WEAVER、尻もちついても笑顔で楽しくホールツアー完遂

WEAVERが昨日5月6日に東京・NHKホールにて全国ホールツアー「WEAVER 11th TOUR 2016『Draw a Night Rainbow』」の最終公演を行った。

最新アルバム「Night Rainbow」を携え、全国9都市のホール会場を回ったWEAVER。彼らは「You」をツアーファイナルの1曲目に用意し、続く「Shall we dance」では杉本雄治（Vo, Piano）が「東京、一緒に踊れますか！」と観客に呼びかけ、バンドのポップセンスが光るナンバーで会場全体を冒頭から盛り上げる。そして3人はピンク色のライトがステージを彩った「春色グラフィティー」で柔らかなバンドサウンドを届けたのちに、疾走感のあるナンバー「管制塔」をプレイ。奥野翔太（B）と河邉徹（Dr）は向き合って頭を大きく振るなどアグレッシブなパフォーマンスを見せた。

しばしの転換をはさみ、「マーメイド」のイントロにあわせてステージが明るく照らされると、3人が演奏する台座が移動されており、メンバーの立ち位置が変わる場面も。また「クローン」ではカラフルなレーザーや照明がアップテンポな同曲にあわせて会場を美しく彩り、バラード「Life」ではステージ後方のスクリーンに歌詞が投影されるなど、さまざまな演出が用意された。

ライブ後半、3人は「この曲がなかったら今の僕たちはいないってくらい大切な曲」だというナンバー「僕らの永遠～何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから～」を披露。続けて「ティンカーベル（ver.EDM）」では、メンバーが光るスティックを持ってそれぞれタンバリン、カウベル、マーチングドラムを叩きながらステージ前方で行進するなど愉快なステージングを見せた。そしてバンドは「Boys & Girls」で観客を一斉にジャンプさせて一体感を高め、「トキドキセカイ」では杉本が自身の楽器の上に立って勢いよくジャンプ。着地に失敗して尻もちをついてしまった杉本は「人生で初めて尻もちついちゃったよ、恥ずかしい（笑）」とはにみながら話しつつ、最新アルバムの最後に収録されている「Hello Goodbye」でライブ本編を締めくくった。

アンコールではまず奥野と河邉が登場。2人は効果音付きでパンチやキックを繰り出し、途中からピコピコハンマーを持った杉本も合流して寸劇を展開し、観客の笑いを誘った。「茶番はここまで」と杉本が仕切り直したのちに3人は、杉本の鍵盤の前に立ち、連弾の弾き語りや3声のハーモニーを織り交ぜた美しいアンサンブルで「キミノトモダチ」を歌い届けた。そして先日発表された6月のライブハウスツアー開催を改めて告知し、ラストナンバー「Beloved」でホールツアーをハッピーな雰囲気の中で終えた。

なおライブハウスツアーは「WEAVER 11th Additional TOUR 2016『Walk on the Night Rainbow』」と題され、6月11日の鹿児島・SR HALLを皮切りに全14公演が予定されている。