Suchmosとceroが超満員の新木場で熱演「ここにいる皆さんは時代の証人」

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1月25日にニューアルバム「THE KIDS」をリリースしたSuchmosが、発売日当日に東京・新木場STUDIO COASTで自主企画イベント「The Blow Your Mind vol,2 "THE KIDS" Release Party」を開催。ceroを迎えてツーマンライブが行われ、話題の2組による競演ということで会場は音楽ファンで超満員となった。

Suchmos(Photo by Shun Komiyama)

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cero(Photo by Shun Komiyama)

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まずは一番手としてceroが登場し、「Yellow Magus」からライブを開始。8人の複雑ながら一体感のあるアンサンブルから生まれる極上のポップサウンドに、観客は体を揺らす。「マイ・ロスト・シティー」や「Elephant Ghost」では力強くグルーヴィな演奏の上で高城晶平(Vo, Flute, G)が荒々しく野性味あふれる声を響かせ、「わたしのすがた」ではダブ処理された浮遊感のあるサウンドの中を泳ぐように高城がステージをうろつきながらハンドマイクでラップを披露した。

高城晶平(Vo, Flute, G)(Photo by Shun Komiyama)

高城晶平(Vo, Flute, G)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

終盤には高城が「今ホントにすごい若手がたくさん出てきて、面白い状況になったなと思ってます。その中でもSuchmosは語らなければいけない存在というか、今の時代において大事なバンドだと思ってるんで、この夜、ここにいる皆さんは時代の証人になるんじゃないですか?」「僕はSuchmosにすごく感謝しています。Suchmosが出てきてくれたおかげで自分たちのやるべきことがはっきりしたので」と、Suchmosへの感謝の気持ちを述べる一幕も。「さん!」や荒内佑(Key)による新曲を経て、彼らは最後に最新シングル「街の報せ」をオーディエンスに届け、全10曲の濃厚なライブを締めくくった。

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

YONCE(Vo)の「Blow Your Mind! ぶっとばそうぜ兄弟! ピース!」というシャウトとともに幕を開けたSuchmosのライブは、この日発売されたアルバム「THE KIDS」の1曲目である「A.G.I.T.」からスタート。「YMM」は大胆にアレンジを変更して演奏され、音を削ぎ落としたクールで洗練されたサウンドで観客を驚かせた。その後も彼らは「TOBACCO」「PINKVIBES」と、アルバム「THE KIDS」の収録曲を次々にパフォーマンス。「気ままにボディ揺らしましょう。踊ってるほうがかわいいです」というYONCEのつぶやきに応えるように、「BODY」ではオーディエンスがゆっくりと体を揺らす。さらに新作の収録曲のみならず、この日のイベントタイトルにもなったJamiroquaiの楽曲「Blow Your Mind」のカバーも披露。グルーヴに重きを置いた6人の作り出すサウンドで、会場は次第に熱を帯びていく。

「The Blow Your Mind vol,2 "THE KIDS" Release Party」の会場の様子。(Photo by Shun Komiyama)

「The Blow Your Mind vol,2 "THE KIDS" Release Party」の会場の様子。(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

YONCEは「去年の一発目のライブがceroとのライブだったんですよ。で、今日も新年一発目のライブで。来年もできたらいいですね」と言って、今後も2組のツーマンを恒例化させることを示唆。サイケデリックロックのような「SNOOZE」やグランジ風の「DUMBO」といったノイジーなロックチューンで観客をヒートアップさせたのち、「STAY TUNE」が始まると会場の興奮は一気に最高潮を迎えた。そして最後にYONCEは、地元・横浜への思いをオーディエンスと共有しようとするように「Pacific」をしっかりと歌い上げた。

左からTAIKING(G)、YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)

左からTAIKING(G)、YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

アンコールを受けてステージに戻った彼らは、ライブ初披露となる「SEAWEED」をパフォーマンス。演奏が終わるとTAIKING(G)が思わず「この曲楽しいね」と声を漏らす。YONCEは満員の観客に向けて「バンドを応援してくれる人がこんなにたくさん増えたのはめちゃくちゃうれしいです。ありがとうございます。でも地位とか名声とかが目的になっちゃダメだなと思いまして。単純に音楽が好きだから音楽をやりたい。音楽をやることを目的にここまで来たんです。これからもよろしくお願いします」と感謝と誓いの言葉を述べ、バンドはラストナンバー「MINT」を演奏。曲の終盤、ミラーボールの光が会場を照らす中で、YONCEは観客との一体感を求めるようにマイクをフロアに向けたまま熱唱した。

※高城晶平の「高」ははしご高が正式表記。

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「The Blow Your Mind vol,2 "THE KIDS" Release Party」2017年1月25日 東京都 新木場STUDIO COAST セットリスト

cero

01. Yellow Magus
02. マイ・ロスト・シティー
03. Elephant Ghost
04. Orphans
05. Wayang Park Banquet
06. わたしのすがた
07. FALLIN'
08. さん!
09. 新曲(※タイトル未定)
10. 街の報せ

Suchmos

01. A.G.I.T.
02. YMM
03. TOBACCO
04. PINKVIBES
05. BODY
06. Blow Your Mind
07. SNOOZE
08. DUMBO
09. STAY TUNE
10. Pacific
<アンコール>
11. SEAWEED
12. MINT

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故にリンタ @hidamari_linta

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