バンもん！メジャー復帰の夜に涙と笑顔のステージ「出会ってくれてありがとう」

バンドじゃないもん！がグループ史上最大の全国ツアー「バンドじゃないもん！全国ツアー2016 ～てっぺん目指そうぜ！武者修行編～」の折り返し地点に当たる5月17日と18日に、東京・赤坂BLITZで2DAYSワンマンライブを実施。5月18日は“再メジャーデビュー”シングル「キメマスター！ / 気持ちだけ参加します。」の発売日であることから、17日の公演は「奇跡の6人、インディーズ最終回」と銘打ってインディーズ最後のライブ、18日の公演は「帰ってきた！奇跡のメジャーアイドル」と題してメジャー復帰後初のライブとして行われた。

5月17日「奇跡の6人、インディーズ最終回」レポート

17日の公演は「君の笑顔で世界がやばい」からスタートし、リーダーでドラムの鈴姫みさこは「今日は全員に『アイドルが好きでよかった』『バンもん！が好きでよかった』と思える、最高にきらきらな日にしてやるぞ！」と宣言。かつてのメジャー時代のシングル曲「雪降る夜にキスして」、そしてその後のインディーズ期間の楽曲「ツナガル! カナデル! MUSIC」などを繰り出していく。

中盤には「インディーズ時代に思い残すことがないように」と、長く封印していたというグループ内ユニットの曲も歌唱。七星ぐみ＆天照大桃子によるブルーツインズ、恋汐りんご＆望月みゆによるex.黒髪ツインズ、鈴姫みさこ＆甘夏ゆずによるザ・ミサポンズがそれぞれパフォーマンスを行い、さらに全員で楽器演奏をする「バンドだもん！」として「ショコラ・ラブ」も披露された。

今回のツアーは公演ごとに“武者修行クエスト”と銘打った課題が課されており、みさこは終盤、この日の武者修行クエストが「メンバーももんスター！（バンもん！ファンの総称）も思い残すことがないように出し切ること！」であると発表。メンバーとオーディエンスが一体になってラストスパートをかける。ライブ本編の最後には、インディーズでのラストシングルとなった「NaMiDa」と、“再メジャーデビュー”一発目を飾るシングル「キメマスター！」で会場を盛り上げた。

アンコールでは“再メジャーデビュー”シングルのもう1つの表題曲「気持ちだけ参加します。」と、今回のツアーのテーマソングとして作られた新曲「HAPPY TOUR」の2曲を初披露。彼女たちはインディーズでの約2年間を振り返って涙ぐみながらも、その涙を拭って前を向き、最後に「プリズム☆リズム」を歌った。

5月18日「帰ってきた！奇跡のメジャーアイドル」レポート

“再メジャーデビュー”当日の5月18日の公演は、ライブがスタートすると同時にフロアまで覆うほどのスモークがステージから吹き出し、その白煙の中からメンバー6人が登場。彼女たちが「キメマスター！」を歌い始めるとステージ後方から炎が吹き上がり、“メジャー感”あふれる演出にオーディエンスもヒートアップした。みさこは観客に向けて「皆さんのお力があってこそのメジャーデビューです！」と言い、今回のメジャー契約がファンと共に勝ち取ったものであることを強調。さらに彼女は、この日の武者修行クエストが「宇宙で一番この赤坂BLITZを熱くすること」であるとオーディエンスに告げた。

この日は中盤にメンバー全員のソロコーナーを実施。甘夏ゆずは元気に跳ねながら「ひ・ま・わ・り」を歌い、曲中で「赤坂BLITZのステージに1人で立てるなんて思ってもみませんでした！ この夢を叶えてくれてホントにありがとう！ これからもみんなと夢を叶えていきたいななんて思ってます！」とうれしそうに叫んだ。天照大桃子はダイナミックな振り付けで踊りながらエレクトロハウス調の「baby my love」を歌唱し、「今度は絶対にてっぺんを取りに行きます！」と宣言。望月みゆはキュートなダンスで「手渡しの距離」で観客を魅了しつつ、途中でベースソロも披露した。

七星ぐみはスタンドマイクに手を添えながらエッジーなロックチューン「水色のブルー」を気だるげに歌い、最後に「この曲をずっとみんなの前で歌い続けたいな」とコメント。恋汐りんごはファンシーな衣装を着て、“汐りんワールド”全開のパフォーマンスで「りんごいろの約束」を披露した。そして最後にみさこのソロ曲「スピードリオン」をメンバー全員で歌唱。メンバーそれぞれの個性が表れたソロパートを終えると、コール＆レスポンスで会場が大合唱になった「NaMiDa」、ポジティブなパワーに満ちた「君の笑顔で世界がやばい」で会場の盛り上がりは最高潮を迎え、ライブ本編は幕を下ろした。

アンコールに入る前に、ステージ上のスクリーンで「気持ちだけ参加します。」のミュージックビデオを初公開。その後、当日発売されたシングル「キメマスター！ / 気持ちだけ参加します。」がオリコンデイリーシングルランキングで3位を獲得したという速報が上映されると、大歓声が沸き会場は祝福ムードとなった。再び登場した彼女たちはアンコールで「気持ちだけ参加します。」とツアーのテーマソング「HAPPY TOUR」を歌い終えると、メンバー1人ずつファンへの感謝の気持ちを語り始める。

恋汐は「1回メジャーじゃなくなったけど、みんながいっぱい応援してくれたからこうやって再びメジャーになることができました。インディーズだった期間は絶対無駄じゃなくて、みんなで一緒につかんだメジャーだから、これからもずっと一緒について来てほしいなって思います」とコメント。天照は涙で声をつまらせながら「このメジャーデビューを大きなチャンスとして、みんなにとってのてっぺんに行きたいと思ってます」と語った。

七星は「みーちゃん（みさこ）が言ってた『女の子は自分が好きなことをしている時が一番かわいい』っていうのをずっと信じているので、メジャーデビューが決まったけどこれからもバンもん！らしくいて、世界で一番かわいい6人でいたいって思ってます。その6人の“めちゃくちゃかわいいオタク”として、みんなもずっと付いてきてください」と観客に語りかけ、さらに望月が「アイドルには永遠はないです。だからこそ最後まで一緒にいてください。責任取れよ？」と言うと、それに返答するように観客から大歓声が。甘夏は「私はホントはすごくネガティブです。今までたくさん泣いたり折れそうになったりしたけど、みんなの前に立ち続けることができたのは、みんなが応援してくれて自信をくれたから。今までたくさん支えられて、そのおかげで今の自分があると思うけど、これからはメジャーアイドルとしてみんなをどこまでも引っ張って行きたいと思います」と宣言した。

最後にみさこが「めちゃくちゃがんばっても手に入らないものは、誰にでもあると思います。バンもん！はこれまでいろいろありましたが、努力とみんなの応援だけでここまで来れたのを見て、みんながちょっとでも『一緒にがんばろう』って思ってくれたらうれしいです。バンもん！に出会ってくれてありがとうございました！」と叫ぶと、その言葉を聞いてメンバー次々に涙を流し始める。みさこは続けて「メジャー最初の日だよ？ みんなで笑顔で終わらなくてどうするんだ！」と一喝し、最後にこの日2度目の「キメマスター！」を披露。フロアに銀テープが発射され、ステージ上で炎が吹き上がる中、6人は明るい笑顔で2日間を締めくくるパフォーマンスを繰り広げた。

※記事初出時、カメラマンクレジットに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。