ユニコーン16年ぶり武道館3DAYS最終日で1万人大熱狂

ユニコーン

2009年6月4日 17:44 記事への反応16 Twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ! 印刷

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「忍者ロック」の一コマ。阿部はまずテッシーを襲い、民生の顔に手裏剣を当て「痛いだろ、『やめてください」って言え」と言い観客の笑いを誘う。ドラムセットの後ろに逃げるEBIを目で追い「そんなところに隠れたつもりか? お尻がぷりっと見えてるぞ」と口にして手裏剣を投げる。川西に手裏剣をぶつけようとするとドラムスティックでたたき落とされてしまい、ひるがえって民生に白目で「怖いだろ?」と迫る。長い演出となった。

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お揃いのつなぎを着込んで演奏するユニコーンの5人。この日の衣装は、ツアー中に一番多く着用したアーミーグリーンのつなぎ。背中にはメンバーを表すアルファベット1文字が入っている。ちなみに武道館3DAYSの初日となった5月19日には赤のつなぎ、2日目の5月20日にはジャケットとネクタイの学生コスプレで登場した。

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ハンドマイクで歌う民生。「ギターがないと股間がスースーする」という。

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「黒い炎」を歌うEBI。ブログを頻繁に更新することでも有名。

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メンバー随一の愛されキャラ・テッシー。ブログでは主に洗濯のことについて書いている。

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熱唱する阿部。このツアー中に髪の色を金髪に変えた。

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とても50歳が叩いているとは思えない、川西のパワフルなドラミングが、ユニコーンの骨太なサウンドを支える屋台骨となっている。

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「キミトデカケタ」の歌いだし。川西がキーボードの前にいる阿部のところまで行き、なぜか手を高く掲げて見つめ合いながら歌い始める演出に爆笑する観客が続出した。

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「PTA〜光のネットワーク〜」演奏終了後には、阿部がそれまで手に持っていた長いケミカルライトを剣のように持ち替え、川西を切り捨てる。続いてEBIを股から串刺しにし、最後は自分も切腹するという意味のわからない寸劇が繰り広げられた。

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ユニコーンの全国ツアー「蘇える勤労」および追加公演「蘇える勤労の日々」が5月31日の沖縄市民会館でファイナルを迎えた。追加公演を含め全37公演すべてのチケットがソールドアウト。どの会場も16年ぶりのライブを歓迎する歓喜の声と熱気に包まれた。

5月22日に行われた日本武道館公演でも、開場前から大勢のファンが集結。物販コーナーに黒山の人だかりができ、時節柄か「EBI MASK」が早々に売り切れになっていた。また開場後は、舞台上方に設置されたLEDにオフィシャルモバイルサイト登録者なら誰でもメッセージを投稿できるとあり、思い思いのメッセージが流されていた。なかには「UNICORNのみなさま、CMではエキストラ出演までしていただきありがとうございました! 本日は『蘇える勤労の日々』武道館公演おめでとうございます!」と東京メトロからのメッセージが流れるなど、開演に向けてお祭りムードを盛り上げていた。

開演定刻の19時になると「証城寺の狸囃子」中国語バージョンが流れ、観客がいっせいに立ち上がる。直後に客電が落ち、真っ赤な緞帳の向こうからアルバム「シャンブル」の1曲目「ひまわり」のイントロが流れ始めると、悲鳴にも近い歓声が沸き起こった。さらにバンドが入ると同時に緞帳がざぁっと落ち、メンバーの姿が見えると、より大きな声が客席を包んだ。

曲が終わると大きな拍手が巻き起こり、間髪入れずに「スカイハイ」に突入。曲中で何度もシャウトする奥田民生(Vo, G)の声が太く鋭く武道館全体に響き渡る。最新アルバムの1曲目と2曲目に収録された楽曲を立て続けに演奏することで、2009年のユニコーンがどれだけすばらしい音を鳴らせるバンドに進化したかが実感できる演出だ。さらに3曲目「おかしな2人」のイントロが鳴りだすと、あっという間に客席はヒートアップ。オーディエンスはアップテンポの楽曲にあわせて踊りまくり、サビでは歌詞のとおりぐるぐると手を振り回す。ステージ上のメンバーも16年ぶりの武道館ライブをめいっぱい楽しんでいるように見える。

