フォーリミ、ブルエン、オーラル超満員のファンと「ONAKAMA」に

04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNT、THE ORAL CIGARETTESのライブイベント「ONAKAMA 2016」が8月25日に東京・新木場STUDIO COASTで行われた。

このイベントは数年前より対バンライブなどで交流を続けてきた3バンドが共催したもの。メンバーいわく「日本武道館公演を3DAYSできる」ほどの応募が殺到した人気公演で、当日は大勢のファンが開演前から会場に集まった。新木場STUDIO COASTの敷地内にはそれぞれのバンドをイメージしたフードメニューの販売や、記念撮影ブース、射的場といったお楽しみコーナーが用意されており、来場者はもちろん開演前にはメンバーも姿を現していた。

事前に行われたあみだくじによりトップバッターに決まったのは04 Limited Sazabys。大歓声に包まれる中、登場した彼らは「monolith」「Remember」といったツービートのナンバーで場内を一気にヒートアップさせる。曲間にはGEN（B, Vo）が、モッシュやクラウドサーフがひっきりなしに発生するフロアを見て「俺らのお客さんは激しいんだけど、どうかお客さんたちも仲よくしてほしい」とファンを気遣う一幕もあった。

バンドは新曲「Warp」を披露したあと「もう1曲新曲やっていいですか？」と断り、THE ORAL CIGARETTESの「Mr.ファントム」のイントロから、BLUE ENCOUNTの「もっと光を」のサビを続けてプレイしてみせた。RYU-TA（G, Cho）が「ONAKAMA」の意味を「同じ釜」の略であることを説明すると、GENは「今回この3組が集まったことはすごく自然なことだったんだけど、この3組でこんなにいい景色を見られて。ロックシーンの未来は明るいと思った！」と感慨深そうに語り、バンドは「buster call」「swim」を投下してステージをあとにした。

BLUE ENCOUNTの田邊駿一（Vo, G）は、セッティング中に場内BGMを口ずさんで場内の笑いを誘っていた。そして幕が開き、田邊が「始まるよー！」と声をあげると、バンドは「Survivor」でライブをスタートさせる。ダンサブルな「D.N.K」ではオーディエンスを踊らせ、「JUMP」では田邊が「みんなで1個になりてえんだ！」と訴えてオーディエンスのジャンプを煽るなど、彼らは観客を巻き込んだステージングを展開した。

後半、田邊はTHE ORAL CIGARETTESと04 Limited Sazabysとの出会いを回想。山中（THE ORAL CIGARETTES）とGEN（04 Limited Sazabys）は2人共初対面の日から、ライブや楽曲にアドバイスをしてきたと言い、「うるせえ、馬鹿野郎って思ったよ。でもその日はびっくりするくらい、打ち上げの酒がうまくてさ」と笑顔を見せ、その日から2組との親交が深まったと明かした。そして「もっと光を」の冒頭のフレーズをアカペラで歌い始め、バンドはオーディエンスの盛大なシンガロングを受けながら同曲を届けた。

トリのTHE ORAL CIGARETTESは山中が「感慨深すぎる！」とこの日の感想を口にし、「STARGET」「GET BACK」といったロックチューンを妖艶に歌い上げていく。続く「カンタンナコト」ではヘッドバンギングの波がフロアに発生、「DIP-BAP」では大合唱が場内に響き渡った。MCで山中はBLUE ENCOUNTの日本武道館単独公演の開催を祝福。4月に地元・名古屋で主催フェス「YON FES 2016」を成功させた04 Limited Sazabysにはねぎらいの言葉をかける。そして「じゃあ俺らは？」と自問し、高らかに「俺らは今も昔もやること全く変わりません！」と宣言すると、初期からのキラーチューン「mist...」「起死回生STORY」を叩き込み、フロアを沸かせた。

また「Mr.ファントム」の演奏前には、トップバッターの04 Limited Sazabysが同曲をコピーしたことを受けて山中が「フォーリミ、これが本当の『Mr.ファントム』だ！」と好戦的に言い勢い付ける。最後にバンドは「狂乱 Hey Kids!!」で会場を熱狂の渦に巻き込み、ライブを締めくくった。

ライブが終わると、山中が04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNTメンバーをステージに召集。それぞれのフロントマンが「楽しすぎた！」と顔をほころばせてこの日の感想を口にする。イベント終了のアナウンスを田邊が流暢にしてみせるなど、最後まで12人はにぎやかにはしゃぎ「ONAKAMA 2016」の幕を下ろした。