イエモン、横山健、アジカン、WANIMAらが熱演「ROCK IN JAPAN」後半戦

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ロッキング・オン・ジャパンが企画制作する野外ロックフェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」が茨城・国営ひたち海浜公園にて終幕した。

ASIAN KUNG-FU GENERATION(写真提供:rockin'on japan)

ASIAN KUNG-FU GENERATION(写真提供:rockin'on japan)

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今年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」は4日間で205組が出演。約27万人を集客した。この記事では13、14日に行われた後半戦の模様をレポートする。

■3日目:8月13日

クリープハイプ(写真提供:rockin'on japan)

クリープハイプ(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

後半戦のGRASS STAGEの幕を開けたゴールデンボンバーは喜矢武豊(Gita-)が大きなどんぶりで納豆を食べ、樽美酒研二(Doramu)がTバック姿を披露するなど、自由奔放なステージングを展開した。続いてGRASS STAGEに登場したクリープハイプは「オレンジ」「エロ」「ラブホテル」といった夏の曲を演奏。観客がジャンプをして砂埃を立てると尾崎世界観(Vo, G)は「普段は砂埃とかうっとうしいんだけど、みんなが立ててくれてると思うと愛おしい」と頬を緩ませた。

KANA-BOON(写真提供:rockin'on japan)

KANA-BOON(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

KANA-BOONは谷口鮪(Vo, G)の「KANA-BOONです、よろしくどうぞー!」という威勢のいい挨拶から「ないものねだり」を投下。バンドは「初めて来た人には優しくしてあげてください。フェスの主役は皆さんですから」と観客を気遣いながらも「1.2. step to you」「フルドライブ」、さらに新曲「Wake up」といった楽曲を畳みかけてフィールドを埋め尽くすほど集まった多数のオーディエンスを踊らせていった。

でんぱ組.inc(写真提供:rockin'on japan)

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この日はアイドル勢も各ステージで盛り上げる。PARK STAGEのチームしゃちほこはキュートな笑顔を見せながら「Wow Oh! Oh!」「抱きしめてアンセム」といったキラーチューンを序盤から投下して、場内をヒートアップさせていく。「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」ではメンバーのヘッドバンギングにあわせてオーディエンスもヘッドバンギングを繰り返し、ロックバンドさながらの盛り上がりとなった。LAKE STAGEに出演したでんぱ組.incのアクトは、夢眠ねむによるバイオリンソロからスタート。彼女が高らかな音色を響き渡らせると、続いてシャボン玉を吹いたり、リコーダーや小太鼓を演奏したりしながら軽快にほかのメンバーがステージに登場する。和やかなムードが漂う中、彼女たちは楽器や小道具を置くと、「破!to the Future」や「おつかれサマー!」をパワフルにパフォーマンスして観客のテンションを引き上げた。

Ken Yokoyama(写真提供:rockin'on japan)

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7年ぶりの「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」登場となったKen Yokoyamaは「初めて呼んでもらった気持ちでやります」と心持ちを口にして、シンガロングを煽った「Believer」や、彼曰く“去年のウルトラスーパーラジオヒット”の「I Won't Turn Off My Radio」、スローチューン「A Beautiful Song」など緩急付けたライブを進める。リクエストコーナではHi-STANDARDの「STAY GOLD」をプレイし、盛り上がりは最高潮に。そしてそのまま「Ricky Punks III」「Your Safe Rock」とメッセージ性の強いナンバーを畳みかけてステージを締めくくった。

THE YELLOW MONKEY(写真提供:rockin'on japan)

THE YELLOW MONKEY(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

この日のトリを飾ったのは、2000年開催の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」第1回目に出演して以来、16年ぶりとなるTHE YELLOW MONKEY。吉井和哉(Vo, G)はこの日のステージについて「今夜のひたちなかは、THE YELLOW MONKEYがずっとリベンジしなきゃいけない、重要な目標の1つだった。雨がないひたちなかの舞台に立ててとても最高な気分です!」と思いを口にし、観客から大喝采を浴びる。そしてバンドは「楽園」「バラ色の日々」「パール」といった人気曲を惜しみなく連投。過去曲だけでなく、再結成後に発表した新曲「ALRIGHT」も妖艶に届け、観客を魅了していく。さらに「今日ここで、この曲を歌わないといけないなあと思って」との吉井の言葉から「JAM」が投下されると、フロアからはひときわ大きな歓声が。最後に吉井が「ひたちなか! 最高でした!」と言葉を送り、16年ぶりの「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のステージをあとにした。

■4日目:8月14日

THE BAWDIES(写真提供:rockin'on japan)

