みんなのことを愛しちゃうからね!i☆Ris、初の武道館で魅力と実力全開パフォーマンス

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昨日11月25日、東京・日本武道館でi☆Risがワンマンライブ「i☆Ris 4th Anniversary LIVE ~418~」を実施した。

「i☆Ris 4th Anniversary LIVE ~418~」の様子。(撮影:柴田恵理、上山陽介)

「i☆Ris 4th Anniversary LIVE ~418~」の様子。(撮影:柴田恵理、上山陽介)

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「418」はi☆Risのデビュー4周年記念公演にして、初の武道館単独公演。2012年11月7日のCDデビューから“4年”と“18日”を迎えたこの日の会場には彼女たちの記念日を祝うべく7000人のオーディエンスが駆け付けた。

久保田未夢(撮影:柴田恵理、上山陽介)

久保田未夢(撮影:柴田恵理、上山陽介)[拡大]

この日の1曲目は、メンバー全員が「i☆Risといえばこの曲」と口を揃える「幻想曲(ファンタジア)WONDERLAND」。武道館の大ステージにせり上がってきた面々が、この曲を踊るためのフォーメーションに入るや、察しのいいファンたちの大歓声が巻き起こる。そして冒頭、久保田未夢の「あれ? ここどこだろう?」のセリフに客席から割れんばかりの「武道館!」の声が返ってくると、その久保田が感激のあまり涙ぐむひと幕もあったが、6人はクルクルとテンポチェンジし、また4拍子と3拍子が行き交うこの曲をドラマチックにパフォーマンスして、この日のライブの幕を開けた。

メンバーそれぞれのイメージカラー6色のペンライトの光にあふれた客席に山北早紀が「最高の“Color”だよ!」と満面の笑みを浮かべた「Color」と、澁谷梓希の「いくぞ!」の声と共に客席目がけておびただしい数の銀テープが噴射され、その客席を大いに盛り上げた「ミラクル☆パラダイス」ののち、彼女たちは自身の多彩なディスコグラフィを振り返るようなステージを展開する。

左から山北早紀、芹澤優、澁谷梓希。(撮影:柴田恵理、上山陽介)

左から山北早紀、芹澤優、澁谷梓希。(撮影:柴田恵理、上山陽介)[拡大]

ブーミーなシンセベースと軽快なギターカッティングが客席を揺らす「YuRuYuRuハッピーデイズ」では傘を使ったダンスで魅せ、その“雨”楽曲に続いた「徒太陽」ではパーカッシブなビートに乗せて側転や馬跳びを交えたアクロバチックなパフォーマンスを披露。またメンバーがメインキャストの声優を務めるアニメ「プリパラ」シリーズの煽り映像がインサートされたのちには、その「プリパラ」の劇中歌「Love friend style」をキャラクターの声でかわいらしく歌い上げ、“声優アイドルユニット”としての実力を見せつけた。

「Re:Call」をパフォーマンスするi☆Ris。(撮影:柴田恵理、上山陽介)

「Re:Call」をパフォーマンスするi☆Ris。(撮影:柴田恵理、上山陽介)[拡大]

さらにこの曲でメインステージを降り、アリーナ中央のサブステージへと向かった6人は、芹澤優の「私たちが大事にしているお客さんとの距離。それを守るためにここまできちゃいました」の言葉の通り、オーディエンスの至近距離で芹澤曰く「オトナな」パフォーマンスを繰り広げる。スタンドマイクを使ってハードロック仕立てのシリアスなラブソング「Defy the fate」を歌ったかと思えば、サブステージが武道館1階席ほどの高さにリフトされる中、ラブバラード「イチズ」で見事なハーモニーを聴かせてみせる。また山北が「武道館を迎えた私たちの心情に重なる1曲」だと語る「鏡のLabyrinth」ではそのメッセージをどこまでもポジティブに届けていた。

i☆Ris(撮影:柴田恵理、上山陽介)

i☆Ris(撮影:柴田恵理、上山陽介)[拡大]

