豪華コラボ続々!RHYMESTER主催フェス「人間交差点」今年も大盛況

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RHYMESTERが主催する野外音楽フェス「人間交差点 2016」が5月15日に東京・お台場野外特設会場で開催された。

“プロの一本締め師”ことDJ JINによる一本締めの様子。(Photo by cherry chill will)

“プロの一本締め師”ことDJ JINによる一本締めの様子。(Photo by cherry chill will)

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昨年に続いて2回目の開催となるこのフェスでは、バラエティに富んだ13組のアーティストが2つ並んだステージに交互に登場し、次々にパフォーマンスを実施。ライブの合間には出演アーティストたちのトークも披露された。会場には広々としたキッズエリアも設置され、子連れの家族など幅広い年齢層の観客に対応。フードエリアではRHYMESTERメンバーがプロデュースしたオリジナルフード&ドリンクメニューも販売された。当日は開場時間からずっと真夏のような日差しが照りつけ、まさに絶好のフェス日和と言える1日となった。

盛り上がるオーディエンス。(Photo by Yusuke Oishi)

盛り上がるオーディエンス。(Photo by Yusuke Oishi)[拡大]

SEX山口のDJプレイとともに会場がオープンしたのち、まずはオープニングアクトとしてCreepy Nuts(R-指定 & DJ 松永)とSUPER SONICSが登場。ともに卓越したスキルで知られる1MC+1DJの2組がそれぞれ圧巻のステージを繰り広げ、持ち時間の短い前座でありながら会場を興奮で満たした。

開会宣言をするRHYMESTER。(Photo by Yusuke Oishi)

開会宣言をするRHYMESTER。(Photo by Yusuke Oishi)[拡大]

RHYMESTERのMummy-D、宇多丸、DJ JINによる開会宣言を経て、トップバッターを務めたのはRIP SLYME。爽快な青空の下にピッタリの「楽園ベイベー」や、「FUNKASTIC」「熱帯夜」「JOINT」といったおなじみのヒット曲で会場を沸かせた。さらに中盤には「今日はRHYMESTERのフェスなのでRIP SLYMEのラインナップの中でも黒くてファンキーな曲をやります」と宣言。「Don't Panic」「Watch out!」といったナンバーもパフォーマンスした。

三浦大知は「昨年の『人間交差点』にどうしても行きたかったのに行けなかったので、今年はスケジュールを空けていたら、ステージにお呼ばれした」とうれしそうに語りつつ、「ふれあうだけで ~Always with you~」などを熱唱。ゴスペラーズの黒沢薫を迎えて「Supernova」をデュエットし、青空に美しいハーモニーを響かせた。さらに「No limit」には宇多丸が参加。宇多丸は三浦がまだ子供だった頃のことを思い出し「『ラップして!』ってせがまれて、アカペラで『B-BOYイズム』をラップした」などのエピソードを語った。

KOHHはハイテンションでステージに現れ、ひたすらアグレッシブなステージングでオーディエンスを扇動。「Dirt Boys」ではDutch MontanaとLootaを迎え、「Fuck Swag」では観客に両手で中指を立てさせた。最後は地元である東京・王子の仲間たちをステージに上げ、大勢で「結局地元」をラップしながら大暴れした。この日初めてのバンド編成の出演者であるOZROSAURUSは、ギラギラした太陽が会場を照らす中、迫力あるラウドな生演奏とスキルフルなラップで観客を圧倒。「AREA AREA」「WHOOO」といった15年前のアルバム「ROLLIN' 045」からの楽曲も、ロックサウンドでアレンジして演奏された。

