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NakamuraEmi、UNITで叫んだ「ありがとう」熱狂の初ツアーが終幕

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NakamuraEmi(Photo by Rui Hashimoto [SOUND SHOOTER])

NakamuraEmi(Photo by Rui Hashimoto [SOUND SHOOTER])

NakamuraEmiが5月25日に東京・UNITにてワンマンライブ「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST~Release Tour 2016~」を行った。

メジャーデビューアルバム「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST」を引っさげ、Nakamuraは初の東名阪ツアーを実施。ツアー最終日のこの日のライブには満員のファンが集まり、会場は開演前から熱気にあふれていた。

バックバンドのメンバー4人が登場したのちNakamuraがステージに姿を見せると、フロアからは一際大きな歓声が上がる。彼女は自らの音楽スタイルを力強いラップに乗せて提示するナンバー「女子達」を自己紹介とばかりに披露。パワフルな歌声でオーディエンスを一気に引き付けると「今日は平日なのにお越しくださり、本当にありがとうございます」と丁寧に感謝の気持ちを伝えた。

語り部のように1人の男性のストーリーを歌い紡ぐ「スケボーマン」、アップビートに乗せて声色を自在に操る「I」と、Nakamuraは序盤から多彩な表現をみせる。また小柄な彼女はMCで「私のことが見えない方もいると聞いたので……」とステージの端に置かれたステップに乗り、会場を隅々まで見渡そうとする。Nakamuraの行動にフロアからは温かい笑い声が漏れ、ステップの上からフロアの後方を見渡した彼女は「こんな景色を見れるなんて、1年前にはまったく誰も予想できなかったことです」とうれしそうにつぶやいた。

Nakamuraはその曲を作った当時の思いやエピソードを語りながら、1曲ずつ曲数を重ねていく。彼女の地元・神奈川県厚木市に珍しく雪が降ったときにできたという「雪模様」では、音数を削ったシンプルな伴奏に澄んだ歌声を重ね、オーディエンスは彼女の歌声にじっくりと耳を傾けた。また「台風18号」では「苦いコーヒーは ポタポタ私の体ひたひたに」という歌詞に合わせ、大塚雄士(Per)が実際にコーヒー豆を挽く音を効果音にして曲の世界観に彩りを添えた。

ライブ終盤には、新しい楽曲がプレイされるシーンも。「初めて家族のことを歌った」という「めしあがれ」はカワムラヒロシ(G)、豊福勝幸(B)、Nakamuraの3人で届けられ、Nakamuraは家族への思いをストレートな言葉で表現する。同じく新曲の「Rebirth」はTOMO KANNO(Dr)とNakamuraによるセッションからスタート。間奏ではバンドメンバーがそれぞれに遊び心あふれるソロを披露し、彼らの演奏に笑顔を浮かべたNakamuraは「女じゃなくてメッセンジャー、代官山UNITで叫ぶんだ『今日はありがとう』!」とラップで思いを伝えた。

ラストナンバーを前に彼女は「まさか30歳を過ぎてメジャーデビューをするなんて、思ってもいませんでした。デビューして4カ月経って、大事な人がたくさん増えました」とファンやスタッフに感謝を伝え「『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』は、自分の棺桶に入れたい、今一番大事なものです。私の最大の宝物です」と続けた。そして「たくさんの人との出会いのきっかけになった曲を歌います」という言葉とともにスタートしたのは「YAMABIKO」。Nakamuraは左手でシェイカーを振りながら、力強い歌声を会場に響かせた。

彼女が舞台を去っても歓声は止まず、Nakamuraは予定になかったアンコールのステージへ。「このメンバーで演奏できるのは……?」とステージ上で笑いながらバンドメンバーと相談を始めると、彼女は「演奏リストからカットになってしまった曲を」と「モチベーション」を披露した。大きな盛り上がりの中でライブは終了。オーディエンスから送られる拍手の中、Nakamuraは何度も「ありがとう」を伝えていた。

NakamuraEmi「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST~Release Tour 2016~」
2016年5月25日 UNIT セットリスト

01. 女子達
02. チクッ
03. スケボーマン
04. I
05. All My Time
06. 雪模様
07. 台風18号
08. オネガイ
09. プレゼント~繋ぐ~
10. めしあがれ
11. Lock&Stop&不能
12. Rebirth
13. 使命
14. 大人の言うことを聞け
15. YAMABIKO
<アンコール>
16. モチベーション

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