若井友希の「みんなの血を吸ってもいいの?」という煽りと共に繰り出した「Vampire Lady」と、ステージを取り囲むように吹き上がるいくつもの火柱の中、エモーショナルに叩きつけた最新シングル曲「Re:Call」が終わったところで、ライブは後半戦に。それまでのホワイトのシャープなミニワンピースから、武道館だからか、ブドウを思わせるファニーなスカートルックにお色直しした6人は「i☆Doloid」「Dream☆Land」「わくドキしたいっ!」というグループ初期の3曲をコミカルなメドレー形式でパフォーマンスすると、茜屋日海夏の「せーの!」の掛け声を合図に7000人が大ジャンプをキメる「Make it!」、そのソロパートに差し掛かったときに巻き起こったオーディエンスたちの大「優ちゃん」コールに思わず芹澤が涙ぐんだ「§Rainbow」とアッパーチューンを連発。そして「6人満場一致で武道館の最後に歌いたいって決めた」という「Goin'on」で、無数の6色のテープが客席へと舞い散る中「声も希望も重ねて 100%スマイル」というその歌詞の通りブライトな歌声を響かせてライブ本編を締めくくった。

アンコールでのi☆Ris。(撮影:柴田恵理、上山陽介)

アンコールでのi☆Ris。(撮影:柴田恵理、上山陽介)[拡大]

直後の熱烈なアンコールにステージ下から威勢よくポップアップして登場するかっこうで応えたi☆Risの面々は、現在デイリーヤマザキとサントリーBOSSブランドと展開中のコラボレーションキャンペーンソングである「Daily Berry」を初披露。アタックの強いこのギターポップで武道館を踊らせたのちには一転、改めてサブステージへと歩を進め、「繋ぎ合わせた 私たちの絆 ほどけなど しないだろう」とメンバーとファンが“つながる”ことを喜ぶバラード「ayatsunagi」を優しく歌い上げて武道館を感動的なムードで包み込んでみせた。

アンコールでのi☆Ris。(撮影:柴田恵理、上山陽介)

アンコールでのi☆Ris。(撮影:柴田恵理、上山陽介)[拡大]

ところがこの曲の最終盤、今春のツアーに参加したファンの寄せ書きで作られた巨大フラッグがメインステージにお目見えすると、今度はメンバーが号泣。澁谷が「ここまで来るのにたくさん悔しい思いをしたけど、ようやく自分のことを褒めてあげられる」と語れば、久保田は「歌とかダンスとか苦手だと思っていたことを本当に楽しいと思わせてくれてありがとうございます」と感謝の思いを言葉に乗せる。そして若井が「今の目標はi☆Risのことをもっともっとたくさんの人に知ってもらうことです」、芹澤が「これまでとこの先の人生の中でこの景色が一番好きな景色になると思うし、この6人一緒じゃなきゃ見られなかった景色だと思います。私はi☆Risが大好きです!」と宣言。これに山北が「私たちは止まる気はないし、i☆Risは止まりません!」「私たちはここにいる1人ひとり、みんなのことを愛しちゃうからね!」と続けたところで、ライブはクライマックスに。普段あまり自己主張することがないという茜屋がそれでも「私たちの物語は終わりません」というメッセージを込めてセレクトした「ドリームパレード」を「虹色に輝く夢を見つけにいきましょう」と、その歌詞を引用しながら紹介すると、6人はこの曲を歌い上げ、お決まりの挨拶「ラブちゅっちゅー!」を7000人と大合唱してステージをあとにした。

なおi☆Risはこの日のステージで、2017年3月にニューシングル(タイトル未定)をリリースすることと、4月から全国ホールツアーを実施することを発表している。

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i☆Ris 4th Anniversary LIVE ~418~
2016年11月25日 日本武道館 セットリスト

01. 幻想曲WONDERLAND
02. Color
03. ミラクル☆パラダイス
04. YuRuYuRuハッピーデイズ
05. 徒太陽
06. Love friend style
07. Defy the fate
08. イチズ
09. 鏡のLabyrinth
10. Vampire Lady
11. Re:Call
12. i☆Doloid~Dream☆Land~わくドキしたいっ!
13. Make it!
14. §Rainbow
15. Realize!
16. Goin'on
<アンコール>
17. Happy New World☆
18. Daily Berry
19. ayatsunagi
20. ドリームパレード

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楊(やん) @yan_negimabeya

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