THE BAWDIES(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

「おはようございまーす!」と高らかに声を上げ、最終日のGRASS STAGEのスタートを切ったのはきゃりーぱみゅぱみゅ。チャイナ服ふうの衣装に身を包んだ彼女は、ダンサーと共に「もんだいガール」「ファッションモンスター」などキラーチューンを連発していく。ラストに披露した「最&高」まで笑顔できゃりーワールドを繰り広げ、オーディエンスを魅了した。昼時のLAKE STAGEに登場したTHE BAWDIESは1曲目の「IT’S TOO LATE」から高いテンションで観客を煽る。ROY(Vo, B)が「我々はお祭りを盛り上げるための打ち上げ花火でございます。最高の祭り囃子といわれるロックンロールが聞こえてきました、それだけで十分じゃないですか! 心の浴衣を脱ぎなさい!」と熱く語ったあと、バンドは「45s」「HOT DOG」などを畳み掛けるように演奏した。

LiSA(写真提供:rockin'on japan)

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「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」初出演のヤバイTシャツ屋さんはWING TENTに登場。1曲目「Tank-top of the world」から「あべのハルカスめっちゃ高い」「ロッキンの音響いい感じ」と彼ららしいコール&レスポンスを繰り広げ観客を盛り上げる。3人は「僕ら現役中学生のバンドで……」「だとしたらすごいわ」「5人1組でね……」「誰が見えてんの?」と漫才のような掛け合いを披露しつつ、ラストの「あつまれ!パーティーピーポー」まで一気に駆け抜けた。昼過ぎのPARK STAGEに現れたのは「RIJF」2回目の出演となるLiSA。「楽しむ準備はいい? 今年は涼しいけど、みんなが暑くてやばいと思うくらいのセットリスト用意してきてるので」というMC通り、彼女は「L.Miranic」「Rising Hope」とロックチューンを立て続けに歌唱し会場を揺らす。ラストの「コズミックジェットコースター」を力強く歌い上げると、「また遊ぼうね!」と颯爽とステージをあとにした。

WANIMA(写真提供:rockin'on japan)

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続いてGRASS STAGEに登場したWANIMAは「一緒に夏の思い出作ろうか!」と「夏の面影」を青空に響かせる。「1106」を丁寧に歌ったあとは「次はみんなで踊りたかね!」と「オドルヨル」を投下。途中、KENTA(Vo, B)の声に応えオーディエンスがウェーブを繰り広げたり、のどの不調から出演キャンセルとなったSuperflyの「愛をこめて花束を」を1フレーズ披露するなど和やかな一幕も見られた。3人は「いつも応援してくれてるみんなのおかげでここにたどり着いてます」と感謝を述べると「ともに」でライブを締めくくった。夕暮れ時のLAKE STAGEの熱気を高めたのはサンボマスター。山口隆(Vo, G)は「集まらないはずの人数が集まってんぞ。みんなで世界変えるぞ!」と詰め掛けた観客に呼びかけ、「ミラクルをキミとおこしたいんです」「できっこないをやらなくちゃ」などをエモーショナルに演奏する。ライブ終盤には「宇宙新(記録)更新できる人! 俺たちだけじゃ無理だよな……あの人呼んでいいですか!」というMCからMONGOL800のキヨサク(Vo, B)がステージに呼び込まれた。4人は大歓声を浴びながら「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を披露。キヨサクが退場すると、バンドは最後に「ロックンロール イズ ノットデット」をプレイし笑顔でステージを去った。

米津玄師(写真提供:rockin'on japan)

米津玄師(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

LAKE STAGEのトリを務めた米津玄師は「アンビリーバーズ」でライブを開始。「ゴーゴー幽霊船」の歌唱後、「4日間来てる人もいるんでしょう?最後に俺を選んでくれたのはものすごい光栄なことです」と感謝の思いを伝えた。「メランコリーキッチン」「Blue Jasmine」などでフロアを揺らしたあとは、9月28日にリリースされる新曲「LOSER」をいち早く披露しオーディエンスの興奮をさらに煽った。GRASS STAGEにイベントの大トリとして登場したのはASIAN KUNG-FU GENERATION。「Re:Re:」「リライト」などのヒット曲を連投すると、オーディエンスは割れんばかりのシンガロングで応えた。後藤正文(Vo, G)は「俺たち『あんなのロックじゃない』って言われてたんだ。でも、やってると変わるもんだよね。これからもまっすぐに鳴らしていこうと思います」と、今年で結成20周年を迎えるバンドの歴史を振り返るように語る。バンドは最後に「今を生きて」「転がる岩、君に朝が降る」で渾身のパフォーマンスを届け、4日間にわたるイベントの幕を閉じた。

なお、WOWOWでは8月28日(日)より、フェスの模様を4日間にわたって約20時間放送する。

※記事初出時、本文中に記載した演奏曲に事実とは異なるものがありました。訂正してお詫びいたします。

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