ミセチン、ディジー＆南九とフロア沸かせた全国ツアー最終公演

Mrs.WiENERが2月26日に東京・下北沢SHELTERにて全国ツアー「THE POP BBQ 2 Release Tour 2015-2016」のファイナル公演を開催した。

このツアーは彼らが2015年11月にリリースした最新アルバム「THE POP BBQ 2」を携えて行っていたもの。最終公演にはMINAMI NiNEとDizzy Sunfistが出演し、オーディエンスを大いに熱狂させた。

トップバッターのMINAMI NiNEはヒロキ（Vo, B）の「ミセチンのツアーファイナルをみんなで作っていこうぜ！」という言葉から「雨」でライブをスタートさせる。彼らはこの曲でエモーショナルかつ力強い演奏を見せ、続く「Buddy bye」ではスケロク（Dr, Cho）によるタイトなビートに乗せて激しいサウンドを繰り出した。「とにかく自分たちのことをみんなにわかりやすく説明したい」と前置きしたヒロキは「ミセチンの友達、MINAMI NiNEです！」と挨拶して場内に和やかな空気を漂わせる。メンバーの故郷・宮崎県に向けたラブソングだという「南九節」では会場にオーディエンスのシンガロングが響いた。「皆さんのノリがいいから調子に乗った」というヒロキはさまざまなコール＆レスポンスでファンとともに大盛り上がり。さらに勢いづいた3人は「Lax」「向日葵」といったナンバーを連投して場内を最後まで沸かせた。

続いて登場したDizzy Sunfistは、あやぺた（Vo, G）の「ミセチンおかえりー！ 祝えるヤツは手を挙げろー！」という叫びから「119」を披露。彼女たちのハイスピードな演奏に、フロアには早くも激しいモッシュが巻き起こる。その後あやぺたといやま（Vo, B）の力強いコーラスワークが響く「SUPERHERO」、ヘビーなサウンドの「REGRET」を経て、3人は「SULLEY」で陽気なアンサンブルを奏でさらにオーディエンスを盛り上げた。「今からやる曲はライブで初めてやる曲！」と緊張した様子を見せたあやぺたは「うちらのビートでみんなを虜にさせてやるー！」と咆哮。そしてバンドは新曲「Dizzy Beat」を初披露し、オーディエンスから喝采を浴びた。ステージ側に大量のクラウドサーフが押し寄せた「Someday」の演奏後、あやぺたがMrs.WiENER「チャイニーズガール」のギターリフを弾くと場内には大歓声が。3人は最後にショートチューン「FIST BUMP」を投下しステージを降りた。

登場するやいなや観客の手拍子を煽ったMrs.WiENERは「とんでもない夜を始めちゃおうぜ!!」というすあま（Vo, G）の呼びかけのあと、「BOMBER」「ハンサムボーイ」「CLAP & CLAP」とアップチューンを畳み掛けて観客のテンションを引き上げる。「NOBODY STOP TONIGHT」ではさーじ（Dr）の弾むようなドラミングにすあまとトム（Vo, B）がハツラツと声を乗せ、「JUST YOUR LIFE」ではメンバーそれぞれが目を見合わせてメロディアスなアンサンブルを奏でる。キラーチューン「チャイニーズガール」でオーディエンスはスカダンスをしたり、手を上げたりと思い思いに盛り上がる様子を見せた。

「まだまだだけど、バンドをやっててよかったなあって思えるツアーでした。ここで観てくれてるあなたが本当に愛しいです。本当は1人ずつ伝えたいけど、このステージから伝えます」というすあまのMCから、3人は「キニシナイナイ」を笑顔で演奏する。ラストナンバー「DANCE ABOUT LIFE」でメンバーとオーディエンスのシンガロングからハッピーな空気感が生まれたところで本編は終了。去り際、すあまは「お相手はMrs.WiENERでした！ I LOVE YOU！」と叫び、投げキッスを飛ばした。その後アンコールを受けたMrs.WiENERはコール＆レスポンスから「Gimme Gimme」へとつなぎ、再度フロアを熱くさせる。すあまの「俺たちの音楽がずっとずっと鳴り止みませんように！」という声からバンドは高速ビートに乗せて「B!G!M!」を投下。彼らはさらにダブルアンコールで「Good Night」を届け、フロアが爆発的な盛り上がりを見せる中、ツアーを締めくくった。