続くMCでは、メンバー全員が楽器から手を離し、両手を高く掲げてピース。オーディエンスもそれにあわせて同じようにピースサインを振り上げ、いろいろな会場で繰り広げられてきた光景が武道館全体を埋め尽くす。「ありがとーう!」と民生が叫ぶと、EBI(B)が「こんばんは! ユニコーンです! やっと武道館3日目、夢のようです!」と続ける。しかしその後の言葉が出てこなくて観客が失笑。「ツアーの締めくくりにふかっ、ふさわしいものにしたいと思います! よろしく!」と噛みながらもMCを終えると、あたたかい拍手が沸いた。続けて民生が「3日も(同じところでライブを)やると……道も間違えない、と言おうとしたんだけれど、迷った人がいるからなぁ(笑)」と振ると、手島いさむ(G)が「迷走してます」と返した。軽妙なMCも健在で、ファンには胸が熱くなる光景と言える。

「まぁこちらも頭の3曲で力を使い果たしたので、あとはチャーをゴシニーでお願いします」と民生が苦笑まじりに口にした後で、照明が暗転。EBIがステージ中央の“お立ち台”に立ち、指揮者のように腕を振り「ボルボレロ」を演奏し始めた。この曲はEBIがボーカルを取るため、民生がベースを担当。ユニコーンのライブではこのように、担当楽器がころころ変わる。マルチプレイヤーぞろいのバンドならではだ。続く楽曲「黒い炎」もEBIボーカルだが、今度はベースを弾きながら歌い、さらにドラムが川西幸一(Dr)と民生のツインドラムになったため曲のヘヴィネスが増す。そして「働く男」で民生がボーカルに戻る、というめまぐるしさ。平均年齢45歳のベテランバンドとは思えない、アグレッシブなパフォーマンスに目が奪われる。

7曲目「オッサンマーチ」は、ファン待望のテッシーがボーカルを取る曲。客席から「テッシー!」と野太い声援がいくつも飛び、うれしそうに歌い始めるテッシー。ステージを縦横無尽に動き回り、舞台後方に設置された大型LEDには歌詞にあわせて「オッサーン」「ハッピー」の文字が飛び交う。ラストのソロパートでテッシーは左右に伸びた花道の端から端まで駆け抜け、得意のライトハンド奏法をこれでもかと客席に見せつけていた。

終了後のMCではそのままテッシーがトークを担当。「こんばんはー! 今日も元気ですかー!」と某レスラーのような挨拶の後「さすがに今日は間違えませんでした」と武道館2日目で歌詞を間違えてしまったことを引き合いに自虐的なMCを続ける。「先ほど(民生に)言われたように道を間違えてしまいまして(笑)。これは年のせいです! 昔は魅惑の20代でしたが、今は初老の40代です。(ウエストを指差しながら)この辺にもいらないモノがたくさんついてしまいましたが、違います! ここには、夢が詰まっているんです! たくさんの夢が!」とツアー中にも減ることのなかった体重を笑いにつなげていた。

MC後の演奏は、川西がボーカルを取る「キミトデカケタ」から開始。さらに続く「ブルース」ではヘルメット、「幸」の文字が背中に入ったハッピ、歌詞の書かれた扇子と昔と変わらないユニフォームで川西が登場すると、客席からわぁっと歓声が上がった。そしてEBIの歌う「AUTUMN LEAVES」、2ndシングル「デーゲーム」と続く。

MCコーナーでは次の楽曲の準備をしながら、お互いに茶々を入れ合うユニコーン。阿部義晴(Key)が「重たい!」と言ってアコーディオンを床に下ろすと、民生が川西を指して「この人汗かいてないみたいだけど違うからね、(つなぎが)1色に見えるけどぜんぶ汗だからね! 汗かいて色が変わっちゃってるだけだから!」とからかう。川西が汗を拭いたタオルをEBIに投げつけると、EBIがベースのヘッドでキャッチ。客席から「キャー!」と黄色い歓声&拍手が起きるとすかさず民生が「別にすごくないですからね! 拍手もいらないからね! だいたい大切な楽器でキャッチするとは!」と言いまた笑わせる。長いツアーを経てバンドとしての絆が強くなったのが、MCの端々からも伺えた。