炎天下のステージに続けて現れたMONGOL800は、フェス感あふれるピースフルなライブを展開。直前のトークコーナーにてR-指定がフリースタイルで「着メロはみんなあの曲だった」とモンパチを紹介したことを受けて、「小さな恋のうた」ではキヨサク(Vo, B)が「みんな着メロで聴いてたから歌えるでしょ?」と言い、自分で歌わずに観客だけで合唱させていた。leccaのライブでは、一緒に歌うのは2012年の東京・日本武道館公演以来という三浦大知がゲスト参加し、迫力ある伸びやかな歌声で「First Sight」をデュエット。さらに 「Sky is the Limit」ではRHYMESTERの3人がステージに登場し、会場は一気にお祭り騒ぎとなった。

さかいゆうは熱気あふれるファンキーなセッションを繰り広げながら力強い歌声を披露。「Headphone Girl」では「だけどヘッドホンではRHYMESTERを聴く」と歌詞を変えて歌い会場を沸かせた。その後、彼は「僕には2人の恩人がいます。1人は亡くなった友人、もう1人はRHYMESTER」と語りだし、それぞれとのエピソードを説明。イベントに呼んでくれたRHYMESTERに心からの感謝を込めて「ジャスミン」を歌った。サイプレス上野とロベルト吉野は、ラジオで流した際にゲストだったMummy-Dに「こんな曲作んじゃねえよ」と言われたという、今後のリリースを予定していない新曲を披露。サ上はKOHHを思わせるアグレッシブなステージングで観客を煽るが、曲が終わると息切れしながら「KOHHくん、よくあんな動けるな……」とつぶやいていた。ロ吉はRHYMESTER「B-BOYイズム」のイントロをスクラッチしながら「メリーさんの羊」「チューリップ」を演奏。「MASTERS オブお家芸」では宇多丸、「ヨコハマシカ」ではOZROSAURUSのMACCHOとDJ SN-Zがゲスト参加した。

日が暮れ始め、会場に冷たい海風が吹いてきた頃にゴスペラーズが登場。代表曲「ひとり」からライブをスタートさせ、夕暮れ空に美しいハーモニーを響かせた。彼らはその後「RHYMESTERは大学の先輩でもあり、レコード会社の先輩でもある。最初にFILE RECORDSに入ることになったのは宇多丸さんの紹介があったから」と説明し、FILE RECORDS代表取締役社長・佐藤善雄が所属するラッツ&スターのデビュー曲「ランナウェイ」をアカペラでカバー。途中からMummy-Dと宇多丸がそのアカペラに参加し、そのままRHYMESTERとのコラボで「ポーカーフェイス」を披露した。

左からMummy-D、PUNPEE、宇多丸。(Photo by cherry chill will)

左からMummy-D、PUNPEE、宇多丸。(Photo by cherry chill will)[拡大]

日没後、いよいよこのフェスの主催者であるRHYMESTERのライブがスタート。「ONCE AGAIN」でトリの貫禄を見せつけ、「Still Changing」でオーディエンスを踊らせた。続く「Kids In The Park」ではゲストとしてPUNPEEが登場。盛り上がったPUNPEEはステージから降りてラップを続け、さらに自身の曲「Renaissance」も披露した。

さかいゆう(Photo by cherry chill will)

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PUNPEEの出番が終わると今度はステージに鍵盤が設置され、さかいゆうがライブに参加。ジャジーなピアノのアレンジで、2組のコラボ曲「Magic Hour」や、RHYMESTERの「ちょうどいい」「ザ・グレート・アマチュアリズム」が演奏された。

RHYMESTER(Photo by cherry chill will)

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「The Choice Is Yours」で観客がシンガロングしライブ本編が終了するが、RHYMESTERはアンコールを受けて再びステージに登場。現在制作中だという次回作に収録されるストロングスタイルな新曲「スタイル・ウォーズ」を初披露し、さらに最後まで会場に残ったオーディエンスに、おなじみ「B-BOYイズム」、そしてこのフェスのテーマソングとも言える「人間交差点」を届けた。そしてフィナーレはこの日の出演者がステージに集合。第1回に引き続き、“プロの一本締め師”ことDJ JINによる一本締めで会場がひとつになり、10時間におよぶ長丁場のイベントは幕を下ろした。

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