PASSPO☆、新たな決意を胸に熱狂の新体制ツアー終幕

PASSPO☆が2月24日に東京・LIQUIDROOMにてニューシングル「Mr.Wednesday」のリリースを記念した東名阪ツアーのファイナル公演を開催した。

所属レーベルを日本クラウンに移し7人の新体制となって挑んだ今回のツアーは、表題曲のタイトルにちなんで全公演を水曜日に実施。平日にも関わらず大阪、愛知と大勢のパッセンジャー（ファン）が集結し、ツアーファイナルとなったこの日はチケットがソールドアウトを記録した。

開演前には「Wednesday Radio」と銘打った企画コーナーが映像で届けられ、架空のラジオ番組の音楽ランキングが発表される。その流れでPASSPO☆がプロデュースするユニット・ぷちぱすぽ☆がオープニングアクトとしてステージに登場し、「Go Fight! Fly High!」を歌い上げてPASSPO☆へバトンを渡した。

フライト（ライブ）は「Mr.Wednesday」のカップリング曲「Musical Party」で開始。続いてインディーズ時代から歌い続けているキラーチューン「Pretty Lie」を届け、フロアの熱気を上昇させたところで新曲の「7's up」を投下する。同曲はクルー（メンバー）の自己紹介ソングということもあり、パッセンジャーは推しのクルーのターンになると惜しみないコールを送った。

フライト中盤のユニットコーナーでは岩村捺未、玉井杏奈という組み合わせで「君色のサンバ」が2人バージョンのオリジナルダンスで届けられる。続いては安斉奈緒美と藤本有紀美がギターを、増井みおがベースを手に革ジャンを着込んで現れ「Pock☆Star」を演奏。昨年末の単独公演でDJから新たにギター担当になった藤本と、リードギターを務めることになった安斉の上達した演奏、そして“PASSPO☆のロックスター”と称される増井の風格漂うパフォーマンスによってフロアは大いに盛り上がった。その後は根岸愛の独唱による「Shiny Road」と森詩織のパワフルな歌声が響き渡った「無題」でそれぞれの個性を打ち出し、卒業した槙田紗子がメインボーカルを務めていた「『I』」を7人そろって熱唱してエモーショナルな空気でフロアを満たした。

フライト終盤はさらにパッセンジャーを熱くするナンバーが怒涛のように押し寄せる。「マテリアルGirl」での指さしパフォーマンスから「Cosmic You」を経て、オーディエンスはさらにヒートアップ。「くちゃLOVE」ではクルーがキュートな笑顔を振りまき、ラストには奥仲麻琴の卒業の際に作られた「TRACKS」が、現在の7人の気持ちを表した歌詞に一部変更したバージョンで歌唱された。

アンコールではメジャーデビュー曲「少女飛行」に乗せてTシャツ姿のクルーが再登場。歌唱後、メンバーより5月10日に東京・代々木公園野外ステージにてフリーライブを開催することと、5月28日に東京・原宿アストロホールで全編バンドスタイルでの初のライブを行うことが発表され、集まったパッセンジャーからは大歓声が巻き起こる。この発表を受けて安斉は「今、私たちは日比谷野外大音楽堂でワンマンフライトをやりたいっていう目標があって。もちろん日本武道館という目標もあるんだけど、そのための第一歩としてまずは代々木公園でのフリーワンマンを成功させたいと思ってます！」と高らかに宣言。アンコールは新曲「Mr.Wednesday」で締めくくられた。

パッセンジャーからの鳴り止まぬ“PASSPO☆コール”を受けて、フライトはダブルアンコールに突入。根岸は「今日はPASSPO☆にとってリスタートの日なので、最後は私たちの始まりの曲で終わります！」と述べ、彼女たちの初のオリジナル曲「Let It Go!!」を笑顔で歌唱した。最後は全員で手をつなぎ、大団円でツアーファイナルを終えた。