続く「最後の日」では民生が歌詞を間違え、テッシーのほうを見ながら照れくさそうに笑う。「PTA〜光のネットワーク〜」のイントロが鳴り始めると大型LEDに星が飛び交い、レーザー光線が会場中を飛び回るなか、メンバーがツアーグッズ「ふるえるもん宝」のライトをつけて掲げると、グッズを購入したファンもそれにならい、武道館が赤い光で満たされた。解散前にはライブで演奏されることのなかった楽曲とあり、このツアーでは大きな盛り上がりを見せた。民生はドラムセットに座りながら、ヘッドセットマイクでAメロ・Bメロを歌う。阿部は、自分の立ち位置の後ろに設置されたカメラに向き合い、ユニコーンピックを持った「崖の上のポニョ」のパペットと一緒にサビを熱唱する。間奏では、青いパーカーを着た川西とEBIが袖から飛び出し、ラッパー風のあおりを入れるなど、遊び心満点。さらに民生が再び歌詞を忘れてしまい、観客が大爆笑を起こした。

ライブ本編も終盤にさしかかり、川西がたたき始めたのは「WAO!」のリズム。メンバーがそれぞれの立ち位置に戻り楽器を手にするなか、阿部がカウベルの置いてある台にいそいそと駆け寄り、カウベルを床に下ろす。そして木魚に変更し、民生が叩き始めるのを待ち構える。「ポクポク」と脱力するような音が響き、「これじゃあダメだろう」というように見つめ合って首を振る2人。阿部が次に準備したのはヴィブラスラップ。演歌「与作」で有名な「ッカーーー」という音が鳴り、やはり首を振る。三度目の正直とばかり阿部が準備したのはフレクサトーン。「ミヨョョヨョーン」と情けない音が鳴り、客席が笑いに包まれる。ここまでやってやっとカウベルを持たせてもらえる民生。改めて「WAO!」のドラムリズムに合わせてカウベルを鳴らし、阿部の「WAO!!」というシャウトで楽曲が始まった。サビではテッシーがここぞとばかりライトハンドでギターを弾きまくり、それを煽るようにステージ上方のLEDには「GO! テッシー! GO!」という文字が踊る。大型LEDには歌詞にあわせて大波、炎上するマーシャルアンプなどのCGが大写しになる。メインボーカルの阿部はフライングVをかき鳴らしながら大声でシャウトするなど、大暴れ。

次の「BLACKTIGER」では、ボーカルを取るEBIが「ワン! ワン!」と犬の鳴き声を声帯模写。「R&R IS NO DEAD」ではキーボードを弾きながら熱唱する阿部の歌にあわせて、花道や舞台左右に設置された特殊効果セットから炎が吹き出し、壮大なロッカバラードを盛り上げる。「サラウンド」では民生がボーカルに戻り、浮遊感のある映像とともに会場の照明がゆらゆらと明滅する。バラエティ豊かな楽曲にあわせてさまざまに変化する舞台装置も、このツアーの見どころだと言えよう。

本編最後のMCでは、3DAYSのラストとあり言うことがなくなったのか、民生が一言「暴れましょう!」と口にする。その後をテッシーが引き継ぎ「始まりがあれば終わりがあるもので、寂しいものですが、今年の夏は夏フェスでお会いしましょう!」と発言すると、客席から大きな拍手が沸く。しかし「えー……詳しくはホームページで」とテッシーが続け、今度は失笑が広がる。民生に「もっとなんかないの! ちょっとテンション低いよ!」と怒られ、さらに笑いが起こっていた。

本編もいよいよラストに近づき、鳴らされたのは「大迷惑」のイントロ。「ぎゃああああ!」と叫ぶオーディエンスのノリに負けじと気合を入れて歌う民生。ノリが良すぎて、川西のリズムが多少走ってしまったのもご愛嬌。曲の最後では川西のソロが展開され、迫力あるドラミングに会場中が息をのんだが、民生が川西を讃えて「50!」と叫び、またしても笑いが起きた。続けて「こいつが真っ先に辞めたんですけど」と話し始めると、客席から「ヤメマーン!」と歓声が沸く。「そうそう、この50が辞めたときに助けてくれた人がいるんですよ。今日はその人が来てくれました!」とかつてサポートを勤めた古田たかしを招き入れた。

