ATATA“昼の夢”見せた無料ツアー、超満員で終幕

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ATATAが4月17日に東京・新代田FEVERにてライブツアー「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」の最終公演を開催した。

「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」東京・新代田FEVER公演の様子。(撮影:冨田味我)

「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」東京・新代田FEVER公演の様子。(撮影:冨田味我)

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このツアーは彼らが会場限定ミニアルバム「JOY」の発売を記念して1月より開催していたもの。8公演すべて昼帯に、入場無料で行われた。全公演にDJとしてWSZ80 a.k.a LEF!!! CREW!!!が出演したほか、公演によってはサプライズゲストが参加しており、最終公演となるこの日は、WSZ80がソロバンド名義のLEF!!! CREW!!!としてパフォーマンスし、ゲストとしてMOROHAがライブを実施した。

MOROHAはATATAのMitsuyoshi Nabekawa(Vo)からの「唯一このツアーをディスった2人組」との紹介で登場。彼らは超満員のフロアに向かって「無料に群がるクソ野郎ども」と言い放ち、「イケタライクヲコエテイク」「俺のがヤバイ」といった楽曲をプレイする。MCではアフロ(MC)が「お金をもらうことに誇りを持って音楽をやっている。だからATATA先輩が無料でライブをやるって聞いたときに『ふざけんな』って思った」と自身の意見を説明しつつも、「俺たちは過去を信じたこともありません、未来を信じる気もありません。今日が最高です。それが音楽という学校で、ライブハウスという校舎で、ATATAという先生に教わった1つの教えです」とATATAへリスペクトの思いを伝えた。

「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」東京・新代田FEVER公演の様子。(撮影:冨田味我)

「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」東京・新代田FEVER公演の様子。(撮影:冨田味我)[拡大]

ATATAはTatsuhito Ikeya(G)、Dai Torii(G)、Masashi Kaneda(B)、Kenta Iwata(Key)、Taisuke Okura(Dr)のプレイヤー陣が先に登場。そして最後にゆっくりとNabekawaが姿を表すと、彼はバンドの重厚なアンサンブルに負けじと「Welcome to 新代田FEVER! WE ARE ATATA ARMY!!!」と声を張り上げ、「Newborn」でライブをスタートさせる。歌い出しの「ハロー、エブリワン」というフレーズにあわせてオーディエンスは手を挙げ、さっそく場内はクライマックスのような盛り上がりを見せた。

Mitsuyoshi Nabekawa(Vo)(撮影:冨田味我)

Mitsuyoshi Nabekawa(Vo)(撮影:冨田味我)[拡大]

曲間にはフロアからメンバーへの愛のあるヤジが飛び交い、またIwataが愛娘をステージに呼び込みファンに紹介するなど、アットホームな空気が漂う。その光景を見たNabekawaが「こういうことを全国でやってきたんですよ」とツアーを回想。そして「俺たちがやってることは音楽じゃない。でも音楽を使って何かやりたい」とバンドのスタンスを語った。またこの日のライブについて「ここを出たらみんなが忘れちゃうような、でもなんか服はビチョビチョで。これはなんだったんだろう?っていう“昼の夢”みたいな1日になれば」と意気込みを述べて、ライブを再開した。

バンドはオーディエンスのハンドクラップとカラフルな照明が場内を彩った「1 Nite Wonder」でオーディエンスを踊らせたのち、「ファイナルなので特別なことを」と前置きし、ゲストアーティストとしてチェリストの高橋淳子を呼び込む。Okuraが繰り出すイントロのドラムにあわせてフロアからシンガロングが巻き起こると、バンドはチェロの入った“特別バージョン”でミディアムチューン「Star Soldier」を届けた。また「The Lust Dance」ではIkeyaとToriiが向かい合ってハーモニーを奏で、「Minority Fight Song」の後半にはIwataがフロアにダイブするなど6人は複雑なリズムに乗せた混沌かつメロディアスなナンバーを、自由なステージングで届けていく。演奏前にNabekawaが「何かを続けたい人、辞めざるをえない人に。『未来はそんなに怖くないよ』」と歌詞のフレーズを送ってから始まった「Recito」では、青暗い照明に照らされる中、メンバーは思いを吐き出すかのようにエモーショナルなプレイを見せ、Nabekawaは「届け! 届け!」「続けよう、辞めんな」とメッセージを送り続けた。

「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」東京・新代田FEVER公演の様子。(撮影:冨田味我)

「ATATA『JOY』Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-」東京・新代田FEVER公演の様子。(撮影:冨田味我)[拡大]

Nabekawaが「エモいのはここでおしまい。暴れましょうか!」と声を上げ、バンドは「Fury Of The Year」で後半戦へ。Nabekawaの言葉通り、オーディエンスはモッシュやクラウドサーフなどを繰り返し激しく暴れ回る。「Clark Kent」ではNabekawaがマイクをフロアに向け、歌唱をファンに託す場面もあった。Nabekawaが「この旅はまだまだ続く。後腐れないように喜びだけ置いていこうと思います」と噛み締めるように思いを語ってから始まった本編ラストナンバー「Song Of Joy」では高橋と、ゲストボーカリストのmoe(Miila and the Geeks)が登場。“完全版かつ特別編”で同曲が届けられると、フロアからはたくさんの手が挙がり、さらに盛大なシンガロングが発生。感動的なムードが広がった。

アンコールではKanedaが“結成5年で2回目”のMCをしてファンを喜ばせる。続けてNabekawaが9月22日に東京・TSUTAYA O-WESTでワンマンライブを開催すること、「JOY」が6月1日に全国流通されることを発表した。そしてバンドはLEF!!! CREW!!!への思いを歌った「LEF!!! DUB!!!」でフロアを再び沸かせると、最後に「The Next Page」をドロップ。超満員になった新代田FEVERのオーディエンスを最後まで熱狂させ、大団円のうちに「WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!」の幕を下ろした。

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ATATA「JOY」Release Tour 2016 -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-
2016年4月17日 新代田FEVER セットリスト

01. Newborn
02. Reverberation
03. General Headquarters
04. Ontologie
05. 1 Nite Wonder
06. Star Soldier(with Cello)
07. The Lust Dance
08. Cannapaceus
09. Minority Fight Song
10. Song 2
11. Recito
12. Fury Of The Year
13. Clark Kent
14. Song Of Joy(with Cello and Chorus)
<アンコール>
15. LEF!!! DUB!!!
16. The Next Page

ATATA ONE-MAN SHOW!!!

2016年9月22日(木・祝)東京都 TSUTAYA O-WEST

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読者の反応

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気持ち+パンク。 @Nabeckhamsenpai

ナタリーによる一週間前のワンマンのライブレポート。ありがたいです。いつもありがと!

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