場には13000人のファンが集まり、終始熱狂的な声援を送っていた。

RUKI(Vo)(写真提供:Sony Music Records)

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場内が暗転すると、天井から無数の桜の花びらが舞い落ちる。サーチライトに照らされる桜吹雪にオーディエンスが目を奪われていると、ステージ両端に「大日本異端芸者」「暴動区 愚鈍の桜」と書かれたのぼりが上がり、真っ白な衣装に身を包んだ5人が姿を見せた。

麗(G)(写真提供:Sony Music Records)

麗(G)(写真提供:Sony Music Records)[拡大]

大歓声の中、スポットライトを浴びた麗(G)がギターを威勢よく唸らせ、彼らは「貴方ノ為ノ此ノ命。」でライブの幕を開ける。続く「舐~zetsu~」ではRUKI(Vo)が「さあ揺らしてくれ代々木!」と呼びかけ、オーディエンスを力強く煽った。

この公演のセットリストは、事前に行われたファンによるリクエスト投票の結果を反映したものとあり、イントロが鳴るたびにオーディエンスから歓声が上がるという展開に。4曲目「センチメンタルな鬼ごっこ」ではRUKIの吐息交じりのタイトルコールに一際大きな声が上がり、彼は拡声器を使用したり声色を操ったりしながら楽曲の世界観を繊細に表現した。

葵(G)(写真提供:Sony Music Records)

葵(G)(写真提供:Sony Music Records)[拡大]

最初のMCでRUKIは「今夜は祭りだから。俺たちがどこまでも引っ張って行ってやるからよ。気合い入れてついて来いよ!」と力強く呼びかける。その言葉通り、「Back drop Junkie[nancy]」では5人が激しいパフォーマンスでオーディエンスを鼓舞。続く「Sugar Pain」では葵(G)が艶やかなギターソロを披露してさらなる熱狂を誘った。

中盤のパートではセンチメンタルな楽曲が多くプレイされ、5人はじっくりと楽曲を聴かせていく。「Last bouquet」ではRUKIが冒頭のパートをアカペラで歌い上げ、豊かな歌声を会場に響かせた。この曲に続けて披露されたのは、バラードナンバーの「Cassis」。RUKIの切なげなボーカルと麗、葵が奏でるエモーショナルなギターソロに、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。

REITA(B)(写真提供:Sony Music Records)

REITA(B)(写真提供:Sony Music Records)[拡大]

ライブが終盤に差し掛かると、RUKIが口を開く。彼は「いつもと違う曲ばっかりやってるから、お前ら、ノリがわかんねえんだろ。思い出したと思ったら、先に進んじゃうから(笑)」とファンを笑わせ「頭使ってんじゃねえよ! 本能でかかって来い!」と力強く叫んだ。この言葉ののちに、バンドは「ワイフ」をドロップ。麗はステージ左右に長く伸びた花道を駆け、会場の一体感に拍車をかけていく。続く「Ruder」では麗と葵がステージ中央に設置されたステップに乗り、顔を合わせながらギターをかき鳴らして歓声を誘った。本編最後に届けられたのは「関東土下座組合」。REITA(B)もステージをアクティブに動きながら体を揺らし、RUKIは何度もオーディエンスの声を求める。力の限りのコール&レスポンスで、熱狂は最高潮に達した。

アンコールは「わかってると思うけど、ここからだからな。様子なんか見るんじゃねえぞ!」という戒(Dr)の言葉から始まる。戒はオフマイクで「行くぞ代々木! かかってこい!」と力強く叫び、荒々しいドラミングで「泥だらけの青春」をスタートさせた。この曲でRUKIは麗のガーターベルトに手をかけながら歌声を響かせ、悲鳴のようなファンの歓声を誘う。またRUKIはMCで「10何年ぶりに演奏した曲もあって緊張したけど、『なかなかカッコいいじゃん』って思ったりしてさ」と語り「『大日本異端芸者』だけじゃなくて、普通のライブでも演奏できたらいいね」と思いを明かした。「☆BEST FRIENDS☆」ではメンバー5人が歌声を響かせ、会場は晴れやかなムードに包まれる。アンコール5曲目「LINDA~candydive Pinky heaven~」をパワフルにプレイしたメンバーはさっそうとステージをあとにした。

戒(Dr)(写真提供:Sony Music Records)

戒(Dr)(写真提供:Sony Music Records)[拡大]

止まない歓声に応え、メンバーはダブルアンコールのステージへ。RUKIは「15年間こうしてやってこれたのも、自分たちのことを『間違ってない』とついてきてくれたみんながいるからだね」とファンに感謝を伝え、バンドは桜吹雪の舞う中で「未成年」を演奏した。ここでメンバーが1人ずつ挨拶をすることになったが、ギターを置いた葵の目には涙が。メンバーは彼を温かい眼差しで見守り、麗は「葵が号泣するのも無理ないなってくらい、いい景色だね!」とコメントした。また戒は「『大日本異端芸者』は、間違いなく僕らの歴史の1ページ。それが積み重なって今につながっているんだなっていうことをひしひしと感じていました」と語る。涙を拭いた葵は「泣いてねえし」と強がると「俺ホントにこいつら大好きだなって。彼らとバンドができてファンのみんながいて、俺本当に幸せだなって思いました」と続ける。するとREITAの目にも涙が浮かび、この様子にメンバーは大爆笑。RUKIは「胸がキュンとしますよね(笑)。かわいい奴らでしょ? なかなかいないぜ? こんなバンド!」と言うと「もっともっと、さらにカッコいいことやっていきます。まだまだ15年。ついてきてください!」とファンに力強く呼びかけた。

なお終演後にはthe GazettE結成15周年イヤーの次のアクションとして、8月19日に山梨・富士急ハイランド コニファーフォレストにて単独野外ライブ「the GazettE LIVE IN SUMMER 17『BURST INTO A BLAZE 3』」が開催されることが発表となった。チケットの一般販売は7月8日にスタートする。

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the GazettE 「十五周年記念公演 大日本異端芸者『暴動区 愚鈍の桜』」
2017年3月10日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. 貴方ノ為ノ此ノ命。
02. 舐~zetsu~
03. 十四歳のナイフ
04. センチメンタルな鬼ごっこ
05. Back drop Junkie[nancy]
06. Sugar Pain
07. 蜷局
08. 飼育れた春、変われぬ春
09. Last bouquet
10. Cassis
11. ザクロ型の憂鬱
12. COCKROACH
13. ワイフ
14. Ruder
15. The $ocial riot machine$
16. 関東土下座組合
<アンコール>
17. 泥だらけの青春
18. 赤いワンピース
19. 「春ニ散リケリ、身ハ枯レルデゴザイマス。」
20. ☆BEST FRIENDS☆
21. LINDA~candydive Pinky heaven~
<ダブルアンコール>
22. 未成年

the GazettE「the GazettE LIVE IN SUMMER 17『BURST INTO A BLAZE 3』」

2017年8月19日(土)山梨県 富士急ハイランド コニファーフォレスト

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朱みれ@鶯 @sumi_hatsu

桜吹雪の下で流した涙、the GazettE「大日本異端芸者」で15周年祝福 https://t.co/fUJtbGuTVR

白軍服バンドもあるので、ヴィジュアル系…

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