ステージに現れた古田は、メンバーと同じアーミーグリーンのつなぎを身につけ、背中には「C」の文字。もちろん「シータカ」の「C」だ。そのままドラムセットまで歩くと、民生が「あんなにいがみあっていた2人が……歴史的な和解の瞬間です!」と茶々を入れる。川西とシータカは面白がって向かい合い、がっちりとハグ。客席に巻き起こった爆笑を満足げに見る2人に、民生が「なんで衣装まで同じの準備してんだ」と突っ込みを入れていた。そしてツインドラムとなったバンドが披露したのは「ヒゲとボイン」。続く「車も電話もないけれど」もツインドラムで演奏し、音に厚みが増していた。

シータカがステージを去り、メンバー5人になると、本編最後の曲「HELLO」を演奏。CDで聞くよりもハードな印象を受けるミドルテンポの楽曲は、16年を経て腕に磨きのかかった5人だからこそ鳴らせる、最高の音で満ちあふれていた。

約2時間をかけて本編が終了。客席は一瞬、心地良い気だるさに包まれたが、すぐにアンコールを求める手拍子が始まる。またメンバーの名前を叫ぶ黄色い声もあちこちから飛んでいた。10分ほど経過したころ、会場に「プロポーズ大作戦」のテーマが鳴り響き、観客がいっせいに立ち上がる。ファンが待ちかねた、通称“阿部コーナー”の始まりだ。

お馴染みとなった横山やすしコスプレで登場した5人は、仕草も横山やすしを真似ながらそれぞれの配置に付く。阿部がマイクを持つと「アンコールどうもありがとう」と話し、次に演奏する楽曲名に引っかけて客席とコール&レスポンスを始める。「人生は○○だ」の○○に入る言葉を叫ぶようにオーディエンスに求めると、当然「上々だー!」と返ってくる。そして「人参は」「棒状だ」「仁丹は」「粒状だ」「野球は」「球場だ」「柔道は」「根性だ」「忍者は」「参上だ」「海老をすって丸く揚げたのは」「しんじょうだ」「フェラーリをオークションに出品した歯が白いのは」「新庄だ」と延々と続く。最後に「俺たちとお前たちは」「上々だー!」でしめると、横山やすしのモノマネで「怒るでしかし!」と叫ぶ。ユニコーンのライブに初めて参加した人にはなにがなんだかわからなかっただろう。しかしこの“阿部コーナー”がないとライブを観た気がしない、というファンがいるほどの人気コーナー。このツアーでも各地で伝説を作り出した。

やっと「人生は上々だ」の、小気味いいギターのカッティングが鳴らされるとオーディエンスもニヤニヤしながら体を揺らす。阿部が「走りつー」と歌い上げると、会場の照明が暗転。観客がざわざわし始めると、ステージ右袖から御用提灯を持った人影が現れ「御用だ!」「御用だ!」と叫びながら舞台を走り抜ける。剣先をまじえる金属音が響き、風の効果音が響く。会場が静まり返ると「ィックシ」とわざとらしいくしゃみをする声が聞こえ、「忍者ロック」が始まった。気づくと阿部は黄色地に黒いラインの入ったジャンプスーツに着替え、背中に大きな銀色の手裏剣を背負っている。演奏の手が止まると「鬼はー、外」とねちっこい声でつぶやきながら折り紙の手裏剣をメンバーに投げつける。メンバーそれぞれを襲った後に客席に向き直り、「お前たちはこれ以上俺に何を求めているんだ?」と問いかける。そして「忍者ロック」を最後まで演奏し終えると、改めて観客に向かって「なんだお前たち、いたのか? リハだと思ってた」とわざとらしく口にした。

