永原真夏ツアーファイナル、HAPPYと作ったスペシャルな夜

永原真夏が昨日5月26日に東京・WWWにて全国ツアー「永原真夏ツアー2016『わたしのバイオロジー』」の最終公演を開催した。

「わたしのバイオロジー」は永原が3月に発売した最新ミニアルバム「バイオロジー」を携え、4月から5月にかけて全国を回ったツアー。ファイナルシリーズは東名阪で実施され、5月13日の大阪公演ではWienners、21日の愛知公演ではGEZAN、そしてツアーファイナルの東京公演ではHAPPYとのツーマンライブが行われた。

先攻のHAPPYはRic（Syn, Vo）とSyu（B, Syn）が弾くシンセサイザーの音色が楽曲を彩った「CYM（Count Your Memory）」、カントリー調の「Run Run Run」、Bob（Dr, Vo）がボーカルをとる新曲（タイトル未定）などを続けて心地よいサウンドで観客を揺らしていく。Alec（G, Vo）は3年前に茨城県で行われた野外イベント「GFB'13（つくばロックフェス）」の出演時に、永原と工藤歩里（Piano, Key / 永原真夏＋SUPER GOOD BAND）に田んぼ道で初対面したエピソードを話し、「ひさしぶりに会ったけど元気そうでよかった」と柔らかい表情で語った。ラストナンバーを前にメンバーそれぞれが観客に手を振ったのち、バンドはAlecとRicのコーラスワークが絶妙に絡む新曲（タイトル未定）で観客を魅了した。

バンド編成の永原真夏＋SUPER GOOD BANDとしてステージに現れた永原は、「オーイエー渋谷！」と叫び、「オープニング」でライブを開始。ハツラツと「バイオロジー」が届けられたのち、「平和」で彼女が「行くぜSUPER GOOD BAND！」と声を上げると、メンバーそれぞれが激しい演奏を見せ、永原も負けじと力強い歌声を放っていく。「短い時間だけど心を込めて歌います」とオーディエンスに思いを伝えた彼女は、その後もどっしりとしたドラミングと共に雄大な歌声を響かせた「青い空」、緩急のあるサウンドに情感たっぷりのボーカルを乗せた「プリズム99%」を連投する。

永原は「ホームレス銀河」でマイクを使わずに「本当はこんなのなくたって私の声は君まで届くぜ」と即興で歌って歓声を浴びたあと、「だけどやっぱり使います」とマイクに声を通して観客を笑わせた。また「リトルタイガー」では「きみの かけてる 眼鏡をかしてよ」と歌うパートで観客のメガネをかける茶目っ気たっぷりな一幕も。彼女はパワフルな演奏に乗せてオーディエンス1人ひとりの顔を見ながら、まっすぐに歌を届けていった。「みんなありがとう！ スペシャルな夜をありがとう！」とメロディに乗せて気持ちを伝えた彼女は、くるくると回ったり、ステップを踏んだりしながらバンドと共にイキイキとしたパフォーマンスを披露しステージを降りた。

アンコールでは永原と工藤がステージに上がる。永原は「せっかくツアーに来てくれた皆さんに、一番新しい自分をお見せしたいと思って3日前ぐらいに作りました。今の季節の歌です」と説明し、工藤が弾くキーボードに乗せて新曲（タイトル未定）を初披露した。永原は「改めて紹介させてください！ 私の右腕！ キーボード工藤歩里！」と工藤を紹介。工藤が「SUPER GOOD」のイントロを弾き始めると、永原は「私、涙もろいんだよね。今まで何度もツアーファイナルを迎えてきたけど毎回泣いてる」と感極まりながらも破顔する。そして再度ステージにSUPER GOOD BANDを迎え、同曲をグルーヴィな演奏で届けた。観客のダブルアンコールにも応えた永原は「超いっぱい、いい曲を作ってまたみんなにお知らせするからよろしくね！」と呼びかけたのち、「もう曲がないんですよね。だからやりたい曲を」とSUPER GOOD BANDと共に再度「バイオロジー」を演奏。ストロボが点滅する中、バンドはアグレッシブなプレイで観客を大いに沸かせていた。なおYouTubeでは本日5月27日に、この日の永原のパフォーマンスを収めた出来たてのライブ映像が公開された。

永原は6月から7月にかけてツアーの番外編として新潟、沖縄、北海道でもライブを実施。また7月14日に東京・下北沢 LIVEHOLICでオワリカラと、24日に愛知・HUCK FINNでFINAL FRASHとツーマンライブを行うことが発表された。東京公演のチケット先行予約は、現在永原のオフィシャルサイトにて受付中。愛知公演のチケットは明日5月28日10:00にイープラスおよびチケットぴあにて発売される。

※動画は現在非公開です。