「今日の俺の格好は何だと思う?」と問いかける阿部に「ブルース・リー」と客席のあちこちから答えが返る。「ブルース・リー? 違うな、これはピカチュウなんだ。そして背中に背負っているこれ! これは進化したんだ。つまり今の俺は、ライチュウだ」と笑わせる。「『CSA』でもやるか? それとも手島の『オールウェイズ』が聞きたいか? 俺の『大迷惑』が聞きたいのか? 俺の『オッサンマーチ』が聞きたいのか? 俺の『ボルボレロ』が聞きたいのか?」とまくしたて、「ボルボレロ」の一節を歌うと「EBIは必ずここで(音程が)フラットするんだ」とメンバーをおちょくる。「そう、gdgd(グダグダ)なんだ。呼んだのは君たちだ。だから文句を言われる筋合いはないんだ。今は、焼き肉で言うとホルモンの時間だ。カルビとかロースは食べ終わって、もう少し何か食べたいだけだからホルモンを頼んで、いつまでもクチャクチャクチャクチャ噛んでたいだけなんだ」とアンコールについて独特の意味づけをする。1Fと2Fの観客に「ウェーブってどうやんの?」「人文字やってくんない?」と無茶振りをし、結局ウェーブをやらせることに成功。その後「ハーモニーはやったことあるのか?」と聞き、アリーナ・1F・2Fに別の音を割り当てて和音を歌わせ「悪くないね。今の音は、録音したよ。俺のハートに」と口走る。そのほかにとても文字にはできないような下ネタトークを延々と展開するなど、正にやりたい放題の“阿部コーナー”はまだまだ続く。

阿部のトークが始まってから思い思いの場所で座り込んでいたメンバーから演奏に戻ることを促され、「え? そろそろ行け? わかったよ」と面倒くさそうに口にする。「暑いんだよ」とジャンプスーツのすそを膝までめくり、「走りつー……『走りつー』ってどういう意味だ? 奥田君」と民生に無茶振り。マイクが手元にない民生が何かを話すと、「え、考えるな? 感じろ?」と返し、やっと「人生は上々だ」の演奏に戻った。それと同時に、ステージサイドや花道に準備してあった筒からいっせいに赤色と銀色のテープが発射。照明を受けきらきら光りながら舞い落ちるテープの海のなか、計35分もかかった長い長いアンコールは終了した。

オーディエンスも若干疲れを見せてはいたが、さらなるアンコールを手拍子で要求。今度は短いインターバルで、ユニクロとコラボした「UT」に身を包んだメンバーがステージに登場し、大きな拍手で迎えられた。民生がマイクの前に立つと「ありがとうございます。えー、夏のフェスに何本か出ることが決まっているので、そちらもよろしく。予定ではそのころEBIは坊主になっていて、やる曲は『オールウェイズ』です」とこの日に話したネタを振り返るようなMCをする。首を振って坊主にはならないと表明するEBIに向かって「もたないよそんな長さじゃ!」と熱心に髪を切ることを勧める短髪派の民生。その後メンバー紹介をはさみ、ラストの曲「すばらしい日々」を演奏。解散前のラストシングルを、2009年のユニコーンが淡々と、しかし熱のこもった様子で奏でる姿に、感慨深い面持ちで見つめるファンが多数見られた。

約3時間、最高のテクニックとゆるゆるのトークを惜しみなく披露し、満員の武道館を魅了したユニコーンの5人。この日のライブは、全国から九段下に集まった1万人の心にしっかりと焼き付いたことだろう。

ユニコーンはこの後、6月17日にライブDVD「MOVIE 12 / ユニコーンツアー2009 蘇える勤労」をリリース。その後7月から9月にかけて、全国で開催される夏フェスに今のところ計12公演出演することが決まっている。全26会場・37公演におよんだロングツアーを経て、さらにパワーアップした5人に会えるのを楽しみにしておこう。

「ユニコーンツアー2009 蘇える勤労の日々」2009年5月22日@日本武道館
セットリスト

01. ひまわり
02. スカイハイ
03. おかしな2人
04. ボルボレロ
05. 黒い炎
06. 働く男
07. オッサンマーチ
08. キミトデカケタ
09. ブルース
10. AUTUMN LEAVES
11. デーゲーム
12. 最後の日
13. PTA〜光のネットワーク〜
14. WAO!
15. BLACKTIGER
16. R&R IS NO DEAD
17. サラウンド
18. 大迷惑
19. ヒゲとボイン
20. 車も電話もないけれど
21. HELLO

<ENCORE>
22. 人生は〜忍者ロック〜上々だ

<DOUBLE ENCORE>
23. すばらしい日々

